道東支部のこちゆうです。私は現在ふたりの子どもを育てていますが、自分の時間が取れなかったり、釧路が転居先ということもあって子どものことをお願いできる人が少なかったりして、気の休まらない日々を送っています。
こうした状況は決して筆者だけではありません。日本に住む多くの方が、同じ苦労をしています。
株式会社AsMamaが提供する「子育てシェア」アプリは、こうした子育て世代の悩みを解決すると共に、地域と人とを結びつけるサポートをしてくれるサービスです。同社は「ママサポ」と呼ばれる支援者とともに、地域ぐるみで楽しんで子育てできる環境づくりに取り組んでいます。
今回お話を伺った佐藤 真実氏もママサポの一人。2018年に釧路に転居後、現在釧路地区担当者として「子育てシェア」アプリの普及などの活動を行っています。
今回は「子育てシェア」アプリの概要とともに、佐藤さんがママサポを目指したいと思ったきっかけなどについてお話を伺いました。
インタビュアー ・ 撮影 : こちゆう 取材日 : 2019年4月9日
※株式会社オトバンクのCTOを務める夫の佐藤 佳祐氏のインタビューはこちら
距離の弊害は周りでフォロー。オトバンク佐藤 佳祐氏の釧路リモートワーク生活
「地域の頼りあい」をアプリでサポート
−− まずは「子育てシェア」アプリについて教えていただけますか?
佐藤:株式会社AsMamaが提供している、子育て支援アプリです。
昔は「子どもを預かって」とか、「この洋服いらなくなったけど誰かほしい?」といったことを、地域の人同士で気軽に行うことができました。でも今は、こうした地域の結びつきが希薄になってきていますよね。転居してこられた方ならなおのことではないでしょうか。
「子育てシェア」には、そんな地域の頼り合いを支援するための機能が備わっています。
−− 具体的にはどんな機能があるのですか?
佐藤:大きく「3つのシェア機能」と「地域でのつながりを支援する機能」のふたつに分けられます。
前者がメインとなる機能で、「モノのシェア」「コト(予定)のシェア」「送迎や託児のシェア」という3つを、アプリを通して知り合いにお願いすることができます。
「子どもを預かって」とか、「この洋服いらなくなったけど誰かほしい?」といったことを、アプリを通してお願いできるというと、わかりやすいかもしれません。
「モノのシェア」とは物の貸し借りや譲渡、「コト(予定)のシェア」とは親子同士、または子どもたちや大人たちだけのお出かけのお誘いや提案のことを指します。そして「送迎や託児のシェア」とは習い事や保育園、幼稚園のお迎えの依頼、またお買い物中の託児などをお願いできる機能です。
−− そういったことを知らない人にお願いするのは、ちょっと気が引けそうですが…。
佐藤:実はこれらの機能は、知り合い同士でしか利用できません。このアプリの中でつながっている仲間のことを「シェア友」といいますが、シェア友になるには相手の承認が必要です。
さらに「モノ」「コト」「送迎や託児」それぞれで申請が必要なので、3つすべての機能を利用するには、3回相手に承認してもらう必要があります。
一見面倒に思えるかもしれませんが、「モノのシェア」はやりたいけど「送迎や託児」までお願いするのは気が引ける、という場合もありますよね。申請が別々なら気を揉むことなく、お互い気持ちよく利用できることもありますよね。
−− それは筆者も良く分かります。「送迎や託児」は「モノ」や「コト」以上にお願いしづらいですよね。
佐藤:「送迎や託児」については相手の電話番号下4桁を入力しないと申請できないようになっています。
また万一事故が起こった場合も、保険が適用されるようになっています。これも「子育てシェア」が安心して使える理由のひとつになっているんです。
−− なるほど。では利用料はかからないんですか?
佐藤:アプリ自体の利用や登録については無料ですが、シェア友に送迎や託児をお願いした場合は1時間500円から700円の謝礼をお渡しするルールになっています。
毎回無料でお願いするとなると、いくら知り合い同士でも気が引けますよね。でも謝礼として少しでもお返しできれば、お願いする側もされる側も気が楽になると思います。
相手に直接お渡しすることはもちろん、クレジットカードで相手にお支払いすることも可能です。「気持ちだけ」という、AsMama独自のポイントを提供することもできますから、お願いする方に合わせて選んでいただければうれしいですね。
地域と人をつなげる仕掛け
−− では「地域でのつながりを支援する機能」というのはどのようなものなのですか?
