2018年8月から釧路空港と関西国際空港路線をつなぐLCCの航空路線が誕生し、ますます多くの観光客が見込まれる釧路。しかし市内を散策してみると、店舗の入っていないビルが立ち並んでいるなど、そこここに解決すべき課題が横たわっています。
こうした課題をIoTで解決しようと、2018年4月28日(土)と29日(日)の2日間にわたり、釧路市国際交流センターで「道東×IoTハッカソン2018 IoTで観光課題を解決する!」が開催されました。
釧路市国際交流センター
北海道釧路市幸町3-3(釧路市観光国際交流センター内)
今回のテーマは観光・交通・教育・漁業・農業・環境・防災 「釧路市民が人に言いたくなる!話題のサービス!」。観光に限らず、釧路のあらゆる課題に取り組みます。
主催は釧路を拠点とした4つの法人および協会などからなる東北海道IoTハッカソン実行委員会で、No Maps連携事業および2018北海道みらい事業として実施されました。同委員会は2017年11月にアイデアソンを開催。今回はその流れを汲んだもので、初めてのハッカソン開催となります。
当日は釧路市内外から約60名もの方が。その白熱した2日間の様子を、3部に分けてご紹介します。
取材・撮影 : こちゆう 取材日: 2018年4月28日(土)
一日目はフィールドワークからスタート!
一日目は朝9時に集合。バスに乗って市内を周り、現状の様子や課題を肌で感じてもらうフィールドワークからスタートしました。
バスに乗る前に今回のチームが発表され、参加者はチームごとにバスに乗り込みます。面識のない人同士がチームになるように編成されているため、はじめましての挨拶をする姿も見られました。
当日は海外からの大型クルーズ船が会場近くに停泊。今年釧路には20もの客船が停泊予定とのこと。インバウンド需要の高さをうかがい知ることができました。
釧路衛星バス株式会社で長年バスガイドを務める原田香苗さんの案内で、3時間のフィールドワークに出発します。
任意参加にもかかわらず、フィールドワークには全体の8割程度となる46名が参加。市内4箇所の観光地などを巡ります。
まず最初に訪れたのは、釧路有数の観光資源「釧路湿原」が一望できる細岡展望台。バスを降りてから20分ほど山道を歩いた場所にあります。
細岡展望台
北海道釧路郡釧路町達古武22−9
もう少し近くに駐車場はあるものの、観光バスは先導車がないと入ることができないとのこと。参加者は息を切らして山道を歩き、絶景にシャッターを切っていました。
続いて訪れたのは、市内中心部にある鶴ケ岱公園。
鶴ケ岱公園
北海道釧路市鶴ケ岱1丁目10
ここでは毎年5月に「くしろチューリップ&花フェア」というイベントが行われており、10,000株以上のチューリップが市の職員や市民ボランティアなどの手によって植えられています。
しかし近年、鹿による食害が問題に。防護柵を設置するなどして対策が行われているものの、IoTで解決できないかと、今回フィールドワークのルートに加えられました。
鶴ケ岱公園のあとに訪れたのは、かつて石川啄木が務めていた旧釧路新聞社社屋を復元した「港文館」です。
港文館
北海道釧路市大町2丁目1−12
現在は文学館として活用されており、石川啄木に関する資料を閲覧できるほか、1階には喫茶ブースも用意されています。喫茶ブースの存在は、釧路市民にも知らない人が多くいました。
最後に訪れたのは、釧路の食の観光地として知られる和商市場。
和商市場
北海道釧路市黒金町13丁目25
ここでは白米の上に、自分で選んだ海の幸を載せることができる名物メニュー「勝手丼」が人気。参加者たちも自然と勝手丼に手が伸びます。
この日も外国人観光客を始め、多くの観光客が和商市場に訪れていました。
お腹いっぱいになった参加者たちは再びバスに乗り込み、会場である釧路市国際交流センターに到着。パンフレットとお土産を受け取り、チームごとに席についていきます。
室内にはコーヒーやお菓子が用意されているほか、釧路名物(?)のししゃもの干物も置かれていました。
フィールドワーク不参加の方はここから参加することに。参加者は総勢60名ほどとなりました。
ここからいよいよハッカソンがスタート!その様子は中編でご紹介します。
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