【まとめ】北海道のAI開発・サービス企業7選(2/6追記)

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【まとめ】北海道のAI開発・サービス企業7選(2/6追記)

こんにちは!平泉です。皆さんは『人工知能(AI)』の開発、活用したサービスの提供というと、どんな企業を思い浮かべるでしょうか。

Google、Amazon、Apple、Microsoft、IBM、Baidu…など、様々あると思いますが、外国の企業を多く思い浮かべませんか?しかし実は、日本でもAIの研究開発やサービスを行っている企業はたくさんあり、北海道にも存在しています。

今回は、「北海道でAI開発・サービスを行っている企業」をまとめます!

ライター : 平泉悠李 編集 : 赤沼俊幸
2018年2月6日株式会社アイクラボを追加して更新しました

目次

1.株式会社テクノフェイス

株式会社テクノフェイスでは、北大発認定ベンチャー企業として、深層学習、IBM Watson API、統計的機械学習、強化学習、遺伝的アルゴリズム、エキスパートシステム、事例ベース推論などを利用し、AIブーム以前よりAI・人工知能の開発に取り組んでいます。

AIの主な開発事例は「テクノフェイスのAIソリューション」ページに公開。引用します。

  • 機械学習と画像解析による、監視画像自動判定システム
  • 自然言語解析によるチャットボットシステム
  • 専用辞書の機械学習による、テキスト校閲システム
  • 勤務シフトの自動生成システム
  • 流通データ解析による、需要予測システム
  • 地価算定のための土地区画形状自動判別システム

開発事例|テクノフェイスのAIソリューション|製品・サービス – 株式会社テクノフェイス|北海道発SOAソリューション より

具体的に公開できる実績としてはSapporo AI Labのサイト上に「札幌市コールセンターのデータ活用によるAI応用コミュニケーション基盤構築に係る検証事業」の資料を公開しています。

札幌市コールセンターのデータ活用によるコミュニケーションAI構築に係るデータ検証(PDF)

こちらの資料ではテクノフェイスのAI構築ソリューションや、エンジニア同士でAIを学ぶ「札幌AI勉強会」、札幌市との検証プロジェクトである札幌市コールセンターのデータ活用によるAI応用コミュニケーション基盤構築に係る検証事業について、結果まで詳細に記載。札幌のAIについて知りたい方は必読の資料になっています。

2.エコモット株式会社

エコモット株式会社にはIoTデータをビジネスに生かすセンサーデータコレクトプラットフォーム、FASTIOによる2つのAI導入事例があります。

1つ目は「気象データ予測システム」です。このシステムは、現地の風速データと、民間気象会社の気象観測データを計測・集計し、ピンポイントで1~6時間後までの風速を予想することが可能です。クレーン作業や高所作業での事故予防などに役立ちます。

2つ目は「遠隔監視制御システム」です。このシステムは、ロードヒーティングにおける融雪の無駄の削減を遠隔監視とAI技術でサポートするものです。ロードヒーティングは降雪センサーが信号を出し、自動的にON/OFFが変わる自動運転という仕組みなのですが、雨や少量の降雪にも反応してしまい、無駄が生まれてしまいます。

人間が張り付きでロードヒーティングのON/OFFを代行するとコスト面が厳しくなります。そこでエコモット株式会社は、最も負担がかかるON/OFFの判断にAIを導入しました。判断速度の向上や業務の軽減、無駄の削減などが可能になります。

詳しくは下記の公式ページをご覧ください。

AI×IoT モバイルクラウドソリューションのエコモット

3.株式会社AIハヤブサ

株式会社AIハヤブサは主に、目視検査や既存の画像処理での悩みをAIと人工知能によって、解決する技術会社です。

主な使用用途は、電子部品合否判定装置や基板検査装置、異物除去ラインを想定。正確性の高さや時間短縮、ライン工の人数を減らせるなどのメリットがあります。

株式会社AIハヤブサのWebサイトによると、2025年に株式上場を目指すと書かれており、今後も注目しておくべき企業です。

北海道の多くのIT企業が札幌に本社を構える中、株式会社AIハヤブサは北海道函館市に本社を構えています。函館にはAIで著名な、はこだて未来大学副理事長兼教授の松原仁さんがおり、北海道では函館からAIが盛んになっていくかもしれません。

