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釧路初ハッカソン!道東×IoTハッカソン2018 IoTで観光課題を解決する!に行ってきた〜中編〜[ハッカソン]

デモを試す参加者1
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今回は2018年4月28日(土)と29日(日)の2日間にわたり、釧路で行われた「道東×IoTハッカソン2018 IoTで観光課題を解決する!」の様子をご紹介します。

1日目の午前中に行われたフィールドワークで釧路の街の様子や課題などを肌で感じた参加者たちは、いよいよハッカソンに臨みます。白熱した議論の結果、どんなサービスが誕生するのでしょうか。

(前編はこちら)

釧路初ハッカソン!道東×IoTハッカソン2018 IoTで観光課題を解決する!に行ってきた〜前編〜[フィールドワーク]

取材・撮影 : こちゆう 取材日: 2018年4月28日(土)

オリエンテーションスタート

ハッカソン開催に伴い、13時からはオリエンテーションがスタート。プラチナスポンサーである株式会社ウフルの専務執行役員であり、主催者でもある八子知礼氏から、自己紹介と今後のタイムテーブルの案内がありました。

オリエンテーション開始

続いてもうひとりの主催者であり、自身も釧路出身である合同会社Hokkaido Design Codeの四宮琴絵氏が登壇。今回のテーマや開催の経緯についてお話がありました。

四宮氏から挨拶

今回のハッカソンは、とあるイベントの懇親会で八子氏と四宮氏が隣の席になったことがきっかけとのこと。かねてから釧路の街を元気にするための、さまざまな活動を行ってきた四宮氏。そのことを八子氏に話したところ、長野県伊那市でLoRaWANを活用したハッカソンを開催したことが話題に上がり、「釧路でもやってみよう」という運びになったそうです。

豪華なスポンサー

四宮氏から熱い想いが語られたあとは協賛社の紹介と、スポンサー6社によるLTタイムとなりました。

スポンサーその1

スポンサーその2

協賛企業は16団体、さらに後援には経済産業省北海道経済産業局など5団体にのぼります。そのうち以下6社がLTタイムに登壇し、それぞれの強みなどを語りました。

・ウフル
RHEMS Japan
エコモット
ジョイゾー
M-SOLUTIONS
インセンブル

(※社名の株式会社は省略しています)

釧路でのハッカソン開催に対する想い

続いて四宮氏より、ハッカソンのテーマや配布資料の確認が行われました。配布資料は釧路市のまちづくりの取り組みや釧路市の強みに関するアンケートなど。

その後話は2017年11月に行われたアイデアソンの振り返りと、今回のテーマである観光・交通・教育・漁業・農業・環境・防災 「釧路市民が人に言いたくなる!話題のサービス!への想いへと移ります。

ハッカソンテーマについての説明

四宮:前回のアイデアソンで1位を獲得したアイデアは、人群探知機というものです。前回は11月、閑散期の開催でして、普段は営業時間のはずなのにシャッターを下ろしているお店もありました。

アイデアソンを振り返る四宮氏

四宮:お店の方も、人が来るってわかっていればお店を開けるのに、それがわからないからお店を開けられない。だからチャンスを逃している。それなら『いつ来るのか分かるようにすればよいのでは』ということで、魚群探知機のように人が来るタイミングを知ることができ、ビジネスチャンスにつなげられる人群探知機のアイデアが1位となりました。

また、企画当初はテーマを観光に絞り、ウフルが長野県伊那市で行っているような、LoRaWANの実証実験に絞ったテーマにしようと思っていたとのこと。しかしIoTに馴染みにない釧路で実施するにあたり、こうした縛りを設けて敷居をあげるよりも、より多くの人にハッカソンに取り組んでもらうことを優先し、テーマを広げたそうです。

実際に当日は地元の大学生も多く参加しており、四宮氏も「高い技術力を持つ人たちとともにものを作る体験をしていただけることがうれしい」と語っていました。

最後は「楽しみながら、また技術を身に着けながら、そして地域のことを考えながらハッカソンを一緒に体験できれば」という言葉で締めくくられました。

技術説明とハッカソンのヒント

続いてLoRaWANのプラットフォームを提供くださるソラコムの松下享平氏、アマゾンウェブサービスジャパンの小梁川(こやながわ)貴史氏、そしてkintoneを提供くださるcybozuの大竹遼氏から、それぞれ技術説明がありました。

