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さくらインターネットとサムライインキュベートが主催するStartup Japan Tour 2015 in 北海道に行ってきた!創業秘話も!

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2016年3月12日(土)、15時から富樫ビル6Fにある札幌コンファレンスホールConference Aで開催された、さくらインターネット株式会社株式会社サムライインキュベートの共同主催イベント「Startup Japan Tour 2015 in 北海道」に行ってきました。

※以下より、さくらインターネット株式会社はさくらインターネット。株式会社サムライインキュベートはサムライインキュベートと記載します。

構成・撮影: 赤沼俊幸 取材日 : 2016年3月12日

札幌コンファレンスホールで開催

札幌コンファレンスホールは富樫ビルの6Fにあります。富樫ビルは大通駅のダイソーのところです。

大通駅近くにあるダイソーが入っている富樫ビルの6Fに、今回の会場である札幌コンファレンスホールがあります。イベント日の3月12日はまだ雪がパラパラと降っていました。

コンファレンスAが本日の会場です。

コンファレンスAが本日の会場。ダイソーにへの入口から入ってすぐ、右側にあるエレベーターから6Fに上がります。

会場に着きました

会場に着きました

会場に入ってすぐ参加者を迎えるのはさくらインターネットのキャラクター、桜葉愛がパッケージになっているクッキー!

会場に入ってすぐ参加者を迎えるのはさくらインターネットのキャラクター、桜葉愛がパッケージになっているクッキー!

ちなみにクッキーにはさくらインターネットのサービスと関連した文字が入っています。なんだと思いますか?

今回の参加者全員にさくらのクラウドのパンフレットとステッカー、桜葉愛のステッカー、さくらのクラウドを2万円分利用できるクーポンが配布されました。

パンフレットとステッカー、桜葉愛のステッカー、さくらのクラウドを2万円分利用できるクーポン

さくらさんのグッズはイベントの度に増えているような気がするほど豊富な種類があります

Startup Japan Tour 2015とは?

司会進行はさくらインターネット株式会社スタートアップ広報の鎌田真依さん

司会進行はさくらインターネット株式会社広報の鎌田真依さん

今回開催するStartup Japan Tour 2015とはどのようなイベントでしょうか。今回、両主催のさくらインターネット広報の油井佑樹さんとサムライインキュベートの寺久保拓摩さんより、開会挨拶の中で説明があります。

さくらインターネット広報の油井佑樹さん

さくらインターネット広報の油井佑樹さん

「サムライインキュベートは創業間もないスタートアップ支援、スタートアップに対しての投資などのインキュベーションの活動をしています。さくらインターネットはインフラ提供の活動を行っています。

両会社ともにスタートアップをもっと盛り上げていきたいという気持ちが一致し、二社で日本全国の地方を回りながら、東京と地方を繋ぐ活動をしています

サムライインキュベートの寺久保拓摩さん

サムライインキュベートの寺久保拓摩さん

「最近、オープン・イノベーションという言葉が東京で浸透してきています」と寺久保拓摩さんは紹介します。「スタートアップが持っていないリソースを大企業が提供したり、大企業が持っていない新しいアイデアや発想をスタートアップが持っていたり…ということがあります。この二社を掛けあわせて、今までのビジネスをより早く成長させていきましょう。もっと地方に持って行こうという活動がこのStartup Japan Tour 2015です」

Startup Japan Tour 2015は全国7都市を回っています

全国7都市を回るStartup Japan Tour 2015

Startup Japan Tour 2015は全国7都市を回っています。2015年の8月に京都から始まり、愛媛、福岡、岐阜、仙台、そして今回の北海道。最後は4月9日に長野で締めくくります。

北海道では「北海道における起業環境の現状と課題、未来」をテーマとし、パネルディスカッションとピッチが行われます。

パネルディスカッション

第一部のパネルディスカッションは「北海道の地場のスタートアップや支援者の取り組み、現状の課題や、今後の展開にフォーカスしたパネルディスカッションを行いたい」という説明が寺久保拓摩さんよりあります。パネルディスカッションは4人のパネラーとモデレーターが登壇です。

北海道ベンチャーキャピタル株式会社代表取締役の三浦淳一さん

1人目は北海道ベンチャーキャピタル株式会社代表取締役の三浦淳一さん。道内での中小企業者向け直接金融業務に従事されています。現在、主に道内金融機関から出資を受けた4ファンド総額55億円を運用し、将来の北海道経済を牽引していく存在となることを期待する企業へ、ICT、ライフサイエンス、食等の各分野に投資活動を行っています。

