働きづらさを経験した人の再出発を応援。真面目に取り組む姿勢を何より大切にする医療IT企業 プリズム・メディカル

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働きづらさを経験した人の再出発を応援。真面目に取り組む姿勢を何より大切にする医療IT企業 プリズム・メディカル

こんにちは、キタゴエ編集長の石田です!

今回は株式会社プリズム・メディカルの取締役、熊谷さんにインタビュー取材をしました!

株式会社プリズム・メディカルは札幌に本社を置く医療系IT企業です。病院向けの医療画像管理システム(PACS)を中心に、健康診断の健診システムや、モバイルで撮影した医療画像を管理できる「LiveShot」など、幅広く医療業界のニーズに応えたソフトウェアを開発・提供しています。

今回は、そんなプリズム・メディカルがどのような歴史を歩み、今後どのようなビジョンを描いているのか、詳しくお聞きしました!

 

第二の創業期へ――受託から自社製品への転換

石田:そもそもどうして、医療系のIT事業を始めようと思ったのでしょうか?

熊谷:当社は設立29年目になりますが、創業当初は資本金300万円でスタートし、主に受託でソフトウェア開発をしていました。しかし、リーマンショックの影響で、実質的に倒産に近い状況に追い込まれてしまいまして…。受託開発だけでは今後の会社の成長が厳しいと感じ、「自社製品を持たなければ会社が長く存続できない」と痛感したんです。

そこで、代表自身がもともと医療系の会社に勤めていたこともあって、医療業界向けの自社製品に特化することに決め、大きく事業を転換しました。ここが第二の創業期のような感じです。

医療現場の声から生まれた主力製品たち

石田:大きなチャレンジでしたね。現在御社で主力となっている製品について詳しく教えていただけますか?

熊谷:主力はPACS(パックス)と呼ばれる医療画像管理システムです。

昔はレントゲンをフィルムで保管していましたが、現在はデジタルで管理するのが一般的です。弊社の製品は厚生労働省の認可に基づいて作られていて、北海道内では約60カ所、関東圏では100カ所以上の医療機関に導入されています。また、大手企業にもOEM供給しています。

 

熊谷:『健診システム』も弊社の主力製品ですね。

健康診断の結果表を作成するシステムなのですが、コロナ禍をきっかけに健康への関心が高まり、需要が増えました。弊社の製品は大手企業のような高額でフル装備のものではなく、もっとシンプルで導入しやすい仕様にしつつ、カスタマイズを充実させることで競合とは差別化を図りつつ運営しています。

効率的な画面構成

 

石田:やっぱりカスタマイズやサポートが重要になってきますよね。

熊谷:そうなんです。医療機関ごとに求められる仕様が違いますから、そこに柔軟に応えられるのが強みかなと思っています。また、弊社製品はIT補助金の対象にもなったため、北海道の中小規模の病院にも多数導入いただいています。

 

熊谷:他にも、モバイル端末で撮影した画像をリアルタイムで管理する「LiveShot」など、医療業界向けに多数のサービスを展開しています。

 

 

石田:ありがとうございます!たくさんのサービスがあるのですね。そもそも、どうして北海道で事業をしようと考えたのでしょうか?

熊谷:私たちが北海道出身ということもあり、北海道が好きなんです。北海道で事業を展開することに意味を感じています。

石田:やはり地元というのは特別な想いがありますよね。北海道に対してどのように貢献したいとお考えでしょうか?

熊谷:今の時代、社会的に再チャレンジが難しくなっていると感じます。スキルはあるのに良い会社に巡り会えなかった人や、一度つまずいてしまった方がもう一度活躍できる場を提供したいと思っています。それが社会貢献であり、私たちの会社にとっても良いことだと感じています。

「働きづらさ」を抱えた人にもチャンスを。地元と、再挑戦する人を支える場所に

石田:“もう一度活躍できる場をつくる”というのは、まさに地域に根ざした企業だからこそできる取り組みですよね。そうした取り組みを進めるうえで、現在感じている課題はありますか?

熊谷:人数を増やして会社の規模をもう少し大きくしたいのですが、採用がなかなか難しいですね。特にコロナ禍以降、順調だった成長が少し停滞してしまったので、再び成長軌道に乗るためにも採用を強化していきたいと思っています。

石田:採用の強化というのは、どの企業にとっても大きなテーマですよね。御社のような専門性の高い業種では、特に苦労されていることと思います。ちなみに、御社の社員の皆さんはどのような方が多いのでしょうか?

熊谷:うちはね、本当にゴリゴリのプログラマーが多い会社ですね(笑)。大人しくてあんまり話さないタイプが多いです。でも、当社の場合、主にお客さんとのやりとりはメールで済んでしまうので、電話が苦手な今の若い方にとってはちょうどいい環境かなと思います。

石田:確かに、作業に集中したいエンジニアとってはありがたい環境ですね。御社では、どういった経路で採用を進めているのですか?

