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楽しみながらプログラムを学ぶ!注目の子供向けプログラミングスクールイベント、Kids Ventureに行ってきた!

IchigoJamの接続
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1月11日(祝・月)13時より、中の島公園駅から徒歩1分の場所にあるビットスター株式会社の1階で開催された子供向けプログラミングスクールのイベント、Kids Ventureに取材してきました!
Kids Venture貼り紙
取材・構成・撮影 : 赤沼俊幸 取材日 : 2016年1月11日

子供向けプログラミングスクールのイベント、Kids Ventureとは?

Kids Venture IchigoJamプログラミングスクール
Kids Ventureとは子供がプログラミングを体験できるイベントです。この日は電子パーツを参加者である子供自らがはんだ付けし、こどもパソコンIchigoJam(イチゴジャム)を組み立て、組み立てたIchigoJamを使ってプログラミングを体験しました。

札幌開催に先駆けて、東京では2015年12月26日(土)から27日(日)にかけて、Kids Ventureがさくらインターネット株式会社の会場で開催されました。東京開催では2日間かけて、センサーで障害物を避けて走る車を作ったようです。

東京では障害物を避けるこのような車を作ったようです

東京開催ではこのようなセンサーで障害物を避けて走る車を作ったようです

どのような参加者がいたの?

Kids Ventureは親子で参加できるイベントでした。今回、参加者は子供8名、親が7名です。意外にも8名中、4名の子供が女の子でした。最年少は6歳。最年長は中学3年生。参加者の他にも見学者が5名おり、子供向けプログラミングスクールの高い注目度を感じます。

どのような電子工作をしたの? 今回の道具写真を紹介

机の様子
参加者ひとりひとりの各机・席に電子工作用の道具が用意されます。今回、参加費は2,000円。IchigoJam本体、テキストが提供されます。他にはんだごて、ニッパー、モニタ、キーボードなどが貸し出されました。

IchigoJam本体
これがIchigoJamの本体です。基盤にはんだ付けをするところから始まります。そもそも、IchigoJamとは何でしょうか。Kids Ventureサイトより引用します。

初心者向けプログラミング言語BASICを現代風に復活させたこども用プログラミング専用パソコンです。テレビとキーボードをつなぐだけのシンプル構造。インターネットへの接続等ができないため、親御さんも安心です。Kids Ventureより

本イベントでも随所にこども向けと思われるところが登場します。

はんだごて
はんだごて

ニッパー
ニッパー

有料ですが、IchigoJamのテキストが会場にありました。
IchigoJamでプログラミング

タイムスケジュール

今回は以下のようなタイムスケジュールでした。

13:00 本日のプログラム・スタッフ・自己紹介
13:10 はんだ付け作業開始
14:30 はんだ付け作業終了
15:00 プログラミング【講師 : 松田優一】
16:45 質疑応答
17:00 閉会

本記事ではタイムスケジュールごとに紹介していきます。

13:00 本日のプログラム・スタッフ・自己紹介 主旨の説明

株式会社グローバルストライダー 代表取締役CEO 新井田浩一さん

株式会社グローバルストライダー 代表取締役CEO 新井田浩一さん

株式会社グローバルストライダー 代表取締役CEO 新井田浩一さんより、Kids Ventureの趣旨説明がありました。

はじめに
「まずは我々、Kids Ventureとは何をやっているかを簡単に説明したいと思います。最終的なゴールとしては今のお子さんたちが10代の後半ぐらいの学生のうちには起業してもらおう。そのサポートを我々、Kids Ventureが行っていこう、というのをコンセプトにしています。いきなり起業と言っても難しいので、プログラミングを覚える、そのためにはモノを作る、ということで、今日はあえてはんだごて作りから行っていただこうと思っています

その後、タイムスケジュールの説明があり、参加者の自己紹介が行われた後、はんだ付けの作業が始まりました。

13:10 はんだ付け作業開始

はんだ付けの作業開始です。新井田さんより、はんだごての使い方の説明・注意点が話されます。
はんだごての使い方1

はんだ付けの悪い例の説明もあります。
はんだ付けの悪い例

続いては今回、講師を行っていただいた株式会社ナチュラルスタイル代表取締役の松田優一さんからのお話があります。松田さんはこの日のために、福井県から羽田経由で札幌にお越しいただきました。なんと14年ぶりの札幌のようです。

