起業家精神を身につけろ!『STARTUP CITY SAPPORO ACADEMIA』〜大学・短大・専門学校生向け短期集中起業プログラム〜に行ってきた!

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起業家精神を身につけろ!『STARTUP CITY SAPPORO ACADEMIA』〜大学・短大・専門学校生向け短期集中起業プログラム〜に行ってきた!

大学・短大生・専門学校生に向けた、短期集中の起業プログラム『STARTUP CITY SAPPORO ACADEMIA』が、2月17日(月)10:00~13:00道新プラザDO-BOXにて開催されました。スタートアップのトレンドとアントレプレナーシップ(起業家精神)を身につけ、「課題解決手法」と「ビジネスモデルプロセス」を学び、短期間に「起業力」を習得するというものです。

課題の解決手法を学ぶ 【Basic】 プログラム

プログラムは【Basic】と【Advance】の2部構成。【Basic】では、これから社会で活躍するのに重要なスキル「課題解決手法」を、【Advance】では自身のアイデアを深め、ビジネスモデル形成、事業化の方法を体得します。

Basicの概要

今回取材したのは、【Basic】の3回目。前半では、日本政策金融公庫 日向康之氏の講義(ビジネス基礎概論他/後半以降で検討するテーマ課題の解説)。後半は、ワークショップとして課題の抽出を行います。10時少し前、会場内には続々と学生達が集まっていました。

ビジネス基礎概論(日本政策金融公庫 日向康之氏)

まずは、日本政策金融公庫についての概要から講義はスタートしました。特色としては創業支援を積極的に行っていて、取引先の6割は個人との取引。 なんと昨年度は道内だけで1000企業の融資実績で、平均融資残高は約700万円。 日本政策金融公庫は、スタートアップに最適だそう。

日本政策金融公庫の説明をする日向氏

ビジネスアイデアの発想について

そもそもアイデアとは、既存の要素の組み合わせだと日向氏は言います。

アイデアとは何かのスライド

「今日参加してくれた皆が生まれた時に流行っていたことは、映画ならタイタニック、音楽なら小室ファミリーだが、皆は知らないこと。何が言いたいかと言うと、時代によって好まれることは変化するので、今まで売れていたものが売れなくなるケースもある。若い感覚が必要」タイタニックも小室ファミリーも世代ドンピシャの記者、皆知らないの!?と内心驚きを隠せません。

実例を紹介する日向氏
アイデアがビジネスになったという実例を紹介する日向氏

誰もが世界を変える可能性を秘めている

参加型でお願いします、と次々に質問を投げかける形で講義は進みます。皆が小さかった時に「何が欲しかったか」という質問に対し、ゲームやきらきらした折り紙等が挙がりました。では「現在は何が欲しいか」は、VRゴーグルやお金など、具体的なものが。そして最後に「近い将来には何が欲しいか」には車が挙げられました。

質問を投げかける日向氏
質問を投げかける日向氏

「欲しいものは、年齢や時代によって変化する。このことを踏まえて何が求められているか、人が求めていることを展開するとビジネスに繋がる」 世の中の課題を解決するのがビジネスだと、実業家の言葉を例に出して熱弁。皆、真剣に耳を傾けます。

聞き入る学生たちがいる室内
真剣な表情の学生たち

「アイデアさえあれば、学生でも、子供でも世界を変える技術の種を生み出せる時代になっている」

意識すると違う景色が見える

「皆さんが起業について興味を持ったことで、意識は変わりませんか?」と投げかけました。

熱弁する日向氏

ある一つのことを意識することで、関連する情報が目に留まりやすくなることをカラーバス効果と言うそう。「起業を意識することでアンテナが張られ、今まで意識していなかったことに目が行ったり、情報が集まってくる。やりたいことを意識すれば、今までと違った景色が見えたりする」と締めました。

質疑応答

質問タイムでは、融資についての質問が殺到。さすが起業意識のある学生達!

――融資の基準として、学生でも融資可能か。という質問に「未成年は両親などの法定代理人の同意が必要となるが、結論は可能」

―― 自己資金はいくらあればいいか。という質問に「要件を満たせばゼロでも融資可能。結構、学生が相談に来る。独立支援としても相談にきてほしい」

―― 融資計画については「プランを満たしていることが必要。創業計画書をしっかり作ること」

質疑応答の日向氏
質問に一つ一つ丁寧に答えて行く日向氏

更にこんな質問も。

――これから成長しそうなビジネスは?

「それがあれば私が絶対創業しています」と笑いを誘った後「世の中のトレンドとして、何かとWEB、何かとIoT等、かけあわせてみると爆発的に膨らんで行く可能性もある」との回答でした。

時間が押して質問タイムが終了。後半のワークショップの前に、休憩を挟みます。休憩中には、日向氏と名刺交換する学生達が見られました。

学生たちと名刺交換するシーン画像
起業の意欲が溢れている学生達

ワークショップ

後半は、参加者21人が4グループに分かれて出された課題に対して、グループワークを行います。進行は株式会社D2ガレージ コラボレーションマネージャー齊藤拓男氏

課題の提示

まずは、課題の提示から。今回のテーマは、人口減少、少子高齢化が進む中、経済成長するにはどうしたらいいかをグループで考えるというもの。

問題についての動画が流れる室内
まずは、動画で問題を提示

問題となる動画を見た後、6種の資料に目を通し、ワークシートを埋めて行きます。

ワークシートを埋める学生達
悩みながら資料に目を通す学生達
メモをとる学生たち
静まり返る会場内で、ペンの音が響く

グループで課題の抽出

課題抽出説明
アレックス・F・オズボーンが考案したブレインストーミング法で課題の抽出を行う

課題の抽出では「現実に対する理想を書き出すと、ギャップが生まれ、課題になる。課題を解決することがビジネスに繋がる」と齊藤氏。

皆、机に置かれた模造紙に、アイデアを書き込んだポストイットを貼りだします。先ほどの静まり返った室内から一転、様々な意見が飛び交い、活気に溢れていました。

グループワーク1
グループで賑わう学生達。徐々に打ち解けて行く様子が伺える
グループワーク2
インタビューに答えてくれたFチーム3名(※1)

時間も押して、最後に次回取り組むテーマをチームごとに発表し、ワークショップは終了となりました。

次回のテーマについての発表
チームの代表者が数十秒で簡潔に発表

参加者インタビュー

終了後は「思ったよりも良かった」との声も。学生の方達(※1)に、今回参加した感想を伺いました!

北海道大学で経済学を学ぶエネビシ・オドゲレルさんは、モンゴルからの留学生。数少ない女性の参加者です。日本で学び、母国で起業をしたいそう。このコースに参加したのは、色々アイデアはあるが、どうやって現実化するかを見つけるため、と話してくれました。

作業するエネビシさん
日本の若い人達の話を聞くことが勉強になると語るエネビシさん

北海道大学工学部の辰巳怜さん。 具体的な起業イメージがあるのか聞いてみました。今現在、手を付けていることがあり参加に至ったそう。初回を外して、今回2回目の参加。面白かったと、クールに話してくれました。

旭川市出身の北海道情報大学 椿淳平さんは、起業イメージをもう持ってはいるものの、就活も踏まえて、卒業後は就職してから起業するか、在学中に起業するかは考えている最中。大学側が外での学びに積極的なこともあり、今回の参加に至ったそう。

若い世代が起業して、新しい仕事を作り出すことで、日本経済が活気付いて行くことを期待させてくれるプログラムでした。

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落語と北海道を愛する食いしん坊。造形デザインを経て、現在ライター×カメラマン。

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