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ファームノートサミットレポート④ パネルディスカッション「逆境を超える、農業の挑戦」「産業を変えるベンチャーの挑戦」

ファームノートサミットレポート第4弾!

今回は、パネルディスカッション「逆境を超える、農業の挑戦」と「産業を変えるベンチャーの挑戦」の二つのサマリーをお届けします!
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パネルディスカッション「逆境を超える、農業の挑戦」

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このセッションでは主に農家の方々がどう行った形で新しいビジネスを行っている方々が非常に情熱に溢れる内容を語りました。

また、冒頭でファームノート小林社長が「今回のパネルディスカッションですが、あまり堅苦しい感じにはしたくないと思っています。ちょっと失礼にあたることもあるかもしれませんが、その方が非常に面白くなると考えていますので、みなさんご了承お願いいたします。」と、農家の方々が多く参加はされていましたが「IT企業」のイベントということで、カジュアルな雰囲気でディスカッションができるような心遣いがありました。

登壇者

有限会社アグリフューチャー 代表取締役 女川 源

震災復興の手段として、農業×ITの分野に取り組む。家にいても遠隔で田圃を監視できるモニタリングシステムの開発、レストランなどの作物の販売先と農家を直接つなぐ受発注システムなどを手がける。

阪神淡路大震災と東日本大震災の復興の違いの話が非常に印象的でした。阪神地域には、もともと魅力的な産業があり人が地震の後にもそこに住み続ける理由があった。しかし、東北ではもともと就業人口が減っていた農業が大打撃を受けてしまい、再び農業をどう地域で始めるのが困難になり、人々が被災地域に残る理由が少なくなってしまったとのこと。そのために、農業を新しいITを用いたビジネスモデルを導入し、より魅力的にし東北の農業を復活させるのが女川さんの狙いだ。もともと、女川さんはもともと新規就農者。テンガロンハットが非常に特徴的な方。

有限会社ファームデザインズ 代表取締役 海野 泰彦

ファームデザインズは牧場発のレストラン、スイーツ店などを、北海道、東南アジアなどで展開しています。海野さんのお話で、酪農業に関わっていない方からすると非常に新鮮なことがありました。一般人のイメージでは、広大な土地での「放牧」というのは、牛舎の中で牛に餌を与える育てからよりも簡単に見えるのですが、実は真逆とのこと。牛舎の中で育てる場合には、コンピューターで今どれだけの量の餌を与えれば良いのかということを自動で計算してくれるので、非常に管理がしやすいけれど、放牧の場合は牛がいつどれくらいの量の草を食べるのか、どれくらいの量の草が生えているのかなどを管理するのが非常に難しく、管理がしにくいとのこと。餌の量の計算などにも、コンピューターが使われているということには驚きでした。

農業生産法人有限会社梶岡牧場 取締役 梶岡 秀吉

ファームノートのアンバサダー農家としてファームノートと非常に長い付き合いがあるとのこと。牧場米の生産、黒毛和牛の育成を行う。非常にパワフルな方で、自ら経営する農場が倒産した話も非常に明るく話されていました。企業理念として、「きちっと育てた牛を、きちっと食べてもらう」ということを掲げています。売り上げの多くがタイからきているなど非常に国際化も進んでいるとのこと。非常に印象的なお話として、倒産した時に周りの人で、ずっと支えてくれる人と、すっと離れていく人が明確に分かれたとのこと。ずっと支えてくれる人は、「こんなところで、ライバルにつまずいて欲しくない」という風に言葉をかけてくれたとのことです。

セッションの概要

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全体を通して、非常に特徴的な点は

・産業の有無による、東北の震災復興と阪神の震災復興の違い
・農業の顧客は日本に止まらない
・農業での見える化はまだ進展していない
・実際に農業での機械科は進んでいる

上記の点です。またセッションの最後に書くスピーカーの方々から

・ファームノートサミットに参加している農家同士の結びつきを強めていきたい
・TPPは危機ではなくチャンスとも捉えられる

など、農家の方々へのメッセージが伝えられてセッションは終了。
あまりITに関連した話は出てこなかったが、普段接することができない分野の話が盛りだくさんで非常に刺激的でした!

