社員全員がリモートワークを実践 ノーストーチ株式会社に行ってみた!

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社員全員がリモートワークを実践 ノーストーチ株式会社に行ってみた!

「働き方改革」などで働き方が見直されている昨今。その多様な働き方のひとつとして、リモートワーク(在宅勤務)が注目されています。

 

札幌でシステム開発を行っているノーストーチ株式会社では、2018年の創業時からリモートワークを取り入れ、社員全員が実践されています。そんなノーストーチさんに、リモートワークのリアルについて、伺ってきました!

 

ノーストーチ株式会社 〒063-0812 北海道札幌市西区琴似二条4丁目1-24 山地ビル 2F

〒063-0812 北海道札幌市西区琴似二条4丁目1-24 山地ビル

インタビュアー・取材:中村真紀・高橋アメリ/撮影・構成:高橋アメリ 取材日: 2020年1月日22(水)

会社について

会社について取締役の内藤さんにお話しを伺いました。

――今日はよろしくお願いします! 事業内容をお教えいただけますか。

システムの受託開発をしています。ジャンルとしては、機器に対する組込みに対するソフトウェアの開発から、WEBシステムまで広く対応していますが、ここ最近は2種類の業務が多くなっています。

1つはWindows上で動作するスタンダードアローンのアプリケーションと、WEBのシステム開発ですね。

基本的に、客先に常駐させていただくようなお仕事はあまりなく、社内でシステムを作り納品しています。

――社員は何名ですか?

社員だけで言うと4人、役員を含めると全員で6名となっています。

 

リモートワークについて

ノーストーチは全員がフルリモートという勤務形態を取られています。北海道のIT企業では珍しいのではないしょうか。取締役の内藤さんにお話しを伺いました。

――この形態をとられた理由はあるのですか?

「会社に出社する」ことは本当に必要なんだろうか?と、実体験を通して疑問に思ったことがきっかけです。

もともと僕が前職で働いていた時に、育児や介護などで、早退や遅出、有給をとったりをしていましたが、休みをとっていても自宅で仕事はしているんですね。家庭の都合で「会社に出れない」のであって、「仕事ができないのではない」んだな、と。

それであれば、「会社には出ない」ことを前提に仕組みを作って、それで問題が出てきたらその時に対処しようと。今のところはそれで回せています。

――いつ頃からその体制を取られているのですか?

創業からずっとです。

ノーストーチ オフィス リモートワーク

――そういえば……皆さん着席されてますね。

フルリモートといいつつも、出社日を決めておりまして。週2回、水曜日と金曜日は朝10時から集まっています。それ以外では皆どこで仕事していようと自由です。なので、この事務所には普段誰もいないですね。

 

社員インタビュー

ノーストーチ 社員インタビュー

(写真・左)システム開発部林さん、(同右)取締役の内藤さん

ここからはシステム開発部でSEとして働き、主婦でもある林さん(写真・左)を交えて、より具体的な実際の働き方について深掘りしていきます!

(以下、敬称略)

――まずは自己紹介をお願いします。

:内藤裕二といいます。2018年1月に代表の斎藤が他の株主2名と立ち上げた会社に、その頃転職先の条件が食い違って悩んでいた自分が前職の上司だった斎藤に相談した所、2月から働く事になりました。肩書はついてはおりますが現場でプロジェクトの取りまとめや自分で手を動かしたりもしています。

:林と申します。部署はシステム開発で、入社時期は去年の9月です。もともとフリーランスでやっていていたときからお仕事を頂いており、魅力を感じたので入社させていただきました。仕事内容としては、今はWindowsアプリを作っています。

――どんなところに魅力を感じましたか?

