2017年5月31日(水)18時より、北海道新聞社1Fの『DO-BOX』で開催された「どうしんジョブダス就活2018 ITベンチャーのトップと話そう 就活ミートアップ」に行ってきました!
「どうしんジョブダス就活」は北海道新聞社が運営する北海道で働きたい新卒・第二新卒のための就職情報メディア。本イベントはどうしんジョブダス就活が主催するITベンチャーとの話ができる就活ミートアップイベントです。
どうしんジョブダス就活2018 ITベンチャーのトップと話そう 就活ミートアップ
会場となった『DO-BOX』は北海道新聞社1Fの道新プレイガイドの向かいです。
道新のキャラクターもいました。
北海道新聞社 1F DO-BOX
札幌市中央区大通西3丁目6
それでは会場に入ってみます!
今回集まった参加者は53名の学生。大学生をメインとしたイベントですが、中には高校生の参加もあります。
参加企業は株式会社INDETAIL、株式会社インフィニットループ、株式会社グラフィックホールディングス、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社、ビットスター株式会社です。(以下、株式会社は省略します)
取材・撮影・構成・インタビュアー : 赤沼俊幸 取材日 : 2017年5月31日
開催の目的・経緯とは?
今回の司会であり、北海道新聞社広告局営業本部営業第二部部次長の谷嶋真行様に開催の目的、経緯などをインタビューしました!
ーー主催のきっかけについて教えてください。
谷嶋 : 通常の就職活動の合同説明会はみんなスーツを着ていますよね。クリプトン・フューチャー・メディアの伊藤社長から、スーツ着て、みんな同じような格好で企業が集まって・・・ではなくて、「北海道にはこういう企業があるんだよ」ということ伝えたり、「尖った企業だけを集めて、もっとカジュアルな合同説明会やろうよ」という話をいただいて、今回の参加企業に声を掛けたところ「いいね!」という反応があり、開催することになりました。
ーー今回はいずれも特徴的な企業が集まっていると思うのですが、企業の選定は伊藤社長が行われたのでしょうか?
谷嶋 : クリプトン・フューチャー・メディアの伊藤社長と、札幌移住計画も行っているインフィニットループの松井社長にアドバイスをいただいて行いました。
ーーお忙しい中、インタビューを受けてくださり、ありがとうございました。
開会の挨拶
開会の挨拶はインフィニットループの松井社長より行われます。
「北海道はいろいろな問題を抱えていると思いますが、最も問題だと思っているのは、北海道の転出超過です。優秀な学生から首都圏に出ていってしまうという問題があります。私自身も、札幌移住計画という活動をしていまして、北海道にUIターンを増やす活動をしています。
その中の一つの活動として、そもそも学生さんを北海道から出て行かさない、という活動もしていまして、今回協力しています。
皆さんはまだまだ北海道内の企業も知っているようで知らないと思うんです。東京の企業はCMをやっている会社があり、知名度があります。北海道の企業を知る機会がありません。
今回、北海道を代表する企業が集まり、しかもトップの方と直接話せるという機会です。なかなかない機会です。この機会に北海道の企業を知ってもらって、どんどん質問していただいて、ぜひ北海道のほうで就職するということを考えてほしいと思っています」
松井社長による挨拶の後は各企業のプレゼンです。
①INDETAIL : 坪井社長
INDETAILがプレゼンを行うのは坪井社長です。まずは自社の紹介から入ります。
「事業は大きく分けて2つあります。1つ目はゲームの運営です。現在、大きなタイトルを5本、札幌で運営しています。2つ目はビジネスソリューション事業です。コンサルティング、開発、運用を行っています。社員数は5月時点で150名です。増収増益。資本金も豊富、いろんなところと提携しながら進めている会社です」
「今日は、就職とは?という企業側からのアドバイスをしたいと思います。皆さんにとって就職とは人生で一番長くて、新しいステージです。そのスタートを選ぶのが就職活動です。最初に入社する会社ってどれくらい勤めたいですか? すぐ辞めたい人はあまりいなくて、長く勤めたいと思って吟味して会社を選んでいると思います。そこで私からは、長く勤める会社の選び方を特別に伝授したいと思います」
