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高校生が「食」で地元を盛り上げる!高校生チャレンジグルメコンテストとは?【連載】

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こんにちは、企画・編集の広中です。

前回の「えべつピカッとJOHOワークショップ」に引き続き、北海道情報大学の学生の活動を追っていきます!

今回は北海道の「食」を通じて地元地域の活性化を目的とした「高校生チャレンジグルメコンテスト」の運営に携わると聞いたので取材に行ってきました。

イベントの紹介と、イベントの事務局長である市立札幌大通高等学校教諭の西野功泰先生、運営に携わった北海道情報大学の学生2名のお話を全2回の連載でご紹介いたします。

インタビュアー・構成・撮影: 広中 取材日 : 2017年9月8日

高校生チャレンジグルメコンテストとは?

高校生チャレンジグルメコンテスト

今年で5回目を迎える同イベントは、【高校生発!わがまちグルメを食べに行こう!】をキャッチコピーに掲げるグルメイベントです。

一次予選(書類審査)を通過した道内各地10校の高校生たちが、地元の特産品や食材を利用したオリジナルレシピを開発し、来場したお客様に食べて投票してもらい、一般来場者投票数と審査委員の審査により競い合います。

今年応募があった高校は、過去最高の18校!運営には、生協協同組合コープさっぽろをはじめ、イベント企画などの総合プロデュースをしている企業のプランニング・ホッコーや札幌商工会議所青年部の方など多くの方々が企画運営に関わっているイベントです!

今年の開催場所は音更町のアグリアリーナ。10月8日10時〜15時の開催となりますので、興味のある方はぜひ足を運んでみてください。

魅力は学生が【地元地域に貢献できる場】であること

そんな高校生チャレンジグルメコンテストの事務局長の市立札幌大通高等学校教諭、西野功泰先生にこのイベントの魅力についてお話をいただきました。
高校生チャレンジグルメコンテストの事務局長の市立札幌大通高等学校教諭、西野功泰先生

広中:ズバリ、このイベントの魅力はなんでしょうか?

西野:参加する高校生たちが、普段学校内で学んだことを実社会で生かすことができることが、このイベントのひとつの魅力だと思います。例えば、理科の授業で作物の育て方を勉強をしていたり、商業科目であれば販売やマーケティング、原価計算の知識であったり、家庭科は調理や栄養学とか・・・。

西野:あとは、高校生でも「わがまち(地元地域)を活性化できる」ということを証明できていることですね。

先日、ある居酒屋さん主催の「羅臼ナイト」というイベントに参加した際、会場で羅臼漁協の方々にお会いしたので「高校生チャレンジグルメコンテストを知っていますか?」と尋ねてみたら、「知ってるも何も羅臼の一大イベントですよ!」と言ってくださったんですね。

羅臼役場の方との様子羅臼役場の方との様子

コンテストに参加した高校生たちが、【実際に地元地域を元気にするきっかけになっている】と強く感じ感激しました。これは大きな魅力だなと思います。地元地域の人たちが盛り上がっているという話は、このイベントを運営しているひとりとしてとっても嬉しいですね。

広中:まちの一大イベント!まさにわがまちの活性化ですね!

西野:参加する高校生たちが学ぶ機会はコンテスト当日だけではありません。

事前に仲間とレシピを考えたり、連携する地元地域の方たちと関わったりする中で様々なことを学びます。事後も学びは継続します。賞をとったりすれば、高校生の取り組みが地元地域に様々な影響を与えたことは過去にもありました。それによってそれぞれのまちで新しい発見や交流の機会が生まれ、学校が地域に開かれていくことを実感しています。

開催のきっかけは生徒たちの「やってみたい」の一言

西野先生

広中:高校生チャレンジグルメコンテストの開催の経緯はなんだったのでしょうか?

西野:2009年から「チャレンジオータム」という取り組みを大通高校が中心となってやっています。毎年秋に大通公園で開催されるオータムフェスト会期中に、札幌観光協会からテント二梁をお借りして、全道の高校生が開発した加工品を販売するという取り組みです。ある年ひとつのテントでうちの生徒が「ミツバチプロジェクト」で作った加工品(はちみつ)を販売し、隣のもうひとつのテントでEBE-1グランプリ(江別のご当地グルメを決めるイベント)で優勝した北海道江別高等学校の生徒が「えべつちゃんぽん」を販売したんですね。

