美唄の情報発信基地! 美唄ハイテクセンターへ行ってみた

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美唄の情報発信基地! 美唄ハイテクセンターへ行ってみた

これまでキタゴエでは、ITの力を使って地方活性化につなげようと取り組んでいる美唄市、およびその企業を特集しています。

今回は、美唄ハイテクセンターを取材させて頂きました。オフィス貸室のほか、会議室や研修室、コワーキングスペースなど を備えた美唄市の情報発信基地として立地しています。一体どのような施設なのか、見てみましょう!

インタビュアー・取材・撮影 :中村真紀・高橋アメリ 構成:高橋アメリ 取材日: 2018年4月24日(火)

施設の外にある、大きなアンテナの意味とは…!?

LASCOMネット アンテナ

施設の前を通ったときに、気になったのがこのアンテナ。美唄ハイテクセンターの外には、大きなアンテナが立っています。大きさは直径7m程あるようです。

このアンテナは、地域衛星通信ネットワーク(LASCOMネット)のもので、一般社団法人自治体衛星通信機構が管理・運営を行っており、全国の地方公共団体及び防災関係機関等が通信衛星を介して、行政情報や防災情報の伝送を行っています。

LASCOMネットは、赤道上空約3万6千kmの静止衛星を介して、地方自治体間の音声、データ、あるいは映像の伝送を行っており、災害時に非常に強い特性を持っています。

主なサービスは、自治体間等の個別通信、都道府県や消防庁等からの一斉指令、デジタル映像の伝送、各種データ伝送などで、民間事業には解放されていません。また、J-ALERTの衛星系伝送路としても活用されています。

美唄管制局の役割と、美唄が選ばれた理由

自治体衛星通信機構

自治体衛星通信機構は、平成2年に設立され、その翌年に山口管制局と東京局が完成。美唄管制局は平成4年に完成しました。

美唄管制局は、管制業務の本局を担う山口管制局のバックアップ機能として運用されています。美唄は地理的に山口局や東京局との同時被災リスクが低く、また、全国の中でも災害リスクが低いことが要因です。

美唄ハイテクセンターとは

美唄ハイテクセンター 外観

美唄ハイテクセンターは、平成4年に当時の経済産業省から認定を受けた「ニューメディアセンタ―」として開設されました。

同施設には、自治体衛星通信機構の美唄局が整備され、第三セクターである美唄未来開発センターが入居し、インターネットの無料開放スペースやコワーキングスペースなども設けられ、地域の情報化拠点施設として機能しています。

美唄ハイテクセンター 〒079-0261 北海道北海道美唄市字茶志内726番2

〒079-0261 北海道北海道美唄市字茶志内726番2

美唄ハイテクセンターは、札幌市と旭川市の中間にある「空知団地」の中にあります。空知団地は、内陸型では道内最大の工業団地です。美唄ハイテクセンターは、空知団地へ立地する際の準備オフィスとしても機能しています。

美唄市では、東日本大震災以降、首都圏からのニーズの高まりに合わせ、企業誘致に力を入れています。北海道の内陸に位置していることから、津波の影響を受けず、災害リスクが低い美唄は、データセンター事業などIT系の事業におすすめの立地です。また、雪冷房などの自然エネルギーの技術を活用することもできます。

施設内について

施設は、サテライトオフィス、インターネットの無料開放スペース、コワーキングスペース、会議室などで構成されています。

サテライトオフィス

美唄未来開発センター オフィス

実際に入居している、美唄未来開発センターの様子

美唄ハイテクセンターには、先日取材した美唄未来開発センターが入居しています。

コワーキングスペース、インターネット無料開放スペース

インターネットの無料開放スペース

こちらは、市民や入館企業が無料で利用できるコワーキングスペースです。館内では、インターネット無料開放も行っています。今は長机を置いて、セミナーを開催できるスタイルになっています。

ラウンジ・カフェ

ラウンジ

カフェ

ラウンジで気軽に打ち合わせをしたり、カフェは市民の方も利用することができます。

カフェ メニュー

おすすめは自家製ドリンクです

会議室

美唄ハイテクセンター内会議室

約50名収容可能。プロジェクタなども貸し出しされています

続々と入居企業が増えています!