と、長く勤める企業の選び方、という問題提起から入ります。
「企業経営にはゴーイングコンサーンという言葉があります。永続的に繁栄する企業という意味です。長く勤めるためには、企業が長く存続しなくてはいけないのです。長く勤める企業かどうかが重要なポイントになります。皆さんが成長して、企業が長く成長し続けなければいけません。どうすればいいでしょうか。プロダクト・ポートフォリオという言葉があります」
坪井社長によるプロダクトポートフォリオ自体の解説の後、こう話します。
「事業を永続的に繁栄させることを考えると、こういうプロダクトポートフォリオの流れを作らなければいけない。これをぐるぐる回すことによって、時代の流れが早くても、プロダクトポートフォリオのサイクルが早ければついていけます。企業を選ぶときはこのような視点を持ってください」
そこから自分なりの軸を持って選択することの大事さ、最後にINDETAILにおけるプロダクトポートフォリオを説明し、INDETAILのプレゼンは終わりました。
②インフィニットループ : 松井社長
インフィニットループの松井社長からは冒頭に「普通の就活向けのスライドではない。という点をご了承ください」という話しからプレゼンが始まり、会社の取り組みについて紹介があります。
「インフィニットループは札幌ファクトリー内にあるシステム開発会社です。プログラマがいっぱいいる会社です。ゲームの開発が9割ぐらい。残りの1割がその他のシステム開発です。ゲームはスマホ向けのゲームです。約155名体制で、仙台が20名、残りが札幌です。明日で10周年です」
「これはインフィニットループで一番有名な福利厚生、うまいボックスです。社員はうまい棒食べ放題です。月に約2,000本消費します。カロリーメイトの消費量も多くて、大塚製薬さんが訪れたこともあります」
「会社のリフレッシュルームでは炉端部たこやき会をやっています。タコのかわりに、イカの塩辛やチョコレートやグミを入れたこともありました。その他に会社でいくらの醤油漬けを作ったり、新鮮なレタスを食べてみたり、社長自らが焼きそばを作ったり、ということがありました。
「フリーの自動販売機もあります。以前は飲み放題でしたが、社員が多くなると大変なことになったので、今は1人2本までになっています。特定条件を満たすと、飲み放題になるんですよね。会社内にはミニ四駆コースもあったり、将棋部や麻雀部もあり、全自動麻雀卓もあります。金曜日の夜はリフレッシュルームが活用されています」
「エイプリルフールでは仮想帰宅を作りました。社畜ヘイトクラスタからだいぶ叩かれましたが…笑 おかげさまでPVを稼げてやったーと思いました。すごいおもしろかったです」
※参考 【VR】通勤時間を短縮できる「仮想帰宅」を全社員に導入します | 株式会社インフィニットループ技術ブログ
「こちらはCrystalSignal Piというものです。サーバーで何か起きたときに光るパトライトがあるのですが、5〜6万ぐらいするので高いんですね。だったら作ってしまおうということで、電子工作部で作りました。ものづくりは意外とおもしろくて、Amazonで買うことができます」
「社長3D化計画もやりました。84台のカメラで撮影すると、私が3Dモデルになるというものです。何かの役に立っているわけではないんですけど、僕らがおもしろいと思ったものをやっています」と話し、プレゼンを終えました。
③グラフィックホールディングス : 水野支社長
グラフィックホールディングスのプレゼンを行うのは水野支社長です。グラフィックホールディングスの多彩な事業内容の説明から始まります。
「WEB事業部のノースグラフィックや、他に、ノースグラフィック内にはオート事業部があり、ノースグラフィックオートという名前の車買取サービスや、16店舗の飲食店を経営しています。最近では札幌ファクトリーのアトリウムにビルラウンジというお店をオープンしました。その他に、ナチュラルバイシクルというアパレルブランドや、STILLという美容室や、不動産、建築を行ったり、手広くやっています」
