2017年5月24日(水)19時から、札幌エルプラザ内の札幌市男女共同参画センター3Fホールで開催された「第1回 札幌 地域クラウド交流会」に行ってきました!
札幌市男女共同参画センター
〒060-0808 札幌市北区北8条西3丁目札幌エルプラザ内 札幌市男女共同参画センター
取材・撮影・構成: 赤沼俊幸 取材日 : 2017年5月24日
200人以上が集まる会場
会場である札幌エルプラザの3Fホールは開始前からすでにたくさんの方が集まり、大変な賑わいを見せています。
開始時刻の19時。司会の株式会社ジョイゾーの四宮琴絵さんの挨拶から始まります。
「地域クラウド交流会は全国26箇所で開催しています。今回の札幌開催で、40回目の開催です。過去は東京の墨田区の186人が最高参加人数だったのですが、今回の札幌は注目の高さを感じます。今は230名…ということで、全国で一番人数が入っています。皆さん、全国で一番です!」と話し、会場には拍手が沸き起こります。
続いてはメインのオーガナイザーである株式会社インセンブルの濱内勇一さんからの挨拶です。
「私は生まれも育ちも札幌です。東京に6年ほどいたのですが、札幌が好きで、札幌に戻って参りました。釧路の地域クラウド交流会に参加しまして、熱気がすごかったんですね。開催した地域は盛り上がる、この凄さを札幌でもやりたいと思い、サイボウズに掛け合いまして、札幌の地域クラウド交流会として、開催できることになりました。本日はぜひ地域クラウド交流会楽しんでもらいたいと思います!」
開催したきっかけと、地域クラウド交流会に対する熱い思いを語り、その後、札幌市経済観光局の村田課長からの応援メッセージがあり、アイスブレイクとして「大人の本気のラジオ体操」が行われます。
ラジオ体操ではスペシャルゲストとして、白石区のキャラクター、「しろっぴー」が登場!
プレゼンタイム
ラジオ体操が終わった後はいよいよメインのプレゼンタイムです。5名の方が3分のプレゼンを行います。
①Tsunagu Project 磯山 さ織さん
「Tsunagu Projectは北海道の魅力を伝えるイベントの企画や運営を札幌や東京で行っています。いろんな都市に行く度に北海道の魅力やブランド力に気付かされます。ただ、北海道のブランド力があるにも関わらず、北海道の人たちは意識が低く、北海道にお金が落ちない現状があります。北海道のブランドと意識のギャップを埋めていくために、北海道の素晴らしいものを集めたリトル北海道フェスというイベントを開催したいと考えています。北海道に根付いた企業、スポーツ選手、ミュージシャンを集めたフェスを行っていきます。
例えば、日本ハムファイターズと少年団のミニ交流戦を行ったり、札幌交響楽団とGLAYと玉置浩二と地元のバンドの人の対バンを行ったり…このイベントに参加して、夢は叶うんだ、という意識を持ってもらい、何か新しいことを始めるきっかけとなるイベントを開催したいと思っています。このイベントを通して、次世代の北海道に繋げていきたい。たくさんの市町村で繋がるプロジェクトを作っていきたいと考えています」
②北海道で志高い若者の生き様を紹介してきたい! 株式会社ノースアンビシャスの田中健人さん
「Youngtious(ヤングシャス)というメディアを立ち上げました。YoungtiousというのはYoungとAmbitious、若いと、志をかけ合わせた造語です。北海道には熱い想いを持って、志に燃えている仲間がたくさんいることに気づきました。もっともっと若者を紹介したいと思い、3分間のドキュメンタリー形式で紹介する番組を作り始めました。今は5本公開しています。夏に向けて、30本。来年には100本のYoungtiousを作っていきたいと考えています。ぜひYoutubeを検索してください」
③ドッグフードの常識を変えたい! 株式会社克フーズ(マサルフーズ)の小林宏幸さん
「友人の家に行ったときの出来事です。友人が犬を飼っていまして、ドックフードを与えるときでした。生まれて初めてドックフードのパッケージを見たのですが、そのときの衝撃を今でも忘れられません。人間が食べられる原材料がほとんど入っていませんでした。具体的に言うと、鳥の毛や、とさかや、羽、糞尿などです。皆さん想像してほしいのですが、スーパーに行って惣菜買うとき、毛や糞尿は入っていませんよね? 生き物にそういうものを食べさせているんです。これには衝撃を受けました。
それから勉強の日々が続きます。試作も重ねました。粗悪な原材料が当たり前のように使われているドックフードに気づいたので、犬の健康に良いドックフードを作ろうと思いました。今こうして生食ドックフードを開発しています。極端ですが、人間の食材を扱ったことのない人に安全安心のドックフードを作ることはできません。生食ドックフードを広めるためにご協力いただけませんでしょうか」
④ゲームの要素で人を変えたい! 株式会社キュースリーの森下智さん
「企業の内定者研修、新入社員研修をゲームの要素を用いて、学べてかつ楽しいという研修を行っています。元々は5年前からトムソーヤという会社を設立し、観光地で体験できる宝探しゲームを行っています。5年間で90種類、約5万人の方に参加していただきました。そのノウハウを活かして、もっと他のものを楽しく夢中にできないかなと考えて作ったのがキュースリーです。ゲームの要素を使って学べる、楽しく前のめりになる研修を作っています。すでにサツドラやスミタス、小樽商科大学、札幌学院大学など年間数十本研修をしています。
