こんにちは。平泉です。
今回取材するのは、株式会社パブリックリレーションズです。パブリックリレーションズは、モバイルPOSシステム、アプリ開発、業務ソフト開発、農業+ITなど、様々な分野で独自のサービスを提供している企業です。
この記事では、想いの詰まった『小学生プログラミング教室事業』のお話を中心に様々なお話を伺ったり、社内を案内していただきました!
取材 : 平泉悠李・広中裕士 構成 : 平泉悠李 撮影 : 平泉悠李・広中裕士 取材日 : 2018年3月20日
株式会社パブリックリレーションズの社内風景
まずは社内を見せていただきました!
入り口付近には様々な表彰状や証明書がありました。
こちらのJGAP指導員合格証はパブリックリレーションズ代表の泉さんが取得したものなのですが、『農業+IT事業を展開するためにまず畑を耕すところから始めた』というパブリックリレーションズらしい1枚です!
パブリックリレーションズのオフィスです。
社員数は全体で約30名ということです。
休憩スペースです。
冷蔵庫や電子レンジなどもあり、読書や休暇を楽しめます。
本の多さが印象的ですが、パブリックリレーションズでは3ヶ月に1度社員の皆さんで同じ本を読み、感想を伝え合うイベントもあるそうです。
模型を使い、実際にシステムが動いているところを見たり体験したりできるセットが用意されていました。
編集部の広中も体験し、模型の最上階左にある窓を開けたり締めたりしていました(笑)
パブリックリレーションズ 川崎さんインタビュー
今回は株式会社パブリックリレーションズの取締役 事業本部長の川崎 貴紀さんにお話を聞いてきました。
大型汎用機時代からの経験と実績を武器に開発する業務アプリケーション
ーーパブリックリレーションズの主な事業内容を教えてください。
川崎 : 業務アプリケーションの開発がメインになります。一般企業向けの『基幹システム』と呼ばれる財務システムや販売システムなどをメインに開発しています。
10年前くらいからタブレットが出てきたということで、Android版のPOSレジも作っています。元祖とまでは言いませんが、まだ『Airレジ』なども無い時代からGoogle Play Storeに公開しています。道内で20店舗以上展開しているネイルサロンさんや恵庭のえこりん村さんなどで導入していただいています。
ーーパブリックリレーションズの強みを教えてください。
川崎 : 弊社は平成元年に設立していまして、まだパソコンが普及しておらず大型汎用機がメインだった時代からやっています。大型汎用機には『Windows』のようなOSがなく、NEC、富士通、日立、IBMなど各メーカーごとにOSがありました。そういう時代だったので、メーカーから仕事を受注しないといけませんでした。
弊社はメーカーが受注した北海道・東北の農協(農業協同組合)の仕事を要件定義から運用保守まで、最初から最後までやっていました。
農協は、生産物の生産、組合員さんに対する資材の販売、Aコープ、ガソリンスタンドなど多種多様な業務をしています。その農協に関係する業務を何十年もやってきているので、業務知識はあると自負しています。
参加者0人から始まったプログラミング教室
ーー小学生プログラミング教室事業を始めた理由を教えてください。
川崎 : 技術者が高齢化していくという問題があって、高齢化するとダメというわけではないのですが、やはり少しずつ能力が落ちていきます。弊社としては終身雇用をしていきたいので、エンジニアという形ではなく違う形でも働いてもらいたいという気持ちがあります。そういった中で、『プログラミングを教える』という形の事業は出来ないだろうかということで始まっています。
ーー小学生プログラミング教室事業はいつ頃から開催しているのですか。
川崎 : 小学生プログラミング教室事業は一昨年の10月の経営会議で決まったのですが、弊社は「決まったらなんでもすぐやる」ので、12月の冬休みからやることになりました。何も分からず集客などもどうしていいか分からない状態だったので、1回目の開催では参加者が1人も集まりませんでした(笑)
その時はスタッフの子どもに参加してもらい、模擬的に行いました。
ーー1回目で参加者0人、そこから2回目を開催したんですね。