マーケティストの赤沼俊幸

2人目は私、今回、取材者でもあるマーケティストの赤沼俊幸です。Garage labs運営経験や、Startup Weekend Sapporoとの関わりから北海道の起業環境についてお話させていただきます。

株式会社ときめきサプリ代表取締役の岩館空さん。岩館空さん

3人目は株式会社ときめきサプリ代表取締役の岩館空さん。「すべての女子にときめきを」とのコンセプトで起業。店員さんのファンを増やすイケメン店員紹介サービス「イケメン店員MAP」を運営。最近ではWebメディア「キュンコレ」の運営に力を入れています。

4人目とモデレーターは本イベントの主催者より登場。4人目はさくらインターネットの油井佑樹さん。油井さんは昨年より福岡に移住。現地のスタートアップ支援を行っています。福岡と札幌という地方都市を比較しながら語っていただきます。

モデレーターはサムライインキュベートの寺久保拓摩さんですサムライインキュベートにて、スタートアップと大企業の国内外での連携を推進。東京を中心に活動している立場から、モデレーターを務めます。本記事ではそのパネルディスカッションの中での話をほんの一部をご紹介!

2000年の頃とは違った盛り上がりを感じているところです

北海道ベンチャーキャピタル株式会社代表取締役の三浦淳一さん

北海道ベンチャーキャピタル株式会社代表取締役の三浦淳一さん

寺久保拓摩さん : 北海道で起業家支援をされ始めた2000年と、ここ1〜2年でどういう変化がありますか?

三浦淳一さん : 2000年の頃は札幌のIT業界が非常に盛り上がっていて、全国各地からいろんな人たちが視察に来られていました。サッポロバレーのプロモーションを僕らの北海道ベンチャーキャピタルも共に行っていました。

サッポロバレーとかビットバレーとか東北フォレストアレーとか……。もう死語になっている気がしますが(笑) その他にも福岡の団体など全国の団体が一同に介したイベントがあり、その会場としては札幌が選ばれているんですよね。そういう盛り上がりが2000年前後でした。

その頃が今より良かったかというと、そうでもないと思います。その頃のベンチャーというのは東京の大企業系案件のビジネスが多かったと思います。そういう大企業が「札幌には面白い技術者がたくさんいるらしいよ」と言って、札幌に来てくれました。そういう大企業を対象にビジネスを行っていたのです。

ただ、受託に近いビジネスモデルで、自分のプロダクトがなかなか作れずに、そういう大企業がオフショアに切り替えたところで、北海道のベンチャーも厳しくなってしまった。というのが僕が見てきた2000年頃の北海道のIT業界です。

一方、今の起業シーンでいうと、ファームノートの小林さんや、農業情報設計社の濱田さんや、北海道のインバウンドのビジネスを行われている北海道宝島旅行社さんのように、北海道で行っていることがメリットであり、北海道にある資源を活用しているベンチャーがようやく生まれてきた。これが2000年の頃とは違った盛り上がりを感じているところです。

会社のサーバーを壊したんですよね

創業のきっかけを話す株式会社ときめきサプリ代表取締役の岩館空さん(写真左)

創業のきっかけを話す株式会社ときめきサプリ代表取締役の岩館空さん(写真左)

寺久保拓摩さん : そもそもの創業のきっかけを教えてください。

岩館空さん : 私は元々、IT系企業で会社員として企画と営業、制作、マーケティングの仕事をしていました。スマートフォンアプリが盛り上がっていた時期に社長から「アプリ開発しよう。アイデア募集」という募集が社内でかかり、私が「イケメンのいるお店に行ったら面白いのではないか」というアプリ企画を出したのがそもそもの始まりでした。

企画が社内で「おもしろいね」という話になり、「イケメン店員MAP」の札幌版を社内で開発してリリースしました。かなり話題になり、ダウンロード数が伸び、会社のサーバーを壊したんですよね(笑)

その時の社長からは「いいね、面白いね」と言ってくれていたのですが、他の役員の方々から「この事業を会社で行うことは難しい」という判断が出ました。その後、サービスのお蔵入りが決まったときに「どうしよう。今まで作ったのにな」という思いがありました。

「イケメン店員MAP」の活動を紹介したいと思い、さまざまなピッチで話し、トーマツベンチャーサポートさんで開催されていた、札幌のベンチャーを盛り上げる主旨のイベントの中のピッチコンテストに参加していたときのことです。

