札幌市役所にいってきたシリーズ。今回は北海道のIT市場についてお聞きしてきました。
今回も素敵な笑顔で応じて下さったのは、札幌市経済局産業振興部のIT産業担当係の目黒さん(右)と、立地促進担当課の北舘さん(左)です。宜しくお願いします!
北海道のIT市場規模
まずは北海道のIT市場規模について教えて頂けますか。
平成26年時点の北海道のIT市場規模は約4000億円です。グラフからもわかるように近年はずっと微増をしておりまして、過去30年間の推移でみると約15倍の規模になっています。
北海道の全産業の生産規模が18兆円くらいですから、IT産業は北海道全体の2〜3%くらいの規模になりますね。
なるほど。IT事業の従業員数はどれくらいでしょうか?
約2万人おりまして、こちらも微増傾向です。北海道全体の就業者数が250万人くらいですから、1〜2%くらいがIT関連の従業員ということになりますね。1〜2%の人員で2〜3%の生産をしているので、他産業と比較するとIT産業は労働生産性が高いと言えるかもしれません。
市場としては堅実に成長をしているのですね。市としての今後の目標値などはありますか?
IT産業はいまや社会的なインフラとなっていて、他産業の成長も促進させるという側面を持っています。札幌の主要産業の1つですし、これからも持続的な成長を目指しています。
平成23年に今後10年間の札幌市産業の目指すべき姿を定めた「札幌市産業振興ビジョン」でも、北海道ならではの強みを持つ「食料品製造」や、「観光」などの分野で、ITを活用した高付加価値化を掲げており、新しい商品やサービス創出に向けて、ぜひ、北海道初の新しいIT事業モデルを増やしていきたいですね。
他の都市との比較 福岡
近年だと札幌と同程度の都市でITに力を入れている福岡とよく比較されるかと思いますが、何か意識されることはありますか?
国の統計資料では、札幌の情報通信業は事業所として600社、従業者は16,000人、福岡が800社、22,000人で、全国の都市の中でも規模的にすごく近いところにあり、実際にいろんな場面で比較されます
進出企業をみても、最近だとLINEさんが事務所を構えたり、地場の企業としてはヌーラボさんなども有名ですよね。MOVIDA Japanの孫泰蔵さんも福岡のスタートアップに力をいれていたり、レベルファイブさんが妖怪ウォッチなどのコンテンツで爆発して、非常に活気溢れている印象です。
ただ、「キタゴエ」のページでも紹介されているように札幌にも面白い会社はたくさんあって、札幌IT産業としての情報発信の仕方には工夫の余地があるのかな、と考えています。こうした点で、「キタゴエ」の活動にはすごく注目しています。
いま札幌発の元気なIT企業が増えてきていますし、我々の使命としてはそのような企業がもっとたくさん出てきて発展できるようなバックアップ体制を構築していくことだと思っております。今よりも更にもっとIT産業を活性化させるために何かご協力できることがありそうであれば、是非お気軽にご相談を頂きたいですね。
目黒さん、北舘さん、ありがとうございました!
次回も引き続き、札幌市のIT状況についてまだまだお話を伺わせて頂きます。
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