川崎 : はい。しかし「これじゃあ事業として成り立たないよね」という話になりまして、札幌市の教育委員会に相談しました。その結果、教育委員会の協賛が取れたので小学校を通して小学生へのパンフレットの配布が可能になり、2回目の開催では60~70名の参加者が集まりました。
1コマ(参加者:20名/時間:3時間)で準備していたのですが、3倍も集まってしまったので、会場の空いている部屋を追加で借りてどうにか対応しました。
『北海道のビル・ゲイツ』を生み出したい
ーープログラミングに触れる子どもたちから得ることもありますか。
川崎 : 子どもたちの発想はすごいです。見ていると「え!?」ってなるようなプログラムを作るんです。発想が柔軟で、それが合ってる間違ってるではなく、きちんと自分で考えて作っているんですね。子どもたちを見ているとそういうところで「すごいな」って思いますね。
ーー小学生プログラミング教室事業を続けて、「こうしていきたい」と言うような想いはありますか。
川崎 : 北海道の仕事の単価は安いと言われていますが、『技術力』というのは場所によって違うわけではないと思っています。せっかく北海道の企業なので、『北海道の価値』を高めていきたいと思っています。北海道からすごい技術者、『北海道のビル・ゲイツ』のような人が生まれてくれたらすごくいいなと、そういう想いでやっています。
事業としてはまだまだですが、たくさんの子にプログラミングに触れてもらえればいいのかなと思いますし、「我々のプログラミング教室で学んだ子が、将来弊社に就職したらいいよなあ」なんてことも思っています(笑)
IT企業だからこそのこだわり
ーーパブリックリレーションズのプログラミング教室のこだわりを教えてください。
川崎 : 弊社の小学生プログラミング教室事業は『キーボードを打って命令を書いていく』というのを基本にしています。他の教室で採用されているスクラッチ(※)だとマウスを動かして組み立てると思うのですが、キーボードでイチから打って命令を書くことで本当に実践に近い形で体験できる、というところはこだわっています。
あとは、プログラミングの前にプログラムを組んで動かすロボットカーを組み立てるのですが、それを通じて『ものを作る楽しみ』というのを知ってほしいなと思っています。自分でネジを締めたり、線を付けたり、そういう楽しみもプログラムを作る前に味わってもらえたらなと思っています。
スクラッチとは?
小さな子どもでも簡単にプログラミングを体験できるツールのこと。
もっとたくさんの子どもたちに『プログラミング』を
ーー小学生プログラミング教室事業の今後の展望を教えてください。
川崎 : まずは、もっとたくさんの子どもに参加してもらいなという気持ちがありますので、出張プログラミング教室といったような形で、プログラミング教室に直接こられない子ども達のところにも回っていけたらと考えています。
開催場所も札幌市内だけでなく、近郊にも広げていけたらと思っていますし、夏くらいからは『親子でイチから作る』プログラミング教室もやってみようかと考えています。
そして、なんとか弊社に入って頂けるように…(笑)
ーーパブリックリレーションズ全体としての今後の展望を教えてください。
川崎 : 一昨年からは『IoT』、去年からは『AI』にも取り組んでいまして、今後はその分野に進出できればと考えて取り組んでいます。先程も言ったのですが、業務知識というのはあると思っていますので、それと新しい技術を組み合わせてより良いものを提供していくというところをブレずにやってきたいです。
オフィス訪問・インタビューをした感想
2020年から小学校の必修科目になる『プログラミング』。それに先回りして最近増えているプログラミング教室では『スクラッチ』が採用されているケースが多いです。その中でより実践に近い『キーボード入力』にこだわり、それを変えないパブリックリレーションズのこだわりの強いプログラミング教室は、数あるプログラミング教室の中でも『北海道のビル・ゲイツ』を生み出せる可能性が高いのではないかなと思います。
インタビューを受けてくださった川崎様、オフィスの撮影などにご協力いただいた社員の皆様、ご協力ありがとうございました!
北海道札幌市中央区南7条西1丁目13番地 弘安ビル5階
この記事をシェアする
同じカテゴリの新着記事
北海道ITまとめ
-
IT企業まとめ
-
スペースまとめ
ジョブボード
- 社名
- 募集職種
- 内容
- 給与・待遇
- 詳細
- 掲載終了日
ジョブボードに掲載したい企業募集中!詳しくはこちらより