そのときのピッチ後、たまたまシリコンバレーから来ていた投資家のFenox Venture CapitalのCEOのAnisさんに目をつけていただきました。

「起業したら投資するよ。起業したほうがいいんじゃない」という話をいただきました。私は「起業しないとサービスがなくなっちゃう」としか頭になくて、結果、会社を作ったのがスタートです。そもそも会社を作るというのを意識したきっかけはAnisさんがいらしたときからです。ピッチでイケメンが好きだったって言っていたら、「君はクレイジーだね」って言われました(笑)

スタートアップピッチ

スタートアップピッチ

ピッチは5分、質疑応答5分で行われる

第一部ではパネルディスカッションで課題を共有し、第二部はピッチです。ピッチについては「地場のスタートアップの皆様にピッチしていただきます。今回、北海道はもちろんのこと、東京、福岡、京都など日本全国の方々がこのイベントに集まって来ていただいています。このピッチをきっかけに新しい連携が取れたらいいと思っています」と寺久保さんから説明があり、このピッチからの各地方の連携を期待します。

スタートアップピッチの順番。1.株式会社クリア 2、株式会社調和技研 3、ラフノート株式会社 4、株式会社農業情報設計社

スタートアップピッチの順番はこのような順番になりました。

ピッチ前の掛け声

サムライインキュベートが主催するピッチコンテストには特徴があります。ピッチが始まる前には参加者が登壇者を応援するために、腕を上げ、「スタートアップ!」などの掛け声を行い、参加者が「ジャパン!」など、同じく腕をあげます。

「どうして掛け声があるかというと、プレゼンを話す側と聞く側で別れちゃう。そうじゃなくて、会場一体としてプレゼンを行う方を応援しましょう、というコンセプトでしています」とサムライインキュベートの玉木諒さんが説明します。

毎日がラーメン

毎日が!! ラーメン!!

登壇者がオリジナルな掛け声で行うことができ、クリアの土門さんは「毎日がー!」「ラーメン!」との掛け声でピッチが始まります。

1.「毎日がラーメン」株式会社クリア

毎日がラーメンのピッチ

毎日がラーメンのピッチを行う株式会社クリアの土門亨さん

ラーメン好きは「良いラーメン情報をゲットし、より満足できるラーメンライフをおくりたい」と考えています。一方、ラーメン店の課題としては「もっとラーメン店の情報を知ってほしい」というのがあります。そこでラーメンライフログを作ることができるアプリ、「毎日がラーメン」をリリースしました。

現在、毎日1万人のラーメン好きが利用しています。食べたラーメンの総数は25万杯。ラーメン店は23,000店。これは全国の68%のラーメン店を網羅しています。

2015年8月には業界初の店舗用のラーメンアプリ「毎日がラーメン 店舗用」をリリース。このアプリを利用すると、自分のラーメン情報を「毎日がラーメン」を利用しているラーメン好きに届けることができます。

毎日がラーメン 店舗用

毎日がラーメン 店舗用は業界初のアプリ

このソリューションを業界のスタンダードにするべく、2000を越える製麺会社との提携を目標としています。すでに札幌では複数の製麺会社とは提携済みです。業界スタンダードになることで、アプリ内収益、広告収益、メディア収益を得ることができます。

また、記録が溜まることによって、今後拡大していく海外市場やラーメン好きな外国人にも情報提供が可能。現在はシンガポールやアメリカへの国際展開を視野に入れています。

※株式会社クリアの毎日がラーメンについては、以前、キタゴエでも取り上げています。ぜひご覧ください。

2、「あなたの街のイベント情報をAIがお届け! びもーる」株式会社調和技研

びもーるのピッチを行う株式会社調和技研の小野良太さん

びもーるのピッチを行う株式会社調和技研の小野良太さん

例えば日曜の夕方「◯◯祭りでは動員数が◯◯万人ありました」というイベントの紹介をテレビで見ることがあります。実はイベントに行きたかった人はテレビで見てももう遅い。イベント主催者もできればイベントに来て欲しかった。これは両方の損失です。

