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小学生もプログラミングを学ぶ時代 !学生が先生を務めた「えべつピカッとJOHOワークショップ」

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こんにちは!企画・編集の広中です。

2017年7月30日、北海道情報大学が主催する「えべつピカッとJOHOワークショップ」の取材に行ってきました!

えべつピカッとJOHOワークショップとは、情報大学の学生がプロジェクションマッピングの作り方(プログラミング)を、江別第一小学校に通う小学生に教えるワークショップです。

ワークショップの目的は、「子供たちにプログラミングに触れてもらい、興味をもってもらう」こと。

実際に自分たちで制作した作品を、他の誰かに見せて「楽しんでもらう」ために、プロジェクションマッピングの制作を行います。

この取り組みは江別市の「ウェルカム江別事業」のひとつで、江別市教育委員会と北海道情報大学が連携することによって開催されました。

今回はそんなワークショップのレポートと、「先生」として参加した情報大学の学生にインタビューをしましたのでご紹介します!

「プログラミングを学びたい!」と参加した13人の小学生!

江別第一小学校

会場となった江別第一小学校は、2016年の4月に開校されたばかりの新しい学校で、江別市内で初となるICT教育のモデル校です。

パソコン教室

小学校に入ると、2階にあるパソコン教室にてワークショップは開催されていました。「えべつピカッとJOHOワークショップ」のロゴが入った専用Tシャツを着た13人の小学生が、大学生に教わりながら自作の動画を作成しています。

なんだか・・・

みんな・・・

とても楽しそうですね!

初心者でも簡単にプログラミングができる「Scratch」と呼ばれる言語学習環境を使っての制作のため、楽しく自分たちが作りたい動画を作成できるようです。ちょっと動作が上手くいかない時には、先生である情報大学の学生さんたちが、丁寧に教えてあげていました。

 ギャラリーは200人!上映会場はちょっとしたお祭り状態に

制作が終わった後には上映会が行われました。学校の校舎に映し出される小学生たちの映像作品を見るために、参加した小学生の保護者の方々や近所の方々、約200名ものギャラリーが集まりました!

事前の告知がなかったにも関わらず大人数が集まり、ちょっとしたお祭りのような雰囲気の中で上映会が始まります。

残念ながら、ここでその映像作品をお見せすることはできないのですが、どれも個性豊かでオリジナリティとユーモア溢れる素晴らしい作品でした!

上映会後には、ワークを終えた証として修了証が渡され、「えべつJOHOキッズ」として認定式も行われました。

参加した小学生たちは本当にとても楽しそうで、今回の体験を活かしもっといろいろなことができるようになりたいと話していました!

 先生たちの「リーダー」として活躍した工藤さん

情報メディア学部 情報メディアテクノロジー専攻 安田ゼミ4年の工藤大智さん

今回はワークショップで先生たちのリーダーとしてまとめ役を務めた、北海道情報大学の工藤さんにお話しを伺いました。

kudo-san
工藤 大智さん

北海道情報大学に通う安田ゼミの4年生。
DK(ドンキーコング)のあだ名で呼んで欲しいと周囲に懇願するも、すべて無視される。

ーー普段は学校ではどのようなことを学んでいるのですか?

工藤:普段はUnityというゲームエンジンをつかってVRのコンテンツを作っています。他には映像の編集をしたりしていますね。なので、プログラミングや映像編集ということを主にやっています。

ーー作る側から教える側になったんですね!教えることに抵抗はありませんでしたか?

工藤:両親が学校の教師をしている影響もあって、誰かに何かを教えるということには抵抗がありませんでした。2020年から小学校でもプログラミングの授業は必修となりますが、必修になる前の小学生にプログラミングを教えるのも面白いかなと思い参加しました。

ーー参加してみた感想はどうでしょう?

工藤:僕が思っていたよりも、小学生たちはすごく素直で、ずっと能力も高く、1年間Scratchを既に使ってるということもあって覚えが早かったんです。

で、発言もほとんど中学生レベルなんですね。もう小学生じゃない(笑) 下手したら中学生よりも考え方がしっかりしているかもしれません。

例えば「作業始めるよ!」と声をかけたときに、自由に遊びだしたりとか、勝手にトイレ行っちゃったりとか、もっとするかな?と思っていたんですが、そんなことは全然ありませんでした。

自分たちが小学生のときとは全然違うな、と(笑) ギャップにとても驚きました。

ーーギャップがすごそうです、最近の小学生は進んでいるのですね・・・。

工藤:そうですね、年々進んでいっていると思います。やはりネットが普及しているので、子供たちもすぐに情報を調べられるようになっています。

さっきチラッと小学生同士の会話を小耳に挟んだのですが、「チートや、チーターや!」と会話しているのが聞こえたんですね。

ーー某アニメの名台詞ですね!(笑)

工藤:そうなんですよ(笑) 小学生どころか中学生の時だって僕は「チーター」なんて言葉聞いたことなんてありませんでした。

他には自販機について話してくれた子もいました。「お金を入れたら何の硬貨か認識するプログラムがどうとか~・・・」といった話しをスラスラ話してくれるんです。衝撃でしたね。

だから、僕らが小学校に通っていたころとは全然環境が違っていて。情報というものにもう精通しているのだなと感じます。まさに進化ですね!