「目指していることは北海道のブランドを使って、道内、道外、海外に様々なビジネスを展開していく会社です。アジアからの観光客をターゲットにして、飲食店事業を行っています。2020年にピークをくると、予想し、訪日観光を事業展開を考えています」
「なぜ、いろんな事業をやっているのか? 社是として、チャンスにチャレンジということを掲げています。一通りチャレンジする、ということを考えています。今の時代は飲食店をやっても、車の買い取り、美容室をやっても、ITがつきまとってきます。社内事業でもIT・クリエイティブを活かしていきます。
グラフィックホールディングスは北海道の中でも、一番幅広くある会社だと思っております。農場経営もやっています。チャレンジする機会がある会社です」とチャレンジについて強調し、プレゼンを終えました。
④クリプトン・フューチャー・メディア : 林さん
クリプトン・フューチャー・メディアのプレゼンを行うのはシステムチームマネージャーの林さんです。
「会社のミッションはメタクリエイターです。お客様はクリエイターが多い。当社はクリエイターがクリエイトに必要な製品やサービスをクリエイトします。メタクリエイターはクリエイターのためのクリエイターです」
「サウンド配信サイト『SONICWIRE』は、創業当初から行っている事業です。海外からライセンスを輸入しローカライズ、音楽・映像・ゲーム制作などに必要な音楽ソフトウェアやサウンドを『SONICWIRE』を通じて配信しています。現在配信している音楽素材の数は数千万を超えています。これは世界最大規模です」
「初音ミクは、歌詞とメロディーを入力して誰でも歌を歌わせることができる『ソフトウェア』です。初音ミクは2007年に発売し、大勢のクリエイターが音楽を作り、インターネット上に投稿したことで一躍ムーブメントとなりました。『キャラクター』としても注目を集め、今ではバーチャル・シンガーとしてグッズ展開やライブを行うなど多方面で活躍するようになり、人気は世界に拡がっています。
当社は創作の砂場として初音ミクを提供しています。みんなが思い思いの初音ミクを創作して頂きたいと思っています。そして場の提供先としての『PIAPRO』は、ボーカロイド製品のイラストや音楽などをアップロードして、クリエイター同士が繋がってもらえるサイトとして運営しています」
「他に、たくさんのリアルなイベントを開催しています。初音ミクのコンサートや、マジカルミライという『初音ミク』の創作文化を体感できるイベントなど。我々は初音ミクキャラクターを単に商品として提供するのではなく、クリエイターがコンテンツを創作し、喜んでもらい、楽しんでもらい、そうして最終的に対価を得るようなエコシステムを提供しています」
最後に会社のチーム紹介を行い、プレゼンを終えました。
「クリプトン・フューチャー・メディアは音で発想するチーム。コンテンツと技術の両面に明るい強みを活かし、ないものは我々で作っていこう、ということで事業活動しています。当社は9つのチームでなりたっており、がやがや職(商品企画、マーケティングなど)と、もくもく職(デザイン・システム開発など)に分かれフロアが別々になっています。がやがや職では企画案などお話しして業務遂行するに対して、もくもく職は静かな環境で集中して仕事をする事が可能です。みなさんと一緒にお仕事できるのを楽しみにしています」
⑤ビットスター : 前田社長
企業プレゼンの最後はビットスターの前田社長です。
「ミッションはITでこまったをよかったに。ビットスターはITで幸せにすることをお手伝いするのがミッションです。システム開発、Webデザイン、SEO、自動化も行います。大体できますよ、というのが私たちのビジネスです」
「ビットスターの特徴でもある社内行事についてお話します。私は北海道がすごく好きで、今日お休みをいただいて、ゴルフをしてきました(笑)。冬はスノーボードをしています。北海道は大自然が近くて、楽しめると思っています。外遊びしながら、コンピュータの仕事するのが幸せだと思っています。よく札幌と東京を往復していますが、北海道に住んでていいなと思っています。
ビットスターは毎年、社員旅行があります。海外はバンコク、ニセコ・・・再来週はほぼ全員で香港に行きます。新卒は慌ててパスポートを取りにいっています笑」