これを無くしたい、というのが「びも〜る」です。パーソナライズドして全国で月1万件のイベント情報を提供します。

強みは3つ。1つ目は最新の人工知能エンジンを搭載。「今、流行りではありますが、数年前から人工知能を研究しています」

2つ目は国内最大級のイベント情報のプラットフォーム。「他のイベントサイトと較べても遜色ないイベント件数があります」

3つ目は高い成長性。「広告を出していなくても毎年、PVが倍増しています。ピーク時は月間100万PV程度あります」

びも〜るは毎年倍増の成長率を誇っています

びも〜るは毎年倍増の成長率を誇っています

「私たちのモチベーションとしては、今まで研究を続けて、単に研究で終わらせるのではなくて、世の中の不効率を無くしたい。機械で楽して、我々の余暇を作って、みんなでハッピーなことを作りたい」と小野さんはサービスを通しての目標を語り、ピッチを締めくくります。

3、「TimeCrowd」ラフノート株式会社

「TimeCrowd」のピッチを行うラフノート株式会社の中山亜子さん

「TimeCrowd」のピッチを行うラフノート株式会社の中山亜子さん

常に文字入力していないと今の活動を共有することができないという問題点を解決するのがTimeCrowdです。TimeCrowdは文字入力不要で、今の活動を共有します。

TimeCrowdをインストールしたGoogleChromeの右上にあるアイコンをクリックすると、スタート状態。そうすると、ブラウザのタイトルから作業状況のタイトルを抜粋します。作業が終わると、同じアイコンをクリックします。そうするとストップ状態に。

TimeCrowdはChrome画面右上にあるアイコンから利用します

TimeCrowdはChrome画面右上にあるアイコンから利用します

TimeCrowdはひとつひとつの作業の時間を全て保存。それを自動、または手動でカテゴリ分けができます。そうすることによって、社員全員の時間の見える化ができます。エンジニアを抱えている経営社は社員の時間使途を資産計上するか、経費計上するかの判断に役立ちます。

勤怠管理システムはレッドオーシャンはレッドオーシャンになっているが、出退勤や休憩時間の把握だけになっていますが、TimeCrowdに関しては働く時間の詳細を記録するサービスです。「私たちは全ての時間を保存することで日々の全てを有意義にしようと考えています」と中山さんはピッチを締めくくります。

4、「AgriBus-NAVI」株式会社農業情報設計社

「AgriBus-NAVI」のピッチを行う株式会社農業情報設計社の濱田安之さん

「AgriBus-NAVI」のピッチを行う株式会社農業情報設計社の濱田安之さん

「どこまで農薬を撒いているのかがわからない。畑の端まで真っ直ぐ走ったあと、20メートル隣をぴったりUターンして帰ってくる、等間隔で走ってくる、というのが農作業で実は一番大事なことで一番大変なことです」

農薬が重なって撒かれると品質が落ちてしまう場合があり、農薬が撒かれないと、農作物が育ちません。

こういう問題に対応するために農作業におけるカーナビのようなGPSガイダンスシステムが欧米を中心に登場していまする。ただ、それらは大きくて重くて、50〜60万円と高い。オプションを入れると100万することもあります。

そこで農業情報設計社はGPSガイダンスシステムをアプリで提供します。それが世界中の農業機械の運転をアシストするトラクター運転支援アプリ「AgriBus-NAVI」。

トラクターの走ったところを色分けすることによって、トラクターの走った場所、農薬を撒いた場所がわかる

トラクターの走ったところを色分けすることによって、トラクターの走った場所、農薬を撒いた場所がわかる

スマートデバイスを利用し、安価に利用可能です。総ダウンロード数は23,000。半年でシェアは世界一。9割が世界からのダウンロード。国別にいうと、ブラジルが一番多くなっています。ブラジルが今冬なので、イタリアのダウンロード数が多くなっているようです。

AgriBus-NAVIの世界のダウンロードのシェア

AgriBus-NAVIの世界のダウンロードのシェア

今後はこれを活かして、次世代農業のプラットフォームを作っていきたい。「今、世界中の農業者の方にAgriBus-NAVIが伝わっています。これから私たちはこのシステムを通して、世界中の農業機械と、世界中の農業を変えていきたいと思っています」

結果発表

4人のピッチが終了し、懇親会に入ります。懇親会時に審査員の採点の集計が行われました。懇親会後に発表です。

株式会社調和技研

京都リサーチパーク賞を受け取る株式会社調和技研の小野良太さん

京都リサーチパーク賞は株式会社調和技研のびもーるでした!

そしてグランプリは・・・

そして優勝は…

ドラムロールが会場に鳴ります。ドキドキです

株式会社農業情報設計社です!

株式会社農業情報設計社です!おめでとうございます!

グランプリの農業情報設計社

グランプリを受け取る株式会社農業情報設計社の濱田安之さん(写真左)

最後はみんなで記念写真です!お疲れ様でした!

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