詳しくは下記の公式サイトをご覧ください。

AIハヤブサ

4.株式会社調和技研

人工知能を用いた高度なソリューション提供と観光誘致事業 | 株式会社調和技研

株式会社調和技研は北海道大学の研究室から生まれた北海道大学発ベンチャーです。提供資料によると、調和技研のAI調査・研究として、以下の事例があります。

  • 「対話エージェントによるカウンセリング機能の業務効率化」では、チャットボットを用いた対話式による観光情報の提示、ロボットによる展示説明を開発。
  • 「広告・印刷物の校正作業の自動化」では用語辞書を用いた自動添削を行い、回収・再発行の抑止によるコスト削減を実現。
  • 「エネルギー需要予測とコジェネ運転制御による省エネ化」では、需要予測による運転時間のコントロールを行い、一次エネルギー消費量の削減とコスト削減を実現。
  • 「製造装置の搬送・加工ジョブ工程最適化」では製造工程のシミュレーション計算と異常予測を行い、装置資源の効率的利用と生産性向上を実現。
  • 「金融機関と連携した高度な消費行動分析サービスの研究」では情報の源泉と推薦を行い、人流の変化、消費行動への活用、経済の活性化を実現。

その他、株式会社調和技研が提供する有名なWebサービスが、地域情報配信システムの『びも〜る』です。びも〜るはAI技術によりユーザ個人に合わせた最適な情報を配信可能としています。

5.株式会社インターパーク

株式会社インターパークでは『サスケ × AIプロジェクト』というプロジェクトを行っており、第1弾として公開されているのが『サスケの顧客管理システム × 画像認識AI』です。

名刺やアンケート、請求書などの「紙の情報」を『画像認識AI』で最適な形でデータ化し、『サスケ』で顧客管理することが出来ます。

データ入力にかかる時間などの「無駄」を無くすことが可能になります。

シンプルな顧客管理にも使えますが、『サスケ』のリードナーチャリング機能と組み合わせることで高度なマーケティング施策としても使うことが出来ます。

サスケ × AIプロジェクトのページには「私たちは、2017年5月より「北海道大学」の調和系工学研究室と、実用化を前提にしたAIに関する共同研究を進めています」とも書かれており、産学連携も進んでいるようです。

詳しくは下記の公式サイトをご覧ください。

サスケ × AIプロジェクト

6.Sapporo AI Lab(札幌AIラボ)

札幌AIラボ

Sapporo AI Labより引用

企業ではありませんが、札幌市のAIの取り組みとして、Sapporo AI Labを紹介します。

AI関連技術を活用した新たなビジネスの創出やAI関連企業の集積・企業の促進、AI関連人材の確保・育成および更なる集積を目的として、札幌市ではこのたび、札幌市IoTイノベーション推進コンソーシアムのもとに「Sapporo AI Lab(札幌AIラボ)」を設立することとなりました。
Sapporo AI Labより

自治体である札幌市が主導した組織です。全国的にも自治体主導によるAI組織は数少ないのではないでしょうか。札幌市がAIに高い関心を抱いていることが感じられます。

2017年6月1日に開催した設立記念イベントには、167名もの方が参加。北海道大学教授であり、札幌AIラボ長の川村秀憲さんによる基調講演、本記事でも紹介した株式会社テクノフェイスによる研究報告、札幌IT企業のAI活用事例が紹介されました。講演資料やイベントの様子は下記ページからもご覧いただけます。

Sapporo AI Lab

7.株式会社アイクラボ

株式会社アイクラボは2016年設立。2017年、チャットボットサービス、Aiku Bot(アイク・ボット)をリリースしています。チャットボットはAIによるチャットサービス。

公式サイトによると、Aiku Botはお客様からのお問い合わせ、社内ナレッジの共有、キャラクターの擬似人格生成に役立つそうです。IBMのAI「Watson」をはじめ、GoogleやMicrosoftのAIサービスを活用。さくらのナレッジの記事によると、さくらインターネットのチャットサポートサービス、まりなを開発したのが株式会社アイクラボです。

Aiku Bot

2018年2月7日更新 株式会社アイクラボのみ赤沼が加筆

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条件

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Alphale(https://alphale-web.com)代表。 高卒1年目の19歳です。焼肉とけいおんとF1と野球が好きです。 個人でもブログ『140字を飛び越えて』を運営しています。

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