パネルディスカッション「産業を変えるベンチャーの挑戦」

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このセッションでは、先日アップロードした「ファームノートサミットレポート② 今をときめく起業家達が学生達に伝えたいこと」の記事に登壇された方々に、このセッションの前にご登壇された、ユーグレナの社長の出雲さんを加えた5名の方がご登壇されました。

今回のファームノートサミットのテーマが「挑戦」ということもあり、各産業全体にインパクトを与えるような起業家の方々が集結しました。
奇抜な考え方で事業を作ってきた方々が多く、農家の方々が今後の産業の在り方を考える上で参考になるのではないかという小林社長の狙いが読み取れました。

このセッションもかなりフランクな雰囲気で進められていきました。

登壇者

ライフスタイルアクセント株式会社 代表取締役 山田 敏夫

ファクトリエの代表取締役山田さんは、世界のブランドの製品を生産しています。日本の人口3万人の町などの工場で作る衣料を格安で直販で販売するサービスを展開。製品の製作過程がすべて動画で確認出来るという点が非常にユニークです。高級ブランドの衣料は、宣伝広告費、中間業者の存在により本来的な価格とはかけ離れた値段で衣料を販売しており、その現状を打破するためにファクトリエはスタート。

山田社長は全国津々浦々の工場を自ら訪れ、質の高い工場と契約を行っている。月の半分は工場を回っており、イベント当日にも帯広の近くの工場を訪れたとのこと。昔フランスに留学しグッチのパリ店で勤務。日本には本物のブランドがないと指摘され、悔しく思った原体験が事業を起こすモチベーションの一つになっており、純日本ブランドの創出を目指し奮闘中。また、地方の過疎化が進んでいくが、地方名を名前にしたようなブランドを立ち上げていきたいと語る。また、オリンピックのユニフォームをファクトリエが手がけることも目指しているという。

テラスマイル株式会社 代表取締役 生駒 祐一

テラスマイル生駒さん。「データ解析を通して、地域創成に貢献」をかがげるテラスマイル。現状では、農家の方々が売り上げを把握せずに経営を行っていることがあるという現状があります。そこで、スマホを用いて出荷量を入力するだけで簡単にずべてを計算できるサービスを提供。農家の方々の経営の見える化を行っています。ユーザーの方は、2-3日入力を忘れてしまっても、出荷量を入力するだけなので、簡単に追いつくことができ非常に便利なサービスと述べています。

株式会社ソラコム 代表取締役 社長 玉川憲

ソラコムの代表取締役社長、玉川さん。AWSにいた経験から、クラウドを用いて維持費を下げたSIMカード「SORACAOM Air」を販売。IoTの時代に、少量のデータ通信を行うデバイスのために重量課金で、安価にデータ通信を提供しています。また、他のMVNOなどとは異なり、解約手数料がかからず、また初期費用も安いので、気軽に始められて気軽にやめることができます。また、SORACOM beamというIoTデバイスの管理サービスも行っています。

ソラコムを開始した理由として、今後IoTが進展していくところに、それに対応するインターネット環境を作りたいと考えたことを挙げていました。前職のAWSでは多くのWEBサービスを支援していたことから、SORACOMとしてはたくさんのIoTデバイスなどを応援していきたいとのこと。

株式会社ユーグレナ 代表取締役 出雲充

ミドリムシを利用した様々なサービス、事業を行っています。食品利用、バイオ燃料、飼料など幅広い分野に取り組んでおり、ミドリムシの特性を活かし環境問題、食糧問題などに取り組むのが事業の主な内容です。

セッションの概要

今回のセッションでは、各登壇者の方がどのようにして目の前の壁に挑戦しているのかということについての話がありました。
概要をまとめると、

・ベンチャー企業は華々しく見えても、泥臭く努力を続けている
・革新的なことをやろうと攻めている企業でも、地盤を固める努力を行っている
・自分が実現したい世界のために、こだわりを持ち続け、行動し続けている
・成熟産業に入っていくのは、難しく、信念が必要。しかし革新的なことが当たれば大きい

上記の点ついて述べられていました。

このセッションでは、会場に来ている農家の皆さんにITベンチャーとは何か、影でどう行ったことを頑張っているのかなどと言ったリアルな話が共有されていたのが非常に特徴的でした。こうして、農業のような既成産業とITベンチャーなどが交わっていくことで、新しいものが生まれるのでしょう。学生の方達も、実際に経営者の方がいかに泥臭く努力をしているのかということを直接聞くことによって理解ができていました。

これでファームノートサミットレポートは終了です!次回のファームノートサミットの際にもレポートを書きたいと考えておりますので、楽しみにしていてください!また、以下よりこれまでの記事もご覧ください!

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