ソラコムの松下享平氏 アマゾンウェブサービスジャパンの小梁川貴史氏 cybozuの大竹遼氏

その後、再び八子氏が登壇。課題にアプローチするための3つのヒントが提供されます。

ハッカソン3つのヒント

ひとつは「つながっていないところ(境目)に着目する」こと。人とモノ、データなど、それぞれの境目には課題が潜んでいるものであり、これを解決できるアプローチのひとつがIoTである。そのため境目に着目することが、課題を見つけ出すヒントになるそうです。

境目にこそ課題がある

ふたつめは「人に着目したほうがアイデアを発想しやすい」ということ。IoTというとモノに着目しがちですが、困っているのは人。そのため、人がどんなことに困っているのかという点に着目したほうが、課題をあぶり出しやすいとのことでした。

3つめはITだけで完結しない」こと。IoTは「物理的なこととデジタル(IT)をつなぐ」ことなので、ITだけで完結するサービスを考えてもあまり活用されない可能性があるそうです。

またアイデアソンを振り返り、市外から参加している方の視点を大切にしてほしいという話も。アイデアソンの際にもフィールドワークを行ったのですが、午前中に課題出しをしたところ、釧路在住者からはほとんど課題が出なかったそうです。一方市外からの参加者からは、数多くの課題が聞かれ、普段市民が当たり前だと思っていることが、観光客にとっては大きな課題だったことが明らかに。

アイデアソンを振り返る八子氏

八子:ほかのエリアから来た人ならではの発想で課題を探してほしいですし、市内の人はこれまで不便を我慢していたんだと感じるきっかけにしてほしいと思います

いよいよハッカソンスタート!

一旦休憩を挟んだ後は、机の配列を変えていよいよハッカソンがスタート。まずは釧路市がどんなことで困っているのかを議論。付箋に課題を書き出し、模造紙に貼り付けていきます。

課題を貼り付ける

フィールドワークでさまざまな課題を目の当たりにした参加者たち。どの課題を取り上げるのか、どんなサービスが必要なのか、議論に熱がこもります。

白熱のハッカソンの様子

途中、協賛企業であるミルキークラウン乳業からソフトクリームの差し入れが。濃厚なソフトクリームを食べられるということで、参加者が列をなす一幕もありました。

ミルキークラウン乳業

ハッカソンは白熱したまま2日目へ突入。2日目にはサービスの概要が徐々に具体的になり、話し合いから構築へと移る参加者が多くなりました。

 

ハッカソンの様子1 ハッカソンの様子2

また途中、釧路市長の蝦名大也氏が見学に!「釧路でこのようなイベントができ、さらにこんなに多くの方に集まっていただけたのが本当にうれしい。課題解決のために皆さんのお力をお借りしたい」と激励いただきました。

蛯名市長来場

チームでは議論が進み、実際にものを組み立ててデモを行うチームの姿も。会場内の緊張感も次第に高まっていくのが実感できました。

デモを試す参加者2 デモを試す参加者1

白熱した話し合いが各チームで行われ、一日目が終了。二日目は引き続きハッカソンが行われ、15時からプレゼンタイムとなります。果たしてどんなサービスが飛び出すのか?その様子は後編でご紹介します。

後編はこちらからどうぞ!

釧路初ハッカソン!道東×IoTハッカソン2018 IoTで観光課題を解決する!に行ってきた〜後編〜[プレゼンタイム]

前編はこちらからどうぞ!

釧路初ハッカソン!道東×IoTハッカソン2018 IoTで観光課題を解決する!に行ってきた〜前編〜[フィールドワーク]

この記事を書いた人

こちゆう
こちゆう
合同会社Hokkaido Design Code執行役員。
奈良県出身、釧路市在住。本職はフリーライター。
釧路・十勝の魅力を発信するWEBサイト「くしろはてな」編集長。女性だけのライティング集団「ことのは」副代表。
釧路や道東、北海道に関する取材記事のほか、ビジネスノウハウや保育に関する記事やシナリオ作成などを行う。
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