ーーそんな中で、工藤さんが印象的に感じた小学生がいたら教えてください。

工藤:「パソコンと僕ら人間の関係性はなんだ?」という質問があったときに、「パソコンとは、僕の相棒です。僕の脚です!自分が思うことを全てパソコンがやってくれるすごく頼れるやつ。ただし融通が利かない、ちょっとめんどくさい部分がある。」ということを言っている子がいてとても驚きました。

先生(北海道情報大学の向田教授)が言おうとしていたことを、そのまま小学生の子が言っている。そこは本当に驚きましたね。

ーー世代も違う小学生たちに教える時に苦労したことはありますか?

工藤:相手は小学生なので、こちらが話すときにはさすがに難しい言葉や横文字は使えません。どこまでが小学生の認識できる語彙力なのかというところではかなり意識し、悩みました。言葉の選び方でこんなに苦労するとは思っていなかったので。

やはりこちらも頭がいっぱいになると、大学生に話すような感じで話してしまうことがあったんですね。

先ほども小学生に教えるときに、「ストーリーを考えるときは自分が思っているものを軸にして、それに対して自分のワードをやっていけばいいよね」とサラサラと言ってしまい、ぽかーん。とされてしまいました。

メンバーの高橋くんにも「先輩、それはちょっと難しいと思います!」と𠮟られてしまいましたね(笑)

つまり、いかに興味を持ってもらって、言葉を認識してもらって作業をしてもらうか、というところで悩みました。

ーーなるほど。このワークショップをやってみて「楽しかったな」「教えてよかったな」という瞬間はありましたか?

工藤:僕はこのワークショップの前に、向田先生から「子供が好きそうなもので、サンプル動画を作ってくれ」と言われていました。

そこで、自分が子供の頃に好きだったドラえもんを題材にしたサンプル動画を作りました。ドラえもんが道具を出すっていう本当に簡単なアニメ動画だったんですけれど、それを当日、上映するといつのまにか子供たちが僕の後ろに来て映像をまじまじと見てくれました。

自分が作ってくれたものに対して興味関心をきちんと持ってくれたことがとても嬉しくてそれがそのままやる気にも繋がりましたね。また、僕は子供たちから「先生」と呼ばれるようになったんですが、「先生ちょっとこっち来て!」とか言われると嬉しくなりました!(笑)

教えてよかったと思うのは、僕が1人の子に操作を説明した際に、その説明が他の子にも伝わって、みんなが同じ方法でやるようになりました。今の時代、課題解決のためにインターネットを使って何か情報を自分で調べるというのは何事においても基本なので、それを踏まえてもやはり教えてよかったなと思いました。

今回のワークショップ、すごい楽しくできたんですよ!と笑顔で語る工藤さん

また、小学生が僕にも慣れて、おしゃべりしたり、ワークショップ自体を楽しんでくれて。誰かにものを教えたりすることで達成感などもあって、自分が学んできたことを子供たちに教えてあげて感謝される。それがすごく充実した経験となりました。

ーーズバリ、今後もえべつピカッとJOHOワークショップを続けたほうがいいと思いますか?

工藤:このワークショップは今後も絶対に続けたほうがいいプロジェクトだと思います。Scratchを使った動画作成は、ストーリーを起承転結で考えるということや、何かを伝えるというプロセスではとても大事なことで、プログラミングをする上では必ず必要になる考えだと思っています。

プログラミング以外の人前でも今後役立つ考え方だと思うので、すごく良い機会だと思います!

ーーインタビューありがとうございました!

 えべつピカッとJOHOワークショップを取材して

2020年より小学校でのプログラミング教育が必修化となり、より生活の身近になる「プログラミング」。

江別第一小学校を始めとする各小学校や、北海道情報大学は、今後の小学校のプログラミング教育に対して「どう実現し継続していくのか」というところにかなりの問題意識を持っています。特に、現場の教員と環境の対応遅れの問題は大きく、必修化前の課題は多いのが現状です。

子供たちにプログラミングやITを教えていく取り組みは、今後ますます需要が出てくることは間違いありません。同大を始めとする各教育機関や、企業の取り組みにはますます注目されていくことが予想されます。

江別第一小学校のみなさま、北海道情報大学のみなさま、取材のご協力ありがとうございました!

〒067-0002 北海道江別市緑町西1-37 江別第一小学校

江別市緑町西1-37

この記事を書いた人

広中 裕士
広中 裕士
キタゴエを運営するビットスター株式会社所属。企画・編集を担当する広中です。北海道のIT情報とキタゴエユーザーとの接点を探して、北海道内を走り回ります。おもしろいネタ大募集!どこへでも伺いますので、どんなお話でもお聞かせください!
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