四種の神器を活かすか、活かさないか? 今後の分岐点!ブロックチェーンフェスティバル 2018 in SAPPORO①

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四種の神器を活かすか、活かさないか? 今後の分岐点!ブロックチェーンフェスティバル 2018 in SAPPORO①

最近世間で話題の仮想通貨ですが、その根本を支えている技術「ブロックチェーン」についてはご存知でしょうか?

ブロックチェーンは、その技術を活用することによって、仮想通貨のみならず、会社内、あるいは国境を超えたビジネスでの煩雑な手続きの緩和ができるとし、現在様々な業界で実証実験がされています。また、将来的にはまちづくりやコミュニティ形成などにも活かすことができると考えられています。

そんなブロックチェーンの、大きな可能性について知ることができるイベント「ブロックチェーンフェスティバル 2018 in SAPPORO」に行ってきました! 3回に分けてレポートをお送りします!

インタビュアー・取材・撮影 :高橋アメリ 取材日: 2018年3月1日(木)

ブロックチェーンイベント オープニング

今回のイベントは、定員を超える申し込みを受け、予定の100席より大幅に増席し180名以上の方が来場。ブロックチェーンに対する注目の高さがうかがえます。

会場は地下鉄バスセンター前駅徒歩約5分のcube gardenで行われました。

これからの運命が分かれる、「四種の神器」

INDETAIL坪井社長 挨拶 はじめ

オープニングは、今回のイベントの主催である株式会社INDETAIL坪井社長より、時代の変化とともに、ブロックチェーンをどのように見ていくかについて、スライドを交えながら開会の挨拶がありました。

INDETAIL坪井社長 挨拶2

「まず、我々が生きていたこの10年のIT時代の変化についておさらいしていきたいと思います。

まず、1999年に携帯電話が普及し、約7年くらいで一般化していきます。多くのメーカーはサイズダウンや、カメラを高機能にするなど工夫していましたが、コモディティ化した中で、機能の変化について苦しんでいた時代があります。

この7年間に及ぶ、携帯電話(ガラケー)の時代に終止符を打つきっかけとなったキーワードは、「ソーシャル」というワードです。2007年~2012年、「ソーシャル」というワードが一気に普及します。

mixi、Facebook、TwitterなどのSNSやゲームなどのコンテンツ需要の拡大に伴い、携帯電話(ガラケー)は衰退していき、スマートフォンに取って代わられ、時代の変革が起きます。

その、スマートフォンの時代が2012年から現在の2018年まで続いていきます。スマートフォンの普及によって、パソコンやスマートフォンにおけるwebネイティブのアプリケーションが普及し、これにともないデータはクラウドに保存されるようになりました。この一つのセットを利用することで、この10年間、我々はビジネスを進めてきました。

では、「ソーシャル」から「スマートフォン」の次の時代におけるキーワードは何だろうか? それがこの、「Cloud,AI,IoT, Blockchain」4つのキーワードですね。

IoTデバイスを通じてデータをクラウドに保存します。保存したデータをブロックチェーンで保管、管理します。その保管、管理したデータをAIを使ってアウトプットし、またビジネスに活用していきます。この4つのキーワードを実現するのが、今まさに2018年です。

INDETAIL坪井社長 挨拶

Cloud,AI,IoT, Blockchain、これらを僕は勝手に「四種の神器」と呼んでいます。この四種の神器が揃った今、新しいビジネスやサービスが生まれるスタートの年になります。

特に、今までITが入ってこなかった産業に対して、この4つのテクノロジーが新しい変化を生み出そうとしています。それがよく言われている、「スマート社会」という、新しい社会の実現です。このスマート社会は、非常にハッピーなように思えますが、一方でこのスマート社会に順応しなければ非常に厳しい時代となります。多くの産業は四種の神器を活用して、産業を飛躍的にイノベーションしながら成長を続けていくか、もしくは四種の神器を活用できないならば、より産業はレガシー化し衰退していくとされています。

時代の変化とともに、この四種の神器が産業の変化に大きく影響をもたらすのは明白です。そのため、我々は次の10年をどのようにして生き抜いていくか、成長していくか。そのきっかけを皆さんに共有していきたいと思っています。

まず、皆さんに問いたいのは、この時代の変化に気づいていますか。もし気づいているならば、どのようにして変化をさせればいいのか、気付きがあるような1日にしたいと思っています」と熱く語ってくださいました。

ブロックチェーンの基礎知識と国内外の事例紹介

日本アイ・ビー・エム株式会社 貝塚氏

第一部は、日本アイ・ビー・エム株式会社 貝塚氏より、ブロックチェーンの基礎知識と同社が手掛ける国内外の事例紹介がありました。

「ビットコインを支える技術として知られたブロックチェーンですが、仮想通貨の実現だけではなく、金融機関の決済処理から、それ以外の業種にも検討が進んでいます。」

実際のビジネスにおいての事例で、複数の部門で管理する書類は、チェックや手続きに時間がかかってしまったり、もしかしたら途中で不正が発生してしまうリスクもあるかと思います。ブロックチェーンの技術を活かせば、安全に行われ時間も短縮することができます。

現在同社が進めている、貿易関連業務の電子化においては、税関の手続きなど飛行機を使った国境を超える煩雑な手続きも、分散化プラットフォームによりペーパーレス化・トレードプロセスの可視化により多くの人がチェックする手間や時間を省くことができます。

また、地方行政や銀行にも活用することで新たなビジネスマッチングやコミュニティが生まれたり、業務の効率化を図ることも、今後期待されています。「2018年は実証実験の段階から、本番へ移っていくようになる」と述べていました。


ブロックチェーンの技術は業務効率化などのビジネスシーンにも活かすことができるということがわかり、仮想通貨以外に広がりを見せているということを感じました。

以上、イベントの前半部分をお伝えしました!

仮想通貨以外にも、広く汎用されているブロックチェーンの技術。

次回以降は、ブロックチェーン技術がもたらす新しい世界についてのパネルディスカッション、そして未来の地域やコミュニティに活かせる可能性についての講演の様子をお送りします! 将来が楽しみになるお話ばかりでしたよ。どうぞお楽しみに!

これまでのイベントレポートはこちら

四種の神器を活かすか、活かさないか? 今後の分岐点!ブロックチェーンフェスティバル 2018 in SAPPORO①

 

資金調達にも使える! ブロックチェーンフェスティバル 2018 in SAPPORO②

 

仮想通貨の技術は他業界へ! ブロックチェーンフェスティバル 2018 in SAPPORO③

 

 

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合同会社EVOLbyAmeri代表。こちらではコワーキングスペースの取材やITイベントを担当。他の媒体では観光系や女性向けライフスタイルなどで執筆しています。

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