2017年10月27日(金)にジャスマックプラザで開催の「Kita-Tech 2017」(キタテック2017)レポートの後編です!
前編・中編は以下の記事をどうぞ! 本記事ではさくらインターネット取締役の伊勢幸一さんによる特別講演「ITエンジニアの評価の仕方(され方)」、懇親会、審査結果発表を紹介します。
取材・構成・撮影 : 赤沼俊幸 取材日 : 2017年10月27日
前編と中編は以下の記事をどうぞ!
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特別講演「ITエンジニアの評価の仕方(され方)」伊勢幸一
全発表の終了後、さくらインターネット株式会社取締役の伊勢幸一さんより特別講演が行われました。
まずはそもそも、ITエンジニアの評価の前に、エンジニアを採用できない企業の傾向を話します。プロジェクトが決まってから採用に着手したり、取締役に技術系出身者がいなかったり、エンジニアを人月で考えたり、エンジニアを「在庫」と呼んだり……つまり、エンジニアを「モノ」として考えている企業はITエンジニアを採用できないと話します。
一方、エンジニアを採用できる企業は逆の傾向があり、エンジニアを「財産」と考えている企業と話します。
では本題のITエンジニアをどう評価するか?についての話となります。伊勢さんは「エンジニアをどう評価すべきかの前に、評価したくないエンジニアとはどういうエンジニアかを考えてみましょう」と投げかけます。
伊勢さんが評価したくないエンジニアとしてあげたのは、言われなければ何もしなかったり、言われたことしかやらなかったり、今できること以上のことをやりたがらなかったり、機械や自動化ツールで代用可能な仕事しかできなかったり、他の人でも代用可能、何年経ってもアウトプットが同じクオリティだったり……「つまり、成長しない。成長する気がないタイプです」と話します。
「常に成長し続けているエンジニアを評価すべきだと思います」ここで講演タイトルの「ITエンジニアの評価の仕方」が明らかに。「評価するべきところはエンジニアの成長軸とすれば良い」
エンジニアの成長傾倒を習得系、創造系、実践系、拡散系と分類し、これらの軸を元にエンジニアを評価しようと提言します。
習得系とは何かを習得すること。創造系とは今までになかったものを作り上げること。実践系とはかかる時間を短くするなどのスキル。拡散系とは習得、想像、実践を他人に伝えること。このKita-Techも習得系。これらを会社でしっかり評価基準として持つことが大事です。
ただ、エンジニアの成長をエンジニアそのものに委ねるのではなく、エンジニアの成長は個人の性格や能力だけではなく、周囲の環境も大事と話します。
環境の一つとしては、本人に対して正しく評価を伝えること。一つは給与。そして、エンジニアにとっては、成長のためにリスクを取れる仕事や課題を与えることも大事だと話します。リスクを取れる仕事を与えたとき、エンジニアは成長します。
「リスクを取れる余裕を会社が持っておくことが大事です。エンジニアを成長させるための手間を惜しまないようにしましょう」と話し、講演を締めくくりました。
懇親会
講演後はいよいよ、交流会です。Kita-Techは食事付きのイベントです!
既知の方との交流や、気になった技術発表者に直接質問も可能です。会社の垣根を越えた交流ができるのがKita-Techの魅力です。
審査結果発表
懇親会中盤では審査結果の発表が行われます。
そして結果発表!発表賞、技術者、大賞が発表されます。
そして大賞の発表です!
そして最後はマジックショー! 写真でマジックショーの良さを伝えられないのですが、ダイジェストでご覧ください!
イベントを取材して
2回目参加のKita-Tech。今回も大変充実した内容でした。Kita-Techは今回、6回目の開催となり、参加社数、参加者は年々増え、今年が最も大きい規模となりました。計7時間のイベントのため、レポートはダイジェスト的な記述になってしまったことをご了承ください。
個人的に印象的だったのはインフィニットループの山口さんの発表です。たまたま同じテーブルだったということもあり、詳しくお話を伺うこともできました。発表の驚きを伝えると、山口さんは「お金にならないんですよ」と自嘲気味に語っていました。
しかし、逆にいうと、そういうお金にならないことを業務としてできるのがインフィニットループという会社です。伊勢さんは「リスクを取れる余裕を会社が持っておくことが大事です」と講演でお話されました。まさにこのリスクを取れる余裕を持ち、生まれたのがリモートプレゼンシステムではないでしょうか。
私は伊勢さんの講演とインフィニットループの発表が、まさに理論と実践ではないかと思い、驚きと喜びがありました。そのようなことを感じられるのもKita-Techの魅力です。
Kita-Techはまた来年開催される予定です。今後はどのような技術発表を見ることができるか、また1年後を楽しみにしていたいと思います。
Kita-Tech 2017記事
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