そこで、加工品とは違って江別高校のえべつちゃんぽんは、その場でお客様に食べてもらって、味や感想のレスポンスがすぐに返ってくる状態でした。チャレンジオータムではじめて料理を販売したんです。それを横で見ていたうちの生徒たちが「自分たちもやってみたい!」と言い出したので、僕ら教員も本気で「やってみよう!」と思い、引率していた江別高校の先生と一緒に多くの方々の協力やアドバイスをいただきながら、料理で競うコンテストを企画するため、行動を起こしました。

今まで加工品以外の食品を扱うイベントは保健所などの兼ね合いもあってハードルが高かったんですね。加工品はあってもレシピ開発や料理コンテストなどの高校生イベントは少なかった。

こうして企画ははじまりました。一緒にはじめた先生も自分自身も商業教員であったということもあって、食味だけじゃなく、ストアオペレーションだとか原価計算だったり、そういった色々な学びの要素をコンテストの中に組み込み、さらに「地元地域と高校生がつながりを持ち、若者の力でまちを活性化できたらいいね」という思いでお互いの意見を出し合いました。

運営当初様子運営当初の様子

イベントの方針については、正直当初は揉めたこともありました。だけど、最終的には目指すものは一緒。互いの強みを生かしながら協力し合って企画運営をしました。

有難いことに多くの方々にお力添えもいただきました。疑似体験ではなく、よりリアルな本物を体験できるイベントにしたかったんです。

「食」をきっかけにした未来への可能性

富良野高校の学生が農家の方の話を聞く様子北海道富良野緑峰高等学校の生徒が農家の方の話を聞く様子

広中:開催にあたって、参加する学生に学んでほしいことはありますか?

西野:一度自分の地元地域やそこで暮らし働く方々と向き合うことでわがまちの魅力を再発見して学んで欲しい。また、魅力だけじゃなくて、まちの課題を見つけて、課題解決についても学べたら最高ですね。

題材は「食」ですが、食に限らず、自分から「ヒト・モノ・コトに関わる機会」を掴んでいけるような、そういったきっかけにもしてもらいたいです。そしてそれを自分たちだけの学びで終わらせないで、どんどん外へ発信してほしいです。

チャレンジオータムと高校生チャレンジグルメコンテストの2大イベントへ

去年のコンテストの様子

広中:最後に今後の展望と、想定している最終形態を教えてください。

西野:このイベントを続けていることで年々ファンも増えていて、「チャレンジオータムのあとは高校生チャレンジグルメコンテストだね!」と言ってくれる方もいるので、それは企画運営をしているひとりとしてはとっても励みになります! 一銭にもならないけどね(笑)得られるものはお金に変えられない価値があります。

展望は、さらにこのイベントのファンを増やすこと。そしてこのコンテストに出場したいという学校をもっともっと増やすということですね。参加校が増えることで、より北海道に定着していくと思っています。

最終形態というものはなくて、【継続していく】こと。こつこつと地道に続けること。全道の高校生が「チャレンジをしたい!」と思った時にチャレンジできる場所を提供できればと思っています。食の大会といえば北海道の高校生チャレンジグルメコンテスト!という風に定着できれば嬉しいですね!

広中:ありがとうございました!

まとめ

高校生チャレンジグルメコンテストは、「食」をキーワードに参加する高校生の育成と、地元地域を盛り上げることができる素敵なイベントだと感じました。実際にレシピを考えるところから、お客様に直接販売するところまでを一貫して行うことができるイベントは他ではなかなかなく、北海道だからこその付加価値があると思います。

10月8日のイベントも楽しみです!お時間のある方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

次回は、広報活動を行った北海道情報大学の学生へのインタビューとイベント当日の様子をレポートしたいと思います!

日時・場所

住所 〒080-0341 北海道河東郡音更町音更西2線9番1号アグリアリーナ
電話番号 015-524-2169
開催日 2017年10月8日(日)10:00-15:00
アクセス 帯広駅より車で音更方面へ約30分 / 道東自動車道・帯広音更IC北側
Webページ http://challcon.sakura.ne.jp/
〒080-0341 北海道河東郡音更町音更西2線9番1号

公式ホームページには、出展する各高校のオリジナルグルメの写真と、製作までのストーリーが掲載されています。明るく真摯にレシピ開発に取り組む高校生たちのドラマもぜひご覧ください。

この記事を書いた人

広中 裕士
広中 裕士
キタゴエを運営するビットスター株式会社所属。企画・編集を担当する広中です。北海道のIT情報とキタゴエユーザーとの接点を探して、北海道内を走り回ります。おもしろいネタ大募集!どこへでも伺いますので、どんなお話でもお聞かせください!
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