仮想通貨の技術は他業界へ! ブロックチェーンフェスティバル 2018 in SAPPORO③

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仮想通貨の技術は他業界へ! ブロックチェーンフェスティバル 2018 in SAPPORO③

最近話題の仮想通貨。それを支える技術に、ブロックチェーンがあります。ブロックチェーンの技術は、仮想通貨以外にも様々な業界での実証実験が進んでおり、将来的にはまちづくりやコミュニティ形成などにも活かすことができると考えられています。

そんなブロックチェーンの、大きな可能性について知ることができるイベント「ブロックチェーンフェスティバル 2018 in SAPPORO」に行ってきました! 今回はイベントレポートの後編として、未来の地域やコミュニティに活かせる可能性についての講演の様子をお送りします!

四種の神器を活かすか、活かさないか? 今後の分岐点!ブロックチェーンフェスティバル 2018 in SAPPORO①

 

資金調達にも使える! ブロックチェーンフェスティバル 2018 in SAPPORO②

 

 

インタビュアー・取材・撮影 :高橋アメリ 取材日: 2018年3月1日(木)

ブロックチェーンを使ったまちづくり

合同会社TOKZUM 徳山氏

第四部は、合同会社TOKZUM 徳山氏より、ブロックチェーン活用による地域や企業といった小規模グループにおける課題解決の可能性について紹介がありました!

これまで、まちづくりは行政が主導で行われていました。しかし、昨今言われてるように人口減少や、あるいは皆さんの価値観も多様化したことで、以前のように「これをすれば一気に皆が集まる」といったものが見つけにくくなっています。

そうするとまちづくりも、次のステージに行かなければなりません。例えば、皆さん自身のマンパワーを活かして街づくりを行うことができないか、そしてそこにブロックチェーンとの親和性がないか、ただいま探っている所です。シェアリングエコノミーや地域通貨の作成なども具体的施作として挙げられます。

将来的には、ブロックチェーンのセキュリティの高さを活かして、住民の興味や好みを把握し、それにちなんだ新たなコミュニティを生み出したり、イベントを開催することもできるかもしれません。

もう一つ、スマートシティというテーマがあります。街は交通やエネルギー、防災面や個人の健康状態なども管理していく必要があります。その際にブロックチェーンの技術を活かすこともできそうです。

街づくりには建築業や観光業、もちろん製造業など様々な業界が関係するので、業界横断なテーマで考えてみるなど、今後各業界が参画できる余地は沢山あると考えています。


ブロックチェーンを街づくりに活かすことができれば、地域活性化にも繋がっていきそうですね! 将来が楽しみになりました。

ブロックチェーン技術で社内コミュニケーション活性化へ!

株式会社INDETAIL紹介

ブロックチェーンを活用した「働き方改革」の事例として、株式会社INDETAIL嶋田氏より、同社が開発した「Thanks!」というブロックチェーン技術を活用した社内コミュニケーション活性化サービスの紹介がありました!

Thanks!は、「LIKE」というシステム内トークンを企業主体で発行し、ユーザー同士でトークンの送受信を行うことができるブロックチェーン技術を活用したウェブシステムです。

使い方はシステムにログインし、LIKEを送りたい人を選んだら、一言コメントを加えて送るだけ。Thanks!を通じた緩やかなコミュニケーションが、職場の縦横の流れの潤滑油となり、メンタルヘルス改善などの効果も期待できます。

また、LIKEは仮想通貨の一種として設計されているため、例えばオフィス近隣の飲食店などと提携して地域内通貨として使用するといった、仮想通貨ならではの活用や、サービスのカスタマイズも可能です。

「Thanks!が生まれた経緯としては、現在154名の社員数で、約8ヵ国の多国籍な社員が在籍しています。そこで課題となっているのが、「コミュニケーションがとりづらくなっている」ということです。そのため、ブロックチェーン技術を利用して、何かユースケースができないものかと考え、社内コミュニケーション活性化ツールの開発へと結びつきました。

ブロックチェーンというのは価値の移動の記録です。「見えない感謝の気持ち」を「見える化」することにより、コミュニケーションを活性化するというのが、今回の発端になっています。将来的には、表彰やインセンティブにも活用できるのではないかということがわかってきました。

ブロックチェーンは非常に拡張性があり、応用分野が広いということを改めて実感しました」と、話してくださいました。


ブロックチェーンは社内コミュニケーションの活性化にも一役買っているのですね! 将来的に近隣の飲食店などでも利用することができれば、地域の活性化にも繋がりそうです。

ブロックチェーン北海道イノベーションプログラム(BHIP)について

ブロックチェーン北海道イノベーションプログラム(BHIP)

エンディングには、当イベントの主催でもある株式会社INDETAILが事務局を務める、ブロックチェーン北海道イノベーションプログラム(BHIP)の紹介がありました!

「ブロックチェーン北海道イノベーションプログラム(BHIP)設立のきっかけは、ブロックチェーン技術が大きく取り上げられて、より多くの人が活用するとなると、確実に開発が必要となります。そうすると技術者の不足が起こってしまいます。必要になる前に、体制を整えておくことができればと思い、このような団体を設立し活動しています。

主な活動としては、ブロックチェーンオンラインというメディア運営をしています。勉強会やセミナーなどの学習機会や、情報共有などの啓発活動を行っています。

また、ブロックチェーン技術の集積地として、北海道の認知を上げブランディングしていきたいという想いもあります。」

現在、北海道や札幌市など、官民一体の動きにも広がっています。今後活動の幅をより広げていきたいと考えております。

興味のある企業・団体の方はぜひ、事務局へ問い合わせてみて下さい! お問合せはこちら


以上、イベントの後半部分をお伝えしました!

ブロックチェーンの技術は、仮想通貨以外にも、現在様々な実証実験が進んでいます。将来的には私たちの身近な街や車などでも、その技術を感じることができるかもしれません。そんな可能性を感じたイベントとなりました!

これまでのイベントレポートはこちら

四種の神器を活かすか、活かさないか? 今後の分岐点!ブロックチェーンフェスティバル 2018 in SAPPORO①

 

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