佐藤:私もそうですが、他の地域から転居してきた場合、子どもを預けたり一緒に買物に行ったりという知り合いはなかなかできませんよね。
「子育てシェア」ではこうした方々が地域の人々と出会う機会、そして仲良くなる3つの仕掛けを用意しています。
−− 具体的に教えていただけますか?
佐藤:ひとつは私のような地域のママサポの存在です。主な役割は交流イベントの実施や情報提供などを通して、地域の子育て世代のつながりを支援すること。
「子育てシェア」のメッセージ機能を使ってママサポに声を掛けてもらうことで、地域のつながりをつくるきっかけづくりを支援します。
ふたつめはコミュニティに参加できること。「子育てシェア」では各地域にある学校や園ごとにコミュニティを作っています。子どもが同じところに通っている人とは接点も多いので、つながりやすいのではないでしょうか。
3つめは交流イベントの検索です。自分が住んでいる地域のイベント情報を検索できるので、共通の趣味や興味を持つ人とつながりやすくなっています。
自分もいつか「誰かの安心」になりたい 佐藤さんの想い
−− ありがとうございます。佐藤さんは釧路地区のママサポを務めていらっしゃるということですが、ご自身も1年ほど前に転居されたばかりと聞きました。
佐藤:以前は実家のある埼玉で、2歳になる子どもと夫の3人で暮らしていたのですが、都会での子育ては何かと大変だったので、夫と相談して2018年に釧路へ移り住みました。今は0歳になる下の子も生まれて4人で暮らしています。
−− 前回の旦那様へのインタビューの際、「釧路は夫の実家で、夫がのびのび育ったのを知っているので、転居に不安はなかった」とお話されていました。それでも、知らない土地でママサポとして活動するのは大変なことだと思います。
なぜここでママサポになる決心をしたのですか?
佐藤:釧路に来る前に伺った、別のママサポさんの話が大きく影響しています。
実は埼玉に住んでいる時から「子育てシェア」の存在は知っていました。でも親が近くにいるということもあり、当時は使っていなかったんです。
「子育てシェア」の使用を検討し始めたのは、釧路に行くことが決まってから。知り合いがいなかったので気軽に使いたいなと思っていたのですが、当時釧路にはママサポがいなかったんです。そのため利用している人も少なかった。
私は子どもが好きで、以前からママサポの活動に興味はありましたが、馴染みのない釧路でやっていけるか不安でした。そこでママサポさんに相談したところ「その地域にママサポがいるというだけで安心できるものだよ」と言われたんです。
その言葉がすごく印象的で、私もそういう存在になれたらと思い、釧路地区のママサポになることを決意しました。
−− 実際に釧路でママサポをやってみていかがですか?
佐藤:今は下の子が生まれたばかりということもあり、まだ広くは活動できていないのですが、交流会などで知り合ったママたちに「子育てシェア」についてお話したところ「こんなのが欲しかった!」と喜んでもらえたので、やってみて良かったなと感じています。
実際に習い事の送迎の際に利用してくださっているママから「とても助かった」とのお声もいただき、役立っていることを実感します。
−− 私も利用したいと思います。最後に今後の展望について教えてください。
佐藤:釧路には私のように、他の地域から来た人が多数いらっしゃることを知りました。子育て世代の方も大勢いらっしゃるので、みなさんにとって気軽に利用できるサービスのひとつとして広めていきたいですね。
また、最近保育士の資格を取ったので、自分の子育てが落ち着いたら子どもに関わる仕事をしたいと思っています。こうした活動を通して、安心して子育てできる一助になれたらと思います。
取材を終えて
旦那様と0歳のお子さんと共にお話されるその姿は、とても生き生きとしていらっしゃいました。「子育てシェア」アプリ、そして佐藤氏とつながることで、子育てを楽しめる人たちが釧路に増えるといいなと、心から願っております。
子育てに悩んでいる方はもちろん、釧路に転居してきてつながりがないと悩んでいる子育て世代の方も、ぜひ「子育てシェア」を利用してみてはいかがでしょうか。
今回ご紹介したアプリ
子育てシェア
子育てシェアについての説明、使い方、利用者の声を掲載しています。
iOS版のダウンロードはこちらから
Android版のダウンロードはこちらから
提供元情報
株式会社AsMama
住所:神奈川県横浜市中区山下町73-1306
TEL:045-263-6433
HPからのお問い合わせはこちら
※株式会社オトバンクのCTOを務める夫の佐藤 佳祐氏のインタビューはこちら
距離の弊害は周りでフォロー。オトバンク佐藤 佳祐氏の釧路リモートワーク生活
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