株式会社ナチュラルスタイル 代表取締役 松田優一さん

株式会社ナチュラルスタイル 代表取締役 松田優一さん

松田さんより「IchigoJamの組み立て方」というテキストを元に説明した後、各テーブルを周り、実際のはんだ付けを見せていきます。
はんだ付けを説明する松田さん

説明後は参加者である子供たちが自らがはんだ付けに取り組みます。
はんだ付けをする子供たち

真剣にはんだ付けする子供たち
真剣にはんだ付けする子供たち

真剣な眼差しです
真剣にはんだ付けをする子供たち2

このようにはんだ付けをしていきます
このようにはんだ付けが行われました

15:00 プログラミング

はんだ付け後、休憩を挟んだ後、プログラミングの時間となります。先ほどはんだ付けしたIchigoJamの基盤に、モニタとキーボードを繋ぎます。

とても小さいモニタとキーボードです
モニタとキーボードです

制作したIchigoJamにテレビとキーボードを繋ぎます。
IchigoJamの接続

OK LED1 LED0

接続が終わると、IchigoJamに電源が入れることができ、各モニターがつきます。続いて、スクリーンには以下の記号が映しだされました。
OK LED1 LED0

OK
LED1
LED0

これはなんでしょうか。説明の前に、講師の松田さんが「プログラミングをやったことがある人?」と参加者に尋ねると、2人の子供が手を上げます。2人の子供に、「どんなプログラミングをやりましたか?」と松田さんが聞きます。

「ラズペリーパイを設定したことがある」「スクラッチでゲームを作った」その答えに会場の大人が沸きます。

松田さんが説明します。「Ichigo JamはBASICで行います」

OK LED1 LED0を説明する松田さん

LED1と打つと、LEDが点く。
LED0と打つと、LEDが消える。

これはLED1のところで光り、LED0でライトが消えるプログラミングのようです。これをまず打ち込んでみましょう、と説明します。

参加者が説明のとおりにプログラムを打ち込みます。
プログラミングを打ち込む参加者
キーボードで参加者が「LED1」と打ち込んで実行すると、Ichigo JamのLEDライトが光ります。光った場所では参加者の「おおっー!」という歓声があります。

一方、「LED1」と打ち込んでも命令通りに動かないところもあります。それはIchigoJamのはんだ付けが上手くいっていないようです。そこはスタッフがサポートします。
スタッフがサポートします
はんだ付けを直した後に再度、「LED1」と打ち込んで実行します。こんどはLEDライトが光りました。その瞬間、見守っていたスタッフから自然と拍手が起こります。会場が一体となった瞬間でした。

WAITのプログラミング
次にWAITを取り入れたプログラミングの説明があります。

LED1:WAIT120:LED0

IchigoJamは60で1秒のようです。これは光った後、2秒待ち、光りが消えるプログラミングのようです。:を入れることにより、命令を繋ぐことができるようです。

IchigoJamは1秒間に何回足し算ができる?

1秒間に何回計算できる?
「人間は1秒間に1回ぐらい足し算ができます。このIchigoJam、1秒間に何回ぐらい足し算ができると思いますか?」松田さんは参加者の子供に聞きます。

参加者からは「10回ぐらい」「1万」という回答がありました。最後に回答した参加者が「2億」と答え、大人を中心に会場がどよめきました。

正解は・・・「5千万回」です。IchigoJamの計算能力は1秒間に5千万回の計算処理能力があるようです。ちなみに今のスマートフォンだと2億回ぐらいあるようです。

変数と四則演算

四則演算と変数
続いて、松田さんから変数の説明があります。「AからZまで箱があります。A=10というのがAの箱に10を入れなさい、という命令です。PRINT AというのがAを表示しなさい、という命令です」