:もともと普通の出社するSEとして働いていたのですが、仕事が好きで物理的限界まで働いてしまうので、体を壊してしまいました。それで主人から、「今までのような働き方はしてほしくない。できれば1日6時間くらいで、軽めの仕事をしてほしい」と言われていたんです。

ただ、SEで時間が短いと、簡単な仕事しか出せないというところがあって。頂けるだけありがたいのですが、「もう少し難しいこともやってみたいのにな……」と思っていました。

そんな時に、弊社を紹介いただいて、「時短でもOKだし、フォローするから難しいこともやってみなよ」と言ってもらえて。

実際家で仕事をするということもその時初めてだったので心配でしたが、私はわりと家でも集中すれば脱線することなく作業できるタイプだったみたいなので、楽しく作業はできるし、皆さんすごい良い方なので、ここで長く働けたらと思って入社致しました。

フリーランスになってからは簡単な仕事しかもらえなかったのですが、仕様を考えるところまで触れられるので、やりがいを感じています。

ノーストーチ 林さん SE 在宅 リモートワーク

モニターは2つ派の林さん。椅子は社員それぞれが好みのものを選んで購入できるそうで、個人が最大のパフォーマンスができるよう整えられています。

 

――入社してよかったことはありますか?

:今まで見てみないふりをしていた、家事がちゃんとできるようになりました。主婦って細切れの作業が多いじゃないですか。洗濯機回して、ちょっと経ったら干して……、っていうのが仕事中でもできてしまう。食生活もちゃんとするようになったので、生活が豊かになったと思います。

あとは、フルリモートといっても実席を用意してもらっているので、「今日は集中できなさそうだから出社しよう」っていうことも可能になるところがいいなって思います。

――内藤さんはいかがでしょうか。

:そうですね、僕は「時間が自由になったこと」ですね。僕はルールを決めている側ですが、突発的な用事で外出ってどうしても起こると思うんですけど、それに対処できるっていうのはいいなって思います。

うちの嫁さんは夜勤のある仕事で不規則な生活をしているので、子供の送り迎えなどある特定の時間だけ拘束される用事を、どっちがやるかっていうすり合わせしながらやっていたのですが、今は僕が自由な働き方をできるようになったので、だいぶ家庭内が平和になりました(笑)

 

――これからリモートワークを取り入れようとしている会社に、ヒントやアドバイスがありましたら。

:おこがましいですが、管理する側からすると、管理しにくくなることは間違いないです。目の前で仕事してもらう方が絶対楽なんですよ。何をしているのかわかるので。どのくらいその負担を保障できるかによって、どこまで許可していくか段階を決めた方がいいのではないかと思います。

弊社の場合はそもそもゼロベースから作っていて、普通の会社では起きないような問題を都度対処していくことで今の形ができあがりました。

 

普通の働き方を維持しながら在宅に切り替えるということは、もともとあった慣習を変えていくという、別の難しさがあると思います。

まずは、クライアントの理解を得ることが必要です。例えば、「いつ電話しても担当者が出てくれる」という認識だと、担当者は電話繋がるところにいなければなりません。

弊社は僕がフリーランスだったことからスタートしているので、「ケータイが繋がらなかったらごめんなさい」というコンセンサスを得られており、新しいお客様もそれが前提になっています。そこが一番大変だと思います。

 

また、働く側としてもメリットだけではありません。林さんは細切れの割り込みに対応しやすいのも、切り替えが早いからだと思うんですけど、僕なんかはガーッと集中してプログラム書いている時に、郵便なんか来たりすると戻せないときもあったりします。

働く側も管理する側も、どちらにとってもいい面もあれば悪い面あると思うので、それぞれの会社の環境を考慮しながら、バランスを見て決めた方がいいような気がします。

 


働き方を見直すにあたり注目されているリモートワーク。メリットばかりが注目されがちですが、それぞれの環境や社員の状態に合わせ柔軟に対応することが大切になりそうですね。 ありがとうございました!

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合同会社EVOLbyAmeri代表。こちらではコワーキングスペースの取材やITイベントを担当。他の媒体では観光系や女性向けライフスタイルなどで執筆しています。

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