ゲームの要素は人を変えられると思っています。ぜひゲームの要素を使って楽しくできないかなということを選択肢にあげてもらいたいと思っています。例えば、夏休みの宿題など、世の中につまらないものがたくさんあると思っていまして、ゲームの要素を使ってつまらないものを楽しく変えていきたいと思っています」
⑤ゲストハウスを子どもの居場所に! 合同会社Staylink 河嶋峻さん
「僕たちが運営しているゲストハウスは個人旅行客が泊まる宿泊施設です。ゲストハウスがどんな宿泊施設かというと、世界中から価値観が異なる人たちが集まって交わる場所です。ゲストハウスと、子どもたちが世界と触れる場所をかけ合わせたアイデアが、ゲストハウスの遊休スペース、昼間の空いた時間に放課後の学童保育をやるというアイデアです。
行いたい理由は2つあります。1つ目の理由は元々、ゲストハウスで子供と大人が交わりたいアイデアを披露していた彼を応援したい。彼との出会いです。彼は大学を卒業して、教員免許を取ったのに、”ゲストハウスをやりたい”という理由で大阪に出稼ぎしてお金を溜めていました。自分たちも応援してもらって事業ができた思いがあるので、今度は思いがある彼を応援したいと思いました。
2つ目の理由は宿でしかないゲストハウスを、場としての価値をもたせたいと思っています。子供とゲストハウスを組み合わせて、全国のゲストハウスに子供の居場所を作りたいと思っています。僕たちが上手く行った後は、儲かるビジネスではないけど、他のゲストハウスに真似してほしいと思っています。会社のミッションとして、全ての方がただいまと言える場所を作りたいと思っています」
投票タイム・クラウド交流タイム
各プレゼン後は投票タイムとクラウド交流タイムになります。この時間は会場内にいる全ての方と自由に交流、名刺交換できたり、各プレゼンターへの投票ができます。
会場には投票所が設けられ、一人一票で投票できます。この日の参加料金1000円の中、一票が500円としてプレゼンターに投票、そして応援できる仕組みとして、会場内で擬似的にクラウドファンディングが体験できます。投票所は第一投票所から第六投票所があります。会場では投票所を手伝った方からのPRが行われました。
クラウド交流タイムの間も会場内ではリアルタイムに投票状況が表示されます。「リアルタイムの投票数を見て、この人をもっと応援したいと思った方に投票してくださいね」と司会の四宮さんからリアルタイム投票状況を応援するときの指標にしてほしい旨が話されていました。
会場内を散策してみると、壁側に人が集まっている場所があります。
右側には参加者名刺コーナーがあり、本日参加者全員の名刺が貼り出されています。名刺を見て、スタッフの方に「◯◯さんに会いたいのだけど…」と伝えると、スタッフの方が会場内に対して、アナウンスをしてくれます。交流タイム中、ずっと「●●社の◯◯さん、いらっしゃいますでしょうか?」というアナウンスがあったことから、多くのマッチングがあったことでしょう。
左側は地域クラウド交流会カードがあり、「こんなことやりたい」「こんな人を探しています」「こんなことを一緒にやりませんか?」というやりたいことと、名刺がセットになって、展示されていました。名刺があるので、すぐ会場内の方とやりとりができます。
50分の投票タイムとクラウド交流タイムが終了し、会場に早く訪れて設営の準備などを行った「応援し隊」のPRが行われた後、いよいよ結果発表です。
結果発表
いよいよ応援投票結果発表です。さあ、結果はどうなったのでしょう。
優勝は「ドッグフードの常識を変えたい!」の小林宏幸さんです!おめでとうございます!
優勝した小林さんにはサイボウズ株式会社代表取締役の青野慶久さんからKintone利用1年分が授与されました!得票数は66票、33,000円分の商品券を得たことになります。この商品券は事業のために地元で使用し、後ほどFacebookで報告することとなっているようです。
サイボウズ株式会社代表取締役の青野慶久さんからは「起業ってストーリーが大事ですよね。それが人の心を動かします。他にプレゼンしてくださった方々も、それぞれのストーリーがあって、心を動かされました。今日はレベルが高かったと思います。さすが札幌です!」とお話いただきました。
クラウド交流会という名前の意味
最後に司会の四宮さんからクラウド交流会という名前の意味が明かされます。
「なんでクラウド交流会という名前なんですか?という疑問の方いると思いますが、3つのクラウドから取っています。本日、281名の方に集まっていただきました。集まっていただいた皆さんの群衆のクラウドという意味合いと、今回イベントで体験いただいた地域で地域を応援する仕組みのクラウドファンディングのクラウドと、投票する仕組みのクラウドシステムから、地域クラウド交流会という名前となっています」
クラウド交流会という名前の理由を話し、「皆さん、これで地域クラウド交流会は終わりです。ぜひ、アフター交流会として、札幌の街に繰り出していただければと思います」と話し、第一回、札幌地域クラウド交流会が終わりました。
次回の札幌地域クラウド交流会の開催は10月頃を予定しているようです。たくさんの方と交流できる地域クラウド交流会。交流したくなったあなたはぜひ次回に参加してみましょう!
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