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移住を促進するカギは既婚者にあり!?ビットスター株式会社前田社長が語る札幌移住

大通公園

ビットスター株式会社の会社訪問記事の最後は番外編。インタビューの中で札幌移住について、興味深い内容を前田章博社長が話されており、その部分を記事としてお届けします!

インタビュアー : 阿部友暁 構成・撮影 : 赤沼俊幸 取材日 : 2016年3月28日

既婚者における移住の大変さ

既婚者の札幌移住について語る前田社長

ーー私たちもキタゴエでさまざまな会社の採用を手伝ってたり、自分たちの採用活動したりしています。伸びている会社にはたくさんいい人集まって欲しいなっていう気持ちはすごくあるのですが、どういう形でそれを作ればいいのかなっていうのが凄く悩んでいます。

「札幌に帰ってきたい」「札幌で働きたい」という人を道外で結構出会いはするんですよね。なかなかそれを結びつける手段をうまく作り上げられないなというのがジレンマとして考えています。

前田 : 独身者はまだ動きやすいと思います。私は今、5歳の娘が1人います。私は今のマンションに飽きてきまして「引っ越したい」と奥さんに言うことがあるのですが、「学校変わったらどうするの!!」と怒られるんです。

「いや、じゃあ学校入るまでだったらいいのー?」みたいな、そんなノリで話すと、「そういうことじゃなくて△○☓△○☓…!!」ともっと怒られます(笑) 奥さんたちや所帯持ちの方たちが転職で街を離れたり、移住するのはとても大変なんです。

私は元々、札幌市中央区で生まれ育っているんですけど、小さい頃から転勤族だらけなんですよ。娘が幼稚園の年長になるんですが、3月で5人くらい年長の子が引っ越しでいなくなっちゃうんですね。奥さんから見ると異常事態らしいんですけど、私はずっと長いこと転勤族が多い街で育ったんで「そんなもんじゃない?」というように思います。家を建てた後に引っ越しちゃうことも多いです。

QOLの高い札幌

前田 : 札幌の職住は他の都市よりは安いと思っています。私どもで東京の状況を調べていまして、4〜5万くらいの家賃差がありますが、他の物価差はありません。ただ既婚者になると、住居コストが4〜5万の差じゃないんですよね。

ですので、東京並みの給料で札幌で働けたら、相当QOL(※)がいいのかなと思います。

「QOLが良い」というあたりで奥さんを説得できる材料があると良いと思います。中小企業というのは大企業と違って、逆に転勤がないのがメリットだと思います。ですので、「ここに移住してきても大丈夫だよ」「札幌ってこんないい街なんだよ」という体系的なコンテンツがあればいいですよね。

※QOL = クオリティ・オブ・ライフ。一般に、ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた生活の質のことを指し、つまりある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念である。(wikipediaより)

会社内託児所について

ビットスター株式会社、前田社長

前田 : 札幌は女性も働きやすいほうだと私は思います。東京にあるIT企業でも最近、会社内託児所がある会社があります。しかし、毎日お子さんと一緒に東京の満員電車に乗って、会社の託児所に預けるのも大変だと思いますよ。

「あること」と「使える」のは違います。企業内託児所を作ったとしても、家と会社が近い人しか使えないんじゃないかと思います。それって結局、管理職しか使ってないんじゃない?と思います。

札幌で会社内託児所は作りやすいと思っています。私たちも1度、託児所を作りたいという話が上がりました。しかし、調べてみると、国の指針に従うのがめちゃくちゃ大変でした。「この広さで、衛生はこうでこういう条件でこういう部屋があって……」というのがもうすごいんです。結局、まるごと委託しないといけないんですよ。

弊社は既婚女性も多いので、このテーマについては常に敏感でいます。

経験者は既婚者の場合も多い

前田 : 先日、こういうことがありました。仕事ができるプロジェクトマネージャーの方を紹介いただいたので、私が一所懸命口説いて、「前田さん、ビットスターに行くよ」と言っていただいたので「わかりました!年収これくらいでどうですか!」と清水から飛び降りるくらいの給料を提示しました。

その方は入社する気が強かったのですが、翌日、「奥さんNGでした」という連絡があり、入社することはありませんでした。

その家族は奥さんも稼がれていたんです。介護の件もありまして、施設に預けているとお金がかかってくるようです。奥さんも稼がないといけなくて、転勤しちゃうと奥さんの稼ぎが一時的にも無くなってしまいます。転職できるかどうかも40過ぎでしたので、奥さんが不安だったようです。そういうこともあり、惜しかったんですよね。

既婚者のほうが即戦力性は高いですよね。札幌では経験がない若手を集めるだけということであれば、足を使えばまだ見つかるんですよ。

「経験者がほしい」となるとまずこの街のパイが少ない。外から持ってこないといけないけど、既婚者のケースも多々あります。札幌移住計画の活動も見ているのですが、独身者はプッシュしやすいですけど、既婚者プッシュが無いですよね。今後は既婚者プッシュのためのコンテンツや施策が必要になってくると思います。

ーー大変興味深い話を聞かせていただきまして、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

赤沼俊幸
赤沼俊幸
マーケティスト代表。札幌を中心にWebマーケティングコンサルティング・サポートを行っています。個人のTwitterは@toshiyuki83。キタゴエでは北海道IT業界の最前線をお伝えします!