変数の後は+、−、×、÷といった四則演算の説明、その他にもランダム関数(RND)や、プログラムをセーブする方法の説明も行っていただきました。

16:20 : サンプルゲーム なわとびさっちゃん

最後はIchigoJamサンプルゲームのなわとびさっちゃんです。

「これを入力してみましょう」と画面に映しだされたのが以下のプログラムです。今までの中で一番難しいプログラミングです。
なわとびさっちゃん

参加者はテキストを見ながら、一文字ずつ丁寧になわとびさっちゃんのプログラムを入力します。
なわとびさっちゃんを入力する参加者
プログラム自体が長いこともあり、エラーが続出しました。ただ、よく画面を見て一文字ずつ間違いがないか検証していきます。これは辛い作業ですが、その後に楽しそうなゲームが待っていることもあり、参加者は粘り強く頑張ります。

下記の画面がなわとびさっちゃんです。左から人間が走ってくるので、スペースキーでジャンプして飛びます。ジャンプするごとにポイントが入ります。(下記画面はさっちゃんが宇宙人に改造されています)
なわとびさっちゃん画面

その後、松田さんは「なわとびさっちゃん」の改造方法をいくつか教えます。

改造1 @を変える

「IchigoJamには隠しコマンドがあります。ALTキーを押しながら、文字を打つと、隠し絵文字が登場します。なわを飛ぶ宇宙人が出たりします」松田さんは人間をジャンプする宇宙人が登場させます。会場が沸きました。

改造2 ゲームのスピードを変える

行番号130「WAITの5を好きな数字にしてみます」。驚くほど早くなったり、驚くほど早くなったりします。

改造3 さっちゃんのジャンプ力を変える

行番号70のV=-3。これがさっちゃんのジャンプ力のようです。好きな数値に変えてみます。多い数値を入力すると、高く飛びます。なんと0だとジャンプできなくなってしまいました。

改造4 地球の重力を変える

行番号20のV=V+1を2や3にしてみます。重力が上がりました。松田さんは「重力を0にすると、どうなりますか? 重力0にして、ジャンプしてみましょう。重力0の世界を体験してみましょう」と説明します。

それぞれの参加者が0にして試してみます。すると……

あのー、うちのさっちゃんが帰ってこないんですけど……」参加者が困ったように言いました。会場が沸きます。これが重力0の世界のようです。

みんなは知らないと思うけど、宇宙でジャンプすると、二度と帰ってこれないんですよ」松田さんがそういうと、会場は再度沸きました。

ひと通り改造方法を紹介すると、時間が来てしまいました。参加者の子供たちはまだまだやりたそうな顔が印象的でした。本日はこれにて終了です。

最後に講師の松田さんと参加者の皆さんで記念写真を撮影しました!
参加者の皆様と記念写真

参加者の皆様、講師の松田さん、運営の新井田さん、その他、全てのスタッフの方々、お疲れ様でした!

Kids Venture主催

取材してみての感想

筆者は独学でプログラミングを勉強したことがあり、一通り基礎を覚えるまでは大変苦労した経験がありました。技術職以外の方はプログラミングに対して抵抗のある方が多いでしょう。イベントが始まるまでは何の知識もない子供がどこまでプログラミングに取り組めるのだろう、という疑問がありました。ところが始まってみると、講師の松田さんが教え上手、盛り上げ上手というのもあるかと思いますが、子供たちが実に抵抗なく、スイスイとプログラミングを学び、実行していく姿を魅せつけられることになりました。声には出していませんが表情からは「もっと教えて。もっといろんなことをやってみたい」と言っているように見えました。

イベントの最後には次回予告がありましたが、次回参加意欲の強い方が高く、また、有料のIchigoJamテキストを購入している親子もあり、プログラミングというのは子供を熱中させるものだということを感じました。大人も見習い、抵抗感をなくしてプログラミングに取り組んでみることによって、実はプログラミングが好きな人が多くいるのでは、ということを感じさせるとても素晴らしいイベントでした。

この記事を書いた人

赤沼俊幸
赤沼俊幸キタゴエ編集長
マーケティスト代表。札幌を中心にWebマーケティングコンサルティング・サポートを行っています。キタゴエでは北海道IT業界の最前線をお伝えします!
ASCII STARTUP 業界ポジトークでも月に一度の連載を行っています。
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