今回は札幌市役所が行政としてIT事業をどのように支援しているのかを取材すべく、札幌市役所に行ってきました!
今回はまずは以下に紹介する3つのIT事業への助成金制度についてお聞きしてきました。
- IT利活用促進事業費補助金
- IT企業海外展開支援事業ローカライズ補助金
- IT・コンテンツ・バイオ立地促進補助金
素敵な笑顔で対応してくださったのは、札幌市経済局産業振興部のIT産業担当係の目黒さん(右)と、立地促進担当課の北舘さん(左)です。宜しくお願いします!
IT利活用促進事業費補助金
はじめに、IT利活用促進事業費補助金の内容について教えて下さい。
この補助金制度は、中小企業が今よりもっとITを活用して経営課題を解決することを促進する目的で運営しています。ITを活用することは企業の成長や効率化には欠かせない存在だと思い、少しでも導入のハードルを下げて企業を支援できればと思っております。
3年前から運営を始めておりまして、補助金全体としての予算は1000万円、補助対象経費の半分を補助するもので、1事業者様の上限は200万円までとなっています。
平成24年から初めて今年で3回目です。おかげさまで好評頂いており、初年度は5件、次年度は7件の補助をさせて頂き、今年分の説明会には100社程度の参加を頂いております。対象分野としては、例えばユーザ企業様が情報管理や販売管理、勤怠管理などを紙でアナログに運用していた部分に対して、昨今のスマートフォンやタブレットやクラウドのシステムなどを導入することにより経営効率化を図るというものがあります。
7月31日まで募集しておりまして、今年分は残念ながら丁度終わってしまっていますが、来年も継続した際には是非皆様にご活用頂きたいです。
IT企業ではなくユーザ企業側のIT活用を促進して、IT化をベースにした企業の活性化に取り組んでいるのですね。我々IT企業にとってはとてもありがたい内容です。
IT企業海外展開支援事業ローカライズ補助金
次はIT企業海外展開支援事業ローカライズ補助金ですね。これはどのような制度ですか?
この補助金は、海外ニーズに対応した商品、サービスの開発を支援することで、販路拡大を支援することを目的に実施しています。
補助金全体の予算としては500万円、補助対象経費の半分を補助するもので、1事業者様の上限は100万円までとなっています。
すでに販売している商品をローカライズ(現地の言語や法例などに適合するよう)に修正・改訂することはもちろん、現地仕様の新たな商品・サービスの開発の場合も利用可能で、経費の対象としても、人件費・設備費やマーケティング費など幅広く対象になっています。
こちらは、8月26日(水)まで募集をおこなっておりますので、海外進出をお考えの皆様に、是非ご検討いただけると幸いです。
これは海外展開を考えている方にはとても助かる制度ですね!
IT・コンテンツ・バイオ立地促進補助金
最後に、IT・コンテンツ・バイオ立地促進補助金ですね。
これは企業誘致の補助金になっておりまして、できるだけ多くの企業様に札幌市内で事務所を開設して頂くための制度になります。
札幌市外から札幌市内に進出する企業を対象として、人件費や事務所開設費の補助をさせて頂いています。条件としては正社員5人以上である必要があります。また、これはあくまで研究開発拠点のバックアップ制度なので、営業拠点は対象になりません。開発拠点として開発者を雇用をして頂く必要があります。
上限金額は人件費が600万円x2カ年、事務所開設費は800万円まで補助させて頂いております。
この取り組みは平成19年からはじめましたが、徐々に実績が増えてきております。最初は年2,3件でしたが、昨年は12件、その前年は8件の企業様に補助金を活用してご進出いただきました。
札幌へご進出いただいた理由は、企業様によって様々ですが、「札幌の方が優秀だから」という理由が一番多いように感じます。また、北海道出身の技術者が首都圏で活躍されていることも多く、「社長が札幌出身だから」とか「プロジェクトマネージャーが北海道出身だから」なんていう理由も意外と多いんです。そんなときは「北海道愛」を感じて嬉しくなりますね!
業種としてはIT系と、あとはゲーム/コンテンツ系が多くいらっしゃいます。
こちらの補助制度には期限はございませんので、是非いつでもご活用頂ければと思っております。
目黒さん、北舘さん、ありがとうございました!
次回も引き続き、札幌市のIT状況についてお話を伺わせて頂きます。
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