サテライトオフィスには、先日取材した美唄未来開発センターの他に、続々と企業が入居しています。

本年4月から、仮想通貨のマイニング事業を行う「ComPower株式会社」が入居し、マイニング事業に必要なデータセンターを設立しています。美唄ハイテクセンターを選んだ理由として、冷涼な気候という地域性と、マイニング事業を行う環境が整っている点を挙げています。

他にも、美唄おしごとひろば「びーさて」を開設し、テレワーク事業を行うポートヘフナー株式会社もこちらに入居しています。

ちょうど今回の取材の際、過去にインタビューさせて頂いた吉田様に廊下でばったり。インタビュー後、テレワーカーが増えたとおっしゃっていました!

美唄市をテレワーク事業で盛り上げるポートヘフナー株式会社さんに行ってきた!

美唄ハイテクセンタービルでの企業支援とは!?

美唄ハイテクセンター 土屋様

美唄ハイテクセンタービルに入居する企業への支援策について、美唄ハイテクセンター取締役常務(市経済部経済振興課長)の土屋様に伺いました。(以後、質問者の発言は青字で記載します)

土屋:実際に、ポートヘフナー株式会社が入居されたときは、総務省のふるさとテレワーク推進事業を活用し、テレワーク拠点整備の支援を行いました。市と企業が連携し協議会を作って、市民への啓発セミナーやPC研修なども開催しています。

今回はたまたま、テレワーク事業に応じた補助金の活用という支援でしたが、それぞれの企業に合った内容を企画し、企業活動をサポートさせて頂きます。

大都市ではなかなか手が行き届かない、地域が一丸となったきめ細かなサポートが魅力ですね!

土屋:この敷地内には「空知団地」と呼ばれる広い土地があります。スタートアップにハイテクセンタービルを利用し、事業が安定したら拡大していくことも可能です。美唄では、これまで約20年間、自然エネルギーである雪の冷熱利用について、研究や技術開発を行ってきました。今注目の、自然エネルギーを使うことができる土地もたくさんあります。そのため短期的ではなく、長いスパンでお付き合いさせて頂けるかと思います。

ただいま、美唄ハイテクセンターでは入居者を募集しています! 詳しくはこちらをご覧ください。

社員研修にもオススメ!

土屋:今、冬にキャンプするのが流行っていますよね。それも、美唄で実現できまして、社員研修にもおすすめです。

美唄市では、以前関東から5社に参加頂いて、雪中社員研修プログラムのモニターツアーを行いました。モニターツアーの目的は、「いきなり美唄にサテライトオフィスを設けるのは難しいので、実際に見てもらう機会を」と思い、雪中社員研修プログラムの開発に至りました。

真冬のキャンプは、生きるか死ぬかの戦いです。生きるためには、雪で壁を作るために皆で協力するなど、自然とチームビルディングが造成されていきます。社員同士が、ウィンターキャンプを通して結束していきます。究極のチームビルディングを目指した社員研修にも、お役立ていただけるのではないかと考えています。

社員研修を行う企業も少なくないかと思います。研修場所に困ったときは、ぜひキタゴエのこの記事を思い出して頂けたらと思います!


先週公開した、美唄未来開発センターに続き、美唄ハイテクセンターを取材致しました。両社共通して感じたのが、「小さな都市だからこそ、地域が一丸となったきめ細やかなサービス」を提供しようと、様々な取り組みに挑戦されている、勢いです。

今後、ホワイトデータセンター構想などもあり、IT分野への取り組みがますますアツイものになりそうです!

番外編:おすすめスポット

カフェ ストゥブ 美唄

この日の取材ランチは、Café STOVEN(ストゥブ)

手造りの石釜で焼かれるパンは、自家栽培した小麦から生まれた賜物。さらに、美唄をはじめとした地元の食材と一緒に提供されます。

フォカッチャ

フォカッチャには野菜や豆がぎっしり!

小さく見えますが、モチモチした生地であっという間にお腹いっぱいになりました! 美唄にお越しの際は、ぜひチェックしてみて下さいね!

住所 北海道美唄市西5条北5-5-5
電話番号 0126-35-4077
営業時間 10:00~18:00
定休日 水曜日、木曜日
アクセス  JR美唄駅から徒歩約15分
Webページ http://stoven.cafe/

Café STOVEN(ストゥブ) 〒072-0034 北海道美唄市 西5条北5丁目5−5

〒072-0034 北海道美唄市 西5条北5丁目5−5

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