熊谷:最近だとポリテクセンター(職業訓練校)を卒業した方や、キャリアバンクさん、東京リーガルマインドさんなどが行っている「ワークトライアル」という事業を経て、うちで研修を1ヶ月ほど受けていただいて、「一緒にやっていけそうだね」と判断したら正式に入社してもらうというケースが多いですね。

石田:実務を通じて相性を見られるというのは、双方にとって納得感のある採用プロセスですね。いろんな背景を持った人を積極的に受け入れている印象を受けます。

熊谷:実際、一度は一流企業に就職したんだけれども、精神的に厳しくなってしまって辞めてしまったという人もいます。その後、就労支援施設を経由して、うちに来てくれたケースもありました。でも私から見ると、全然病気とかではなくて普通に働ける人です。能力もあるし真面目ですし、ただ、人とちゃんとコミュニケーションを取らないと難しいような会社に勤めるのが苦手で、それで就職が難しくなってしまった方が多い印象ですね。

石田:そういった方にとって、御社のような環境がセカンドチャンスになるというのはとても意義のあることだと思います。新卒の採用もやっているのでしょうか?

熊谷:新卒採用は、うちのような会社だと、大学とか専門学校との繋がりがないのでなかなか難しいですね。だから、うちとしては新卒よりも、やっぱり本当にプログラム開発が好きで、真面目にコツコツと仕事をしてくれる人がいいかなっていう感じで採用しています。そういった部分が重要で、他の要素はあまり問いません。

“普通の人”を大切に。真面目な人が、ちゃんと報われる会社

石田:採用にあたって特に求める人物像はありますか?

熊谷:普通の人でいいんですよね、特別な能力とかではなくて、やっぱり真面目な方が一番です。私たちが「いいな」と思うことを同じように「いいな」と思ってくれるような人というか。昔ながらの日本的な価値観みたいなものを大切にして、一緒にやっていける雰囲気を持った人ですね。そういう方にぜひ来てほしいです。

石田:医療関連の知識はどのくらい求められますか?

熊谷:医療に関する知識自体は入社後にしっかりと勉強していただければ大丈夫です。ただ、きちんとした言葉遣いができることや、何か問題があった際には報告・連絡・相談(報連相)を躊躇なくできることは非常に重要ですね。扱っているのが医療関係の重要なデータですから、責任感も求められます。

石田:社員の皆さんの働き方についても教えてください。

熊谷:働き方はすごく柔軟にしています。コロナ禍の影響もあってテレワークも積極的に導入していますし、冬場などは特にテレワークをする社員も多いですね。あと、有給休暇もかなり自由に取れる環境で、残業も基本的にはほぼないです。やっぱり若い人は特にそういう柔軟な働き方を望んでいるので、その辺りはしっかり対応しています。

石田:柔軟な働き方が出来るのはとても魅力的ですね。採用に向けて最近の取り組みなどはありますか?

熊谷:去年の秋から、毎週金曜日に社内勉強会を始めました。これは若手社員が人前で話す練習にもなりますし、部署間の交流にも繋がっています。飲み会より勉強会の方が若い社員は喜んで参加してくれますね。

石田:確かに、飲み会が苦手という人もいますよね。勉強の機会をいただける環境というのはすごく魅力的だと思います!そういえば、最近インターン生を初めて受け入れられたと聞きましたが、実際にどうでしたか?

熊谷:はい、先月初めてインターン生を受け入れてみました。ただ正直、思ったより難しかったですね。私たちも初めての試みだったので受け入れるだけで精一杯でした。その場でインターンの学生に対して、リクルート的な話をすることも難しいですし、ちょっと課題を感じました。今後の改善点だと思っています。

石田:そのような試行錯誤も含めて、今後の採用活動も応援しています!それでは最後になりますが、今後の展望についてお聞かせいただけますか?

熊谷:今後は他社との交流も積極的に行っていきたいですね。石田さんのような方と繋がることも新しい刺激になりますし、人間的な繋がりを広げていくことが、会社としての新たな展開にも繋がるかなと考えています。

石田:本日は貴重なお話をありがとうございました!


株式会社プリズム・メディカル 会社情報

  • 代表者:工藤 克美
  • 所在地:〒060-0004 札幌市中央区北4条西16丁目1 テルウェル札幌第2ビル2階
  • 設立:1997年1月 
  • 事業内容:

・医療ITシステムコンサルタント事業

・自社製品の各種カスタマイズサービス

・医療施設IT機器の保守・管理

・医療システム構築・ソフトウェア開発

・医療機器販売

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私が書きました!

ビットスター株式会社の石田です。大学時代はUFO研究会副会長としてUFOを探すことに4年間を費やしました。

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