人事制度と会社らしさ-フュージョン後編(リファラル採用・副業編)

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人事制度と会社らしさ-フュージョン後編(リファラル採用・副業編)

キタゴエ・HR領域担当ライターの木村綾です。インタビュー前編ではフュージョンについて、インタビュー対象者が入社した理由、変わった人事制度「ピアボーナス」について紹介しました。

後編はフュージョン株式会社の「リファラル採用」「副業OK」について、聞いてまいります。

取材 : 木村綾・赤沼俊幸 構成 : 木村綾 撮影・編集 : 赤沼俊幸 取材日 : 2019年6月18日

社員のネットワークをフル活用「リファラル採用」

ーー次に「リファラル採用」についても教えてください。

鈴木さん:正式に制度になったのは、2018年3月からです。紹介した社員には、入社が決まれば5万円、半年就業継続できれば10万円の報酬を支払っています。この制度で入社した社員は、これまで2名います。

実は自分自身も、社員の紹介で入社しています。当時、制度・紹介料はなかったものの、社員紹介・入社の慣習は以前からありました。求人票を出したり、紹介会社を使うより、社員が考えて紹介してくれる分、会社に合う人が多いです。

現在、制度にはなりましたが、最近入社した社員は知らない人も多いです。どこかのタイミングで、社内周知しもっと活用したいです。採用を担当する自分としては、特に役員や管理職に積極的に活用してもらいたい。役員や管理職だと社外の優秀な人と仕事で関わることも多いので、そこでスカウトするとか。

2018年度は、若い方、ポテンシャルがある方を数多く採用してきたので、今年度からは即戦力を対象にします。

金田さん:私は、制度があるのは知っていたのですが、紹介した知人が自分の会社に馴染まなかったら嫌だなと思い、正直敷居が高かったです。報酬がもらえるとしても、紹介した人と同じ部署になったら少し息が詰まる気もするし、友人が会社で同僚になると思うと、なんだか複雑です。仲の良い友達と同じ会社に勤めたい訳ではないですし。

ただ、社外勉強会や仕事上のコミュニティで知り合った方をスカウトするという仕組みだと思えば、もっと使いやすくなるかもしれません。

金田彩花さん 企画推進グループ 推進1部 マーケティング・アナリスト

社会を知って欲しいから、、、副業OK!

鈴木さん:当社では、2016年から副業を認めていて、就業規則に記載しています。システム上で副業の内容などを申請し、社内決裁をとればそれでOKです。

現在、12−13名の社員が、副業をしています。シンガーソングライター、バリスタ、デザイナー、セミナー講師などです。副業の種類は制約しておらず、就業時間外の仕事であれば、認めています。

金田さん:私は、会社に許可をとって、2-3ヶ月、パルコの催事でアクセサリー販売をしたことがあります。会社が休みの日や、定時後の夕方に行いました。普段の仕事では、顧客と直接お話しすることがないので、対面で接客したり、その場で物が売れていくのを見るのは、貴重な経験になりました。

(写真右)渡鍋みゆきさん 管理部 総務担当

渡鍋さん:私は、今は特に副業はしていないです。金田さんのように、自分が出かけて直接顧客と接する経験をしてみたいと思います。例えば、社内で音楽活動をしている方がいるので、そのライブのお手伝いをしてみたいです。

当社の副業を認める意図としては、社員に学んで欲しいという経営層の思いがあるのでしょう。社内外で学ぶ機会が多いことは、とてもありがたいです。

社内のオープン・プレゼンスペース。オフィススペースのなかにあり、仕切りはありません。
社外で研修を受けた後は、こちらでプレゼン・共有する。

鈴木さん:1つの会社で一生を終える、会社に縛り付けられる時代ではなくなりましたし、そもそも当社の仕事にはトレンドに敏感であることが必要です。積極的に外と関わりあってほしいという考え方から、副業解禁を明文化しました。

昨年、起業により当社を卒業した社員がいて、当社の社員として働きながら起業の準備を進めていました。社長はもちろんフュージョンの全員が応援していて、人事面からもサポートしていました。当然のことではあるのですが、具体的には、有給休暇を消化できるよう調整し、退職時期前はフュージョンの業務への関与を減らして本人の事業に割ける時間を増やすといったことです。フルタイムで働くことができなくなった頃からは、時給換算で処遇する対応を取っていました。

会社を気に入って長く安心して働いてもらえるのも嬉しいですが、主体的に人生・仕事を選ぶ人、人生でやりたいことがあってそのためにフュージョンを使える人にとって働きやすい会社であることが理想です。そのような制度を導入、運用しています。

IT系企業は、ブラックな働き方がイメージされがちですが、当社の場合は長くお付き合いしているお客様の継続案件が多く、あいまいな契約内容を結んで要求に無限に答えるというようなプロジェクトはないです。

継続案件のためには、期待を超える提案が必要です。そのために、採用や教育、制度などいろいろな人事施策も活用して、フュージョンでは、人とチームを育てています。

(写真左)鈴木森太郎さん 管理部 人事担当

取材を終えて

自然体ながら、皆さんとても前向きで、会社全体でチームワークを大切にしていることがわかりました。会社らしさと目指す方向を意識して、新しい制度を活用しておられるようです。

(前編はこちら)

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私が書きました!

北海道出身、札幌育ち。 札幌と東京で二拠点生活をしています。 自分らしくびのびと働く人が増えたら、札幌がもっとステキな街になるなと思い、キタゴエに参画しました。取材活動で、街や仕事に愛着を持つ人とたくさん出会い、多様な働き方を模索していきたいです。

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