北海道のITに会いに行こう!

Startup Weekendが夕張で初開催!プレイベント #ハッカソンプロダクトのその後 と #非エンジニアのチームビルディング に行ってみた!

Startup Weekend夕張
Pocket

2017年7月2日(日)の13時より、開催された「Startup Weekend夕張 プレイベント #ハッカソンプロダクトのその後 と #非エンジニアのチームビルディング」に行ってきました!

本イベントは札幌ファクトリーのインフィニットループの会議室で開催!

インフィニットループの受付

「Startup Weekend夕張 プレイベント」とは、2017年7月14日(土)〜16日(月)に夕張で開催するStartup Weekend夕張の先行イベントです。

【初開催】Startup Weekend 夕張 | Doorkeeper

Toreta,Inc.のCTOの増井雄一郎さん、パロット⾏政書⼠事務所所⻑・株式会社Flight X-Jet代表取締役の新井秀美さんが本イベントのために首都圏からお越しになりました。

Startup Weekend夕張とは?

Startup Weekend夕張とは夕張で開催するStartup Weekendです。夕張でのStartup Weekendは初開催。札幌では過去4回開催し、キタゴエでもレポートをお届けしていますので、「Startup Weekendって何?」という方はぜひレポートを読んでください。

Startup Weekend Sapporo vol.2がMIRAI.ST cafeで開催!

Startup Weekend Sapporo vol.3がMIRAI.ST cafeで開催!

優勝は現役高校生が率いるチーム!Startup Weekend Sapporo vol.4が開催!

この日行われた「Startup Weekend夕張 プレイベント」は新井秀美さんによる「非エンジニアのチームビルディング」と、増井雄一郎さんによる「ハッカソンで作ったプロダクトをいかにEXITするか」の二部構成で行われました。

非エンジニアのチームビルディング:新井秀美

非エンジニアのチームビルディング:新井秀美

行政書士業がメインで、非エンジニアの新井秀美さんからは自身の経験から、非エンジニアがStartupWeekend、ハッカソン、アイデアソンなどに参加する理由、心構え、良かったことについての講演「非エンジニアのチームビルディング」です。

今日のアジェンダ

まずはハッカソン、アイデアソン、ビジネスコンテスト、アクセラレーションプログラムについて紹介や、目的などの比較後、Startup Weekendの説明を行います。

「Startup Weekendの1日目はピザとビールから始まります。これは全世界共通ですね。お酒が入って、気持ちと空気がほぐれたところで、アイスブレイクのゲームを行い、その後、ピッチという事業アイデアの1分間プレゼンを行います。私が参加したStartup Weekendの東京開催では70人ぐらいが参加し、その中で50人ぐらいがピッチしました。良いと思うピッチをした人のところに集まり、1チーム7人前後で、10チームぐらいできました」

Startup Weekendの説明

「2、3日目はアドバイスを受けながら、ビジネスを作ります。3日目の夕方に最終的なプレゼンして、優勝チームが決まります」

新井さんは全員ハスラーとして参加した2014年のStartup Weekend Tokyo@Softbank大会で優勝します。そのとき発表したのは「フェチ東京」というWebメディア。「世界の0.1%がぐっとくるコンテンツを作ろう」というコンセプトです。

フェチ東京

意外だったのが、新井さん自身がフェチに強い興味があるわけではないこと。しかし、新井さんはこのStartup Weekendで「目立って自分を覚えてもらうこと」という目標を強く掲げ、そのためには優勝することを目指します。優勝するために、メディアとしてのフェチ東京を選び、フェチの業界を調べたりと、かなり戦略的に進めたと話します。

2015年6月には初めてのハッカソンに参加した新井さん。ハッカソンはエンジニアの参加が多いですが、「非エンジニアにもできる仕事はたくさんあります」と話します。「例えばLINEのアプリを作るときは、LINEの会話例を作る仕事があります」

非エンジニアである新井さんが提唱する非エンジニアができること

非エンジニアである新井さんが提唱する非エンジニアができること

その後は非エンジニアながら、エンジニアと仲良くなった経験から、エンジニアと仲良くなる方法、理解する方法を説明。最後には「メディアに記事を書いてもらうと高いため、SNSを使った日頃の情報発信が大事です」と話し、第一部を終えました。

ハッカソンで作ったプロダクトをいかにEXITするか:増井雄一郎さん

Toreta, Inc.のCTOの増井雄一郎さん

第二部はToreta,Inc.のCTOの増井雄一郎さんより、自身の経験を交えた「ハッカソンで作ったプロダクトをいかにEXITするか」の講演です。

写真は増井雄一郎さんがAppleWatchを並んで購入したときの裏話を披露したもの。意外な話の連続に会場は大きく盛り上がりました

写真は増井雄一郎さんがAppleWatchを並んで購入したときの裏話を披露したもの。意外な話の連続に会場は大きく盛り上がりました

増井さんは会社での仕事を行いながら、それとは別に年に2つの目標を自身に課しています。1つは「英語で講演する」ということ。もう1つは「個人プロダクトを作る」ということ。

ただ、増井さんはたくさんのアイデアが浮かぶので、作りたいものリストを制作。なんと、作りたいものリストはネットで公開しています。

masuidriveの作りたい物&試作品リスト

masuidriveの作りたい物&試作品リスト

現在、CTOを勤めているToreta,Inc.の社長の中村さんとは「作りたいものリスト」がきっかけとなり、出会い、意気投合。一緒に会社を行い、ミイルとトレタを作ります。

増井さんは今までの起業経験が4回。失敗経験が3回あります。その経歴もあって年に多い年で8〜9回、ハッカソンなどのイベントの審査員として呼ばれます。審査員を行っているといつも思うのは「なんのために作るんだろ?」ということ。

