
2018年11月2日にて開催された「Kita-Tech 2018」へ行ってきました!Kita-Techは北海道のIT企業が集まる合同技術交流会のこと。会場はジャスマックプラザです。
記事ではビットスター株式会社の「Aチーム」と「Bチーム」の2チームの発表をお届けします!
会場が笑顔に包まれた!「うまい棒管理くん」で人気の味のランキングや在庫がわかる!?
ビットスター株式会社 Aチームの発表は「うまい棒管理くん」。プレゼンターは吉川雄大氏です。ネーミングだけで、もう興味深々。

うまい棒の納豆味について熱く語る吉川氏。
機能はその名の通り、うまい棒の管理システム。ビットスター株式会社には、自由に食べられるお菓子コーナーがあり、うまい棒が常備されているそうです。ですが、うまい棒の各味の在庫が少なくなったり、そのコーナーの存在を知られていなかったり、そもそも誰が管理しているのか不明だったりと問題だらけ。
これを解決すべく立ち上がったのがAチーム!考案したのが、「うまい棒管理くん」です。

社内のうまい棒コーナー。
機能は、人がうまい棒を手に取ると、人感センサーが感知しカメラで撮影。画像処理で解析されて、何味が取られたかを判別します。その結果を在庫情報としてWEBページで反映させ、更に人気ランキングも公開されるという仕組み。

うまい棒を手に取ると、センサーが反応。手に取った瞬間を撮影。
実際の管理WEBページのURLを発表すると、会場内でもアクセスして確認。スマホでも確認出来ました。

実際の管理WEBページ。

審査員の方々もアクセス。盛り上がる会場内。

週間人気ランキングと総合人気ランキング、在庫情報が確認できる。
「今回使用したセンサーは、人感センサーのみを使用したもので、他のセンサーを使用した場合の構成も視野に入れたい。画像のブレやボケなどに弱い為、見た目が同じようなうまい棒の判別精度も上げたいと思っている。また、スマートスピーカーを使って、自動接客を実現出来るのではないか。うまい棒以外の物にも対応して行けるようになりたい」と締めました。

このキタテックを通してうまい棒コーナーを周知し、在庫の確認、Aチームが管理する環境を整えることが出来たことで「ITで困ったを良かったに」という社訓の実行に繋がったのではないか、と語った。
質疑応答
「人感センサーはどのように判定しているのか?認識率はどのくらいか?」という質問に、
「人感センサーはうまい棒を取った瞬間の柄を撮影し、OpenCVを使って判定するように出来ている。1味に対して画像100枚~150枚を撮影し、学習データとして使用しているものの、パッケージの色やキャラクターの顔が似ていると、判別が難しいのが課題」と回答。
「選ぶのに迷って戻したらカウントされてしまうのではないか」という質問に、「取ったり戻したりしてしまうとカウントされる為、現段階では、味を迷わず一発で選ぶことが前提」との回答に笑いが巻き起こりました。
他、「画像や色よりは、味の記載部分を判別出来るようにするといいかもしれない」という意見や、「無人店舗に使えそうなシステム」という意見も出て、会場は笑いと共に、アイデアも飛び交いました。機能とプレゼンのユニークさに、引き込まれた時間でした。
推理小説が現実に!?「飛べ!ドローン! -Amazon echoによるドローン制御-」
ビットスター株式会社 Bチームの発表です。プレゼンターは開発部・小松義直氏。
発表は、システムに音声で指示を出し、Amazon echo「アレクサ」を制御して、ドローンで荷物を運ばせるというもの。「アレクサのスキル開発のノウハウ」「アレクサとIOTデバイスを連携させるノウハウについて」ということでした。

「すべてがFになる」という工学系研究所を舞台にした、推理小説作品から影響を受け実験に至ったそう。

小説では今回の実験同様に、コンピューターに命令を出し実行するシーンがあるそう。
会場内でドローンを飛ばすことが出来ない為、映像で実験の発表がスタート。「アレクサ、ドローン操作で2番テーブルに運んで」と声をかけると、ドローンが飛び立ちます。

探るようにテーブルを一つ一つ進むドローン。

今回は小さなドローンのため、着陸や物を運ぶことは難しいまま終了。

スクリーンに映し出される、構築したアーキテクチャについての説明。

審査員も真剣。
次に「SQSを使ってアーキテクチャを構築し、テーブルに飛ばすだけではなく、浮上、左右ターンや着陸等の指示も受け取れるようになった」と、再び動画がスタートしました。

命令と共に回転や浮上をするドローン。

ドローンが手に着地!

「非同期通信だとアレクサが指示で動いているのか判別出来ない。障害物を自動的に判断するように出来るといい」と話す小松氏。
「実際に要件に見合ったものを作るということが難題」と小松氏は語りました。
「ネットで繋がるIOT製品が開発されると、アレクサも活躍できるのではないのだろうか。音声で台車や車いすを制御したり、目の不自由な方へ、メガネ型の装置で周囲を監視しアレクサに問いかけると、情報を教えてくれる…というようなものが出来ればいい」
確かに実現出来れば、人々にとって希望があるものですね!
更に「アレクサのような音声インターフェイスも様々なビジネスと競争することで、使い方の幅も広がるのではないか」と締めました。
質疑応答
質疑応答では「ドローンがテーブルを辿って行ったことに衝撃を受けた。テーブル番号と位置をどう判別しているのか。また、SQSを使うとどう手間がかからないのか」という質問にがあがりました。
小松氏は「距離を測り、値を登録。位置を判別をさせた。SOSを使うと、サーバーをたてたりポートを開けずに済むので、指示を出すだけになる」との回答でした。

「このドローンを使った社内で可能なサービスは?」という質問に「ドローンではなく台車を制御できれば可能かもしれない」と答えた。「社内で使う申請書を自動で運んでくれるようになると嬉しい」との要望に「頑張ります」との微笑ましいやりとりも。

ドローンの命令に対する最終的な処理についての質問に、「今回はSQS(※ドローンに指示を橋渡ししている部分)にリクエストが入るのは1対1。作り方次第で他の方法もあるのではないか」と回答した。
専門的な質問が交錯し、「テック」な時間でした。
Kita-Tech2018の発表はまだまだ続きます。引き続きお楽しみください!
(全体記事はこちらからどうぞ)
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