特別講演「100円で50MIPS!?こどもパソコンIchigoJam x GPU/VR/5G時代のオープンデータ、その心は?」

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特別講演「100円で50MIPS!?こどもパソコンIchigoJam x GPU/VR/5G時代のオープンデータ、その心は?」

2019年11月22日に開催された「Kita-Tech 2019」は、北海道を拠点とするIT企業が集まり、様々な技術を競い合う合同技術発表会のこと。今年4回目となる会場は「さっぽろ創世スクエア 札幌市民交流プラザ」です。

技術の発表の他にも、特別講演や懇親会、余興など盛りだくさん。こちらではIchigoJam開発者である、株式会社jig.jp会長 福野泰介氏の、こどもパソコンIchigoJamの目当てと未来戦略についての特別講演「100円で50MIPS!?こどもパソコンIchigoJam x GPU/VR/5G時代のオープンデータ、その心は?」の様子をお届けします!

開発の基になる精神「一日一創」とは

登壇時にゴーグル姿で現れた福野氏。何やら只者ではない雰囲気…!

福野氏登壇

「これ、今朝作った眼鏡です」え、眼鏡って朝作れるの?・・・目の前のカラーコードが見えるのと、自分の声を拾ってどの音で鳴っているかが分かる眼鏡だそう。福野氏が個人活動として行っているのが「一日一創(いちにちいっそう)」という、毎日何かを創ること。眼鏡もこの信念の基作ったものだと言います。

一日一創


福野氏は活字と放送の技術は、不平等だと語りました。「持っている人は配信できるが、持ってない人は一方的に聞くだけ。ここ30年で広がっている、対等なwebというメディアのツールを作って貢献しよう、というのがjig.jpです」


「IchigoJam」誕生秘話

札幌発のイチゴカムイ
札幌発のIchigoKamuyが発売!

「最近BASIC言語が復活している。C言語を1年間習った人、テトリス作れるようになりましたか?出来ないですよね。楽しく学ぶにはBASICなのではないか、そう気が付いたのが2013年のこと。

ベーシック復活
低価格パソコン

現代的なパッケージではない形で発売されたLPCマイコン1114。しかも110円というジュースのような価格ですが、 30~40年前に売られていたコンピューターと同じRAM4KB、ROM32KBというスペック。もしかしたらこれでパソコンが出来るのではないか、と思いコツコツ作ったのが「IchigoJam」です」

マイコン画像

「IchigoJamの名前の由来は、ラズパイ(※1)にあやかってストロベリー、日本語でイチゴに。イチゴなので1,500円に価格が決定。色々なものに塗るジャムのように組合わせて使える、即興でジャムセッションのように手軽に使えるというところから名前が決定された」

イチゴジャムの名と価格由来
ベーシックの実践

ゲームを簡単に作れることを実践してみせる福野氏。その場で猫や、敵キャラを次々に作り出してみせます。

プログラミング1
プログラミング2
速い!と感嘆の声が挙がる場内

「IchigoJamにはラズパイに無いウリがある。パソコンに興味を持ったら自分で作ろうよ!と価格を安くするために、組み立てるキットにしていること」

イチゴジャムとは
使い方解説
はんだごてする小学生
小学校1年生でも作れるようになっている
子供の宿題
夏休みの宿題でIchigoJamを作った、という話を聞くと嬉しいと顔を綻ばせる福野氏
楽しめる画像
福野氏鯖江市説明

現在、鯖江市全12小学校の授業で取り入れられているが、皆プログラムが好きになると言います。実際に小学生が作ったものが次の写真。

福野氏子供プロコン
小学生の発想力!お母さんのスマホ使い過ぎを防止するマシーン!

「お金にならないけれど必要なものは世の中に沢山あって、子供が作る力があれば作れてしまう。こういった作品を強調する機会として行っている、子供プロコンは10年」 賞品はパソコンで、賞品を増やすために協賛お待ちしています、と笑いを誘います。

福野氏斜め
受賞者は IchigoJamの一期生!

「オープンデータ」から見る「沈みゆく日本」浮上の道は?

任命状

内閣官房からオープンデータ伝導師を任命された福野氏 は、子供の減少が著しいと語ります。データで見ると子供の数が減っていないのは東京だけ。

日本の少子化問題1
日本の少子化問題2
日本の少子化問題3
日本の少子化問題4
日本の少子化問題5

「北海道でも減少をしている。東京のデータだけ見ていたら、少子高齢化を感じにくく危機感がない。小学校は年間500校廃校になっている。子供が年率2%減っているということは、このままでは子供がいなくなってしまう」

このままでは廃墟施設だらけになる
これどうするの!?
世界を変えるための17の目標
ゲーム感覚で学生たちは取り組んでみて欲しい
課題からスタート
全地方の子供たちにアイデアと形にする力を備えられたらいい
鯖江市長にオープンデータ提案

鯖江市での取り組みとして、市役所にはJK課があるそうです。そのJK達が考えたのが次の写真。

JK課1
JK課2
JK課3
席の空き状況が把握できる

こういったIoTを実現するのが、メンテナンスフリーの月額66円で1万回通信出来るIchigoJam×sakura.io(さくらインターネット)のIchigoSoda

IoT

「イノベーションするには技術革新だけでは足りなくて、価格を安くしないといけない。安いことがイノベーションにも繋がるので、IoTは今からです」

鯖江市水位センサー
「純粋な子供たちに何故2千万円するの?と言って欲しい」

埋もれた消火栓をオープンデータで探した鯖江市。「ゲームのように楽しんで探せる。データ化しておけば、本来税金かかることがエンタメになる」

消火栓1
消火栓2
消火栓3

オープンデータとは自由に使えるデータのこと。データをきちんと整理し誰もがアクセスできるようにすることが21世紀に必要な、AI・IoTを支えるインフラになる、と言います。

オープンデータ解説
オープンデータ締め

子供をおだて、一緒にやると大人にとっての学びも大きい。世の中おもしろいことが多すぎる、と言う福野氏は「一日一創では遊びきれない」と締めました。

福野氏

締めの後、登壇時にかけてきた眼鏡を楽しむ審査員たち。

審査員席1
審査員席2
福野氏「あー!と言うと下に何かが出ていませんか?」
審査員席3
「あ=!」「出てる!」
審査員席4
はしゃぐ大人たち

世の中を面白く生きている大人たちの様子が垣間見えた講演でした。「Kita-Tech 2019」 はまだまだ続きます。引き続きお楽しみください!

(※1)イギリスの子供用に開発されたシングルボードコンピュータ「ラズベリーパイ」のこと

そのほかのKita Tech2019レポート

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落語と北海道を愛する食いしん坊。造形デザインを経て、現在ライター×カメラマン。 御用ありましたらEメールかインスタからお願い致します。 tama_tama1980@yahoo.co.jp

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