「社外イベントにも積極的に参加していまして、ITダーツカーニバルに参画しています。ニセコ・スキー合宿をしています。毎年、有志でニセコ行って、ホテルに泊まりながらスキーやスノーボードをやっています。
月に一度、TGIFというイベントを社内で行います。シリコンバレーでは毎週金曜日に会食しながら、情報交換しているんですよね。月に一度、オードブルを用意して皆で食べながら、技術について調べていることを話したり、誰かがプレゼンします。ふるさと納税について話があったり、Googleについての話があったり、羅臼町出身の社員からは昆布の干し方について説明したり・・・などさまざまなプレゼンがあります。
私は仲良く仕事をできる環境を作っていきたいと思っています。個人の趣味でもけっこうですので、ぜひとも交流できたらと思っております」と話し、プレゼンを締めくくりました。
セッション2 : トップ座談会
セッション2ではクリプトン・フューチャー・メディア、林さんの司会により「職場・オフィス環境」「制度・取り組み」「こんな社員がいる」「我が社のここが変」という4つのテーマで各社が写真から会社を紹介するコーナーが始まりました。各社、特徴的な1枚を紹介します。
インディティールの「我が社のここが変」ではユニークな部活を紹介。
インディティールでは誰でも好きな部活が作れるようです。ただ自分の猫を自慢する『猫部』。パンを作る『パン部』。ダーツ、ボードゲーム、肉が好きな人が肉を食べる『肉部』。ガンダム好きが集まる『ガンダム部』。坪井社長は『釣り部』などユニークな部活があるようです。
インフィニットループの「職場・オフィス環境」では社内にあるゲーム機を紹介。
ゲーム機は趣味で置いてあり、仕事の合間にやるようです。最近は初代ストリートファイターIIを入れると、大変盛り上がったようです。奥にあるのが「筋肉部」。インフィニットループでは部活動の申請が必要なく、勝手に私物を盛り込んで筋トレをしているようです。
「基盤はどうしていますか?」と質問があると、「円山に謎のフランス人がいまして、基盤をレンタルしてくれるんです。皆さん一家に一台基盤を」と話し、会場が盛り上がりました。
グラフィックホールディングスの「職場・オフィス環境」ではオフィス設計から施工までを自社のグループ内で調達できる点を紹介。飲食店の出店も自社グループででき、自分の店を自分で作れるのが社内の伝統になっているようです。
クリプトン・フューチャー・メディアの「こんな社員がいる」では、趣味で絵を描く創作活動を行っている社員や、エイプリルフールネタで伊藤社長のボーカロイドの製品を作った様子を紹介。
他に、江崎グリコさんとのコラボキャンペーンで、グリコポッキー音響測定器を作製。この測定器を用いてポッキーの折れる音を録音し、ポッキーを冷やした時や口の形を変えた際の音の変化を解析したようです。
ビットスターの「社内環境」では社内の取り組みを紹介。
最近の大きいニュースとしては、在宅勤務制度を4月から正式に行ったということ。副業が正式にOKとなり、パラレルキャリアを進めてほしいと考えています。外でも生きがいを持ったほうがいいということを考え、正しく副業を行えるようになっています。例えば、会社が終わってから出版物を出して稼ぐ、ということも可能です。
他にも力を入れた社員インタビューはすべて1500文字以上で構成しています。
セッション3 : ITベンチャーのトップと話そう就活ミートアップ
最後のセッションはITベンチャーのトップに直接、質問できる就活ミートアップです。1企業に約10人の学生が囲み、1社8分で自由に質問ができます
「未経験でも大丈夫ですか?」「文系ですが、どういう仕事ができますか?」「会社の雰囲気は?」「どのような入社試験ですか?」というような学生らしい質問から、「ゲームのローカライズの仕事はありますか?」というような具体的な質問もありました。
全て5順しました。約40分のがっつりとしたセッション後、イベントは20時40分に終了しましたが、イベントの熱は収まらず、まだまだ聞きたい方は21時5分まで残れることに。熱心な学生が会場の終了時間、ギリギリまで残って企業に質問していました。
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