ハッカソンはテーマに沿ったモノを作りますが、ハッカソンで行われるような2泊3日的な短期間では結局、完成しません。完成しないものは使えるものではありません。「使えないものを作るのになんの意味があるんだろ?」と考えます。結局、ネタアプリ大会になってします。

そのような思い抱いていた中であるひとつのきっかけが起こります。2015年10月、Toreta,Inc.のオフィスの引越しです。今までは小さいオフィスだったため、受付も必要ありませんでしたが、引っ越したのは受付が必要な大きさのオフィス。ただ、電話機は置きたくなかっため、iPadでの受付アプリを考えますが、アメリカではポピュラーなサービス、エンボイだと欲しい機能が足りません。

そう思った増井さんは自分の欲しいサービスをTechCrunchのハッカソンで作ろうと思い、Facebookでハッカソンのメンバーを募集。募集した結果、前職のメンバーを中心に6名集まります。

TechCrunchのハッカソンで作ろうと思い、Facebook

実際の募集したFacebook画面

「ハッカソンで勝つもの」ではなくて、「Toretaで毎日使えるモノを作りたい」という目標を持ち、一般向けとしてリリース出来るちゃんとしたものを作ろうと考え、ハッカソンを前に作戦会議を数回し、チームビルディングと仕様を検討します。

増井さんからのアドバイスとして「こういう発表のために写真を撮っておく」という言葉がありました。Toretaの設立直後は忙しく、写真が全然ありません。何かと使うことがあるので、写真を撮っておいたほうがいい。「撮ってくれる人がいないこともあるので、自撮り棒を持っておくのがオススメです

開発中に撮影した足湯で開発する「風呂グラマーズ」

開発中に撮影した足湯の「風呂グラマーズ」

ハッカソンのゴール設定としてはプロトタイプを作ることを目標にします。事前のミーティングで作業の洗い出し、部材の調達と工数見積もり、必要なメンバーがいるかどうかを確認し、今のメンバーでできることはなんなのかを考えます。この時点でハッカソン終了後の予定もある程度作り、開発継続を話しておきます。

サービス名称はKitayon(キタヨン)に決定し、Web担当を入れ、Facebookページを作ります。

Kitayon(キタヨン)Facebookページ

ハッカソンのテーマは「TechCrunchに載るようなモノ」。リリースに向けて、注目を受ける稼働するデモ、Webサイト、プレスリリース、プレゼンを行います。プレゼンは笑いが取れて、印象に残るものとして、アプリの顔ハメを作ります。

顔ハメパネルでのプレゼンを行う様子

顔ハメパネルでのプレゼンを行う様子

結果、増井さん率いる風呂グラマーズはKitayonで優秀作品賞を取ります。TechCrunchのサイトにも掲載し、当初の目標を達成します。

TechCrunch賞で入賞

ハッカソン後も制作は続きます。新しいネタをチャットに書き込んだり、温泉開発合宿を行ったり、夜、土日で作ったり、継続開発します。問題としては運用に耐えうるアプリを作ること。「Kitayonの運用をどうするか」というのはまだ決めていませんでした。

「運用」というと、開発者が行うイメージがありますが、必ずしも最後まで自分たちが運用する必要はありません。運用に耐えうるアプリを作るため、継続開発できる仕組みを作ろうと考えます。サポートを行う予算が必要となってきます。そこで考えた手段としては3つ。

1.Toreta,Inc.でリリース
2.Kitayonとして起業
3.オープンソース化

という3つの選択肢を考えていた中、結果的にはKitayonの権利をToreta,Inc.を通じて、ディライテッド株式会社に譲渡することとなります。ディライテッド株式会社は受付システムを事業として起業したが、まだエンジニアチームがありませんでした。

譲渡は、Kitayonの今後の継続開発や運用が見込め、ディライテッド株式会社としては製品を手に入れることができたという、お互いwin-winの譲渡となりました。

ディライテッド社ではRECEPTIONISTとして、正式リリース。

「デューデリジェンスが難しかった」と増井さんは話します。デューデリジェンスとは資産価値を評価する手続きのこと。今回の場合はKitayonの権利の価値になります。まだリリースしていない製品にいくらの価値があるか。

結果的には今回の場合、各メンバーに開発に使った時間を出してもらい、そこから時給を決めて、価値を算出。譲渡の金額は各メンバーでお金を分けました。引き継ぎはドキュメントベースで行い、以降はディライテッド株式会社で開発を行いました。

ディライテッド社ではKitayonをRECEPTIONISTと名前を変え、正式リリース。現在も開発は継続しています。

RECEPTIONIST

StartupWeekendやハッカソンを良く見てきた筆者も、その場所で作ったプロトタイプがどうなっていくのかが疑問でした。おそらくほとんどはリリースしないまま終わります。その疑問に対する答えを増井さんが一つ提示した講演となりました。

Startup Weekend夕張に参加するには

Startup Weekend夕張

2017年7月14日〜16日に開催するStartup Weekend夕張に興味を持った方は下記ページの詳細をご確認の上、お申込みください。

なお、イベントに先立ち、Startup Weekend夕張では、Startup Weekend参加者の夕張までの交通費補助の資金獲得のため、クラウドファンディング実施していました。

※参考 「マイナスイメージを変えたい!」夕張でスタートアップウィークエンドを開催! – クラウドファンディングCAMPFIRE

学生の方はクラウドファンディングで集めたお金から、交通費の補助が受けられます。補助を希望の方は申込ページからお問い合わせください。

キタゴエでは過去のStartup Weekend Sapporoのレポートが多くあります。あわせて、